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中世にタイムスリップ!イタリア「ウンブリアの手すり」モンテファルコ


「イタリア・ウンブリア州」というと、真っ先に思いつく都市はペルージャやアッシジでしょう。ですがここ、モンテファルコも忘れてはなりません。
「ウンブリアの手すり」と呼ばれる美しく小さな村。観光スポットから地元のとびきり美味しい料理まで、本日はその魅力を存分にお伝えします!

モンテファルコって?

写真:藍色 しっぽ

モンテファルコは鉄道・フォリーニョ駅からのバスほか、レンタカー等での訪問も可能です。知名度こそそこまで高くないものの、歴史的建造物の重要性や景観の美しさから「イタリアの最も美しい村」に登録されており、近年は日本のガイドブックにも登場する等注目を集めつつあります。
小規模な村の振興を図る目的もあってモンテファルコの人々は大変親切。観光案内のマップがいたるところに用意されていたり、民泊のできる場所があちこちにあったりと、観光のためのサービスも行き届いています。
また、ウンブリア州では冬の気温が0度を下回る地域も少なくありませんが、ここモンテファルコは冬でも温暖な気候であるのが特徴。夏には気温が上がるものの、標高が高く風が吹くため蒸し暑さに困ることもありません。
一年を通して観光がしやすく、ちょっとした遠足に出かけるのにも、ここを拠点にして近郊の町へ訪れるのにも適しています。

中世の町並みが今もここに…城壁に囲まれた美しい古都

写真:藍色 しっぽ

バスや車が止まるのは、旧市街外側にある開けた駐車場。駐車場すぐ近くのサンタゴスティーノ門から町の中に入ると、重厚感のある石畳の小道、歴史を感じさせる石造りの建造物など、中世にタイムスリップしたかのような古都の風景が旅行者を迎えます。

写真:藍色 しっぽ

町の中心はピアッツァ・デル・コムーネと呼ばれる広場で、ここを起点とした周囲1キロあまりが城壁に囲まれています。旧市街内だけなら見学は徒歩で十分。また、地面は石畳ではあるものの、急な勾配や長い坂道などもないので、体力に自信がない方でも心配はいりません。
<コムーネ広場の基本情報>
住所:Piazza del Comune 06036 Montefalco (PG)

写真:藍色 しっぽ

ピアッツァ・デル・コムーネの西側には市庁舎がそびえています。定刻になると澄んだ鐘の音が石造りの建物に響き、ウンブリアの静かで落ち着いた雰囲気を味わうことができます。また広場の周囲には、ワイン、チーズ、ハムなどを売るお店や花屋等が軒を並べており、トラットリアやリストランテもたくさんあります。疲れたらちょっと休憩してまた散策…といったそぞろ歩きも楽しめるでしょう。
<市庁舎の基本情報>
住所:Piazza del Comune, 22, 06036 Montefalco (PG)
電話番号:+39-0742-616127

見学に欠かせない!市立美術館は貴重なフレスコ画の宝庫

写真:藍色 しっぽ

モンテファルコに来たら、市立美術館にはぜひとも訪れておきたいところ。建物はかつて教会として使われていましたが、2階と地下1階が増築され、新たに市立美術館として生まれ変わりました。1階は旧サン・フランチェスコ教会の内部がそのまま残されており、貴重なフレスコ画を今でも観ることができます。

写真:藍色 しっぽ

特に見逃せないのは、この1階にあるペルジーノとベノッツォ・ゴッツォリのフレスコ画です。教会前方の内陣全面いっぱいに描かれた「聖フランチェスコの生涯」は圧巻。同時期に活躍したミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチらとはひと味違った、国際ゴシックの影響の強い鮮やかな色彩が特徴です。

写真:藍色 しっぽ

また教会後方の扉口付近には、イタリア・ルネサンスの巨匠ラファエロの師ともいわれるペルジーノのフレスコ画があります。
ペルジーノの作品は16世紀以降多くが行方不明となってしまったものの、イタリア国内には比較的多く残っています。本作「キリストの降誕」は制作当初から現在まで作品の移動がないこともあり、保存状態はとても良好。
この機会に、ぜひじっくりご覧になることをおすすめします。
<市立美術館の基本情報>
住所:Via Ringhiera Umbra, 6 - Montefalco (PG)
電話番号:+39-0742-379598

旧市街の外にも見所が!ゆっくり訪れたい教会や礼拝堂たち

写真:藍色 しっぽ

観光スポットは旧市街の中だけでなく、外にもあります。その一つが、旧市街から徒歩15分ほどの距離のところに、モンテファルコの守護聖人を祀った、サン・フォルトゥナート教会です。この教会の回廊にある「カペッラ・デッレ・ローゼ(バラの礼拝堂)」は必見!小さな礼拝堂ですが、中に入ると壁面一面に描かれた荘厳な「聖フランチェスコの生涯」が私たちを迎えてくれます。
実は、こちらとまったく同じ壁画がアッシジのサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会にあるのですが、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会は常に大変な人だかりの上に、礼拝堂の中ほどに柵があるため、一部の壁画は遠くからしか見ることができません。じっくり見るならぜひこちらの礼拝堂で。
<サン・フォルトゥナート教会の基本情報>
住所:via San Fortunato 5, Montefalco, PG
電話番号:+39-0742-378102

写真:藍色 しっぽ

また、石造りの建物が並ぶ旧市街とは打って変わり、城壁の外には緑いっぱいの自然が広がっています。
時には、道の途中にフレスコ画を見つけることもあるでしょう。
あまり日本では見慣れない光景ですが、この町にとって美術というものが昔から切っても切り離せない存在であったことがよくわかります。
自然を楽しみながら、古い歴史にも触れて散歩ができるのもこのモンテファルコの魅力の一つです。

ワインにイノシシ肉!美味しい食べ物もたくさん

写真:藍色 しっぽ

さて、ここモンテファルコの特産品でもっとも知名度が高いもの、それは赤ワインです。ウンブリア州のバールでは必ず勧められるものの一つで、甘い果実の香りに深いガーネット色が特徴のワイン。サグランティーノという土着のブドウから作り出されています。

写真:藍色 しっぽ

そんなこともあって、モンテファルコにはあちこちにワイン畑がみられ、ワイナリーもたくさん。ローマや近郊のアッシジ初の、ワイナリーを巡るツアーが組まれるほどです。
生産者が少なく大量生産が難しいのも、人気が高い理由の一つ。ワイン好きな人なら絶対に押さえておきたいですね。

写真:藍色 しっぽ

また、モンテファルコでよく出されるのが、イノシシ肉を使った郷土料理です。日本ではあまり馴染みがありませんが、ラグーパスタやサラミなどに使われることが多い肉で、癖も少なく大変美味。地元産の食材を使ったモンテファルコ自慢の一品、ワインとセットでおすすめです。

見て応援、食べて応援!歴史と美と食の古都、モンテファルコ

冒頭で紹介した「イタリアの最も美しい村」に加盟する町村は、かつてその多くで過疎化が進み、廃村の危機にさらされていました。しかし、登録された効果もあって、かなりの地域が再活性化・復興を遂げつつあります。
「気になる観光スポットに訪れること」、小さな村にとってはそれだけでも大きな応援となります。中でもモンテファルコは比較的アクセスの良い地域。おいしい特産品と歴史を楽しみに、ぜひ訪れてみてはいかが?
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
イタリア政府観光局(ENIT)公式サイト
http://visitaly.jp/
モンテファルコ公式ホームページ
http://www.comune.montefalco.pg.it/
モンテファルコ市立美術館公式ホームページ
https://www.museodimontefalco.it/
「イタリアの最も美しい村」協会ホームページ
http://borghipiubelliditalia.it/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
藍色 しっぽ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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