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ビッグデータ時代の終焉で社会と企業に何が起きるのか


林 泰弘(はやし・やすひろ)KPMGコンサルティングAdvanced Innovative Technologyパートナー 大手コンサルティングファームにおいて、中央官庁及び独立行政法人向けに事業評価、業務効率化、ITアウトソーシングの推進に携わる。平成23年度より2年にわたり、国土交通省情報統括化責任者(CIO)補佐官に就任。 慶應義塾環境情報学部講師、会津大学非常勤講師、青森県統計データ利活用セミナー講師などを歴任。KPMGコンサルティングにおいて、先端技術を活用してビジネス変革を推進するAdvanced Innovative Technologyチームを統括している

本連載の第1回「ビッグデータ時代の終焉」から6回にわたって、潮目の変化とそれに対する経営の構えについて、私たちの考えを述べてきました。今回は、「ビッグデータ時代の終焉、そして」として、次の時代を私たちがどのようにとらえているのか、加えて各企業において必要となる備えについて私たちの考えを述べます。

すでに起きている変化

出典:KPMGコンサルティング
出典:KPMGコンサルティング

私たちが日ごろ感じている変化は以下の3つに集約できます。

1.RMSシフト
2.川上からの逆襲
3.リアルタイム・バタフライ・エフェクト

1.RMSシフト
小売業者(Retaila)はプライベートブランド商品を通じてメーカー(Maker)としての機能を持ち始めています。そしてメーカーについては、例えば自動車会社は、Maas(Mobility As a Service)を提供するサービスプロバイダー(Service Provider)にシフトしはじめています。業種を超えた新たな競争相手との戦いが始まりつつあります。

グローバルに店舗を展開し、米国で成功をおさめつつあるドイツのALDI社に注目してみます【図1】。特徴からわかるように、小売業でありながら、メーカーとしての機能を持ち、グローバルでの展開に成功しています。100年以上の歴史を有する老舗企業でありながら、いまなお革新と成長を続けている興味深い企業です。

2.川上からの逆襲
消費者から遠く、実態を把握することが困難であることから、川下に位置する業種に比べて不利とされていた川上に位置する企業が、消費者の動向を把握し、消費者に直接訴求することで囲い込みに成功し始めています。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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