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春のロンド!遊覧船「咸臨丸」で鳴門海峡に渦潮を見に行こう

徳島県鳴門市沖の鳴門海峡では、毎年、春と秋になると大きな渦潮が頻繁に見られます。とくに干満差が大きい春の「大潮」の時期には、直径30メートルほどの大渦が見られることもあり、見物客を乗せた多くの遊覧船が海峡に集まってきます。その遊覧船の中でも、おすすめなのが、淡路島の福良港から出港する「咸臨丸(かんりんまる)」。鳴門海峡に春の訪れを告げる豪快な渦潮を見物に、咸臨丸に乗船してみませんか?

うずしおクルーズ船「咸臨丸」とは

写真:モノホシ ダン

鳴門観潮の遊覧船「咸臨丸」は、鳴門海峡に面した淡路島の南あわじ市の福良港から出港します。なお、南あわじ市は兵庫県最南端の市でもあります。福良港には、道の駅「福良」があって、咸臨丸の乗り場のほかに、写真の、ふるさと活性化センターなないろ館や、国指定の重要無形民俗文化財である淡路人形浄瑠璃の劇場、足湯施設などがあって賑やかです。

写真:モノホシ ダン

うずしおクルーズの「咸臨丸」は、ジョイポート南淡路株式会社が運航しているもので、西日光・耕三寺で知られる広島県尾道市の生口島にある内海造船瀬戸田工場で1988年(昭和63年)に建造された観光船。当初は、同年に開通した瀬戸大橋の観光船として、瀬戸大橋直下の与島あった大型商業施設の「フィッシャーマンズワーフ」で瀬戸大橋観光のクルーズ船として就航。大いに活躍しました。
多くの観光客が訪れた瀬戸大橋クルーズで、一度は乗船した方も多いと思います。ところが、ブームが去り、客足が落ちると2008年(平成20年)で運航を終了。咸臨丸は、鳴門観潮のクルーズ船として再就航するため、ジョイポート南淡路株式会社に売却され、遠路はるばる淡路島にやってきました。
なお、同型船で、「咸臨丸2」というのもありましたが、こちらは外国に売却。明暗が分かれた格好になりました。幸運の船、咸臨丸は、いまではすっかり淡路島発のうずしおクルーズ船として、鳴門海峡の風景の中に溶け込んでいます。

写真:モノホシ ダン

咸臨丸は基本、1日6便運航されています。乗船時間は約60分です。船への乗船は、出港の約15分前です。毎年、12月〜3月ごろまでは、船の周囲にやってくるカモメの餌やり体験が楽しめます。餌は船内で販売(100円)。上手に投げると空中で見事にキャッチしてくれます。出航までのひとときを楽しみましょう。
なお、春と秋の大潮時は特に見頃ですが、渦潮は常時、観察できるものではありません。渦潮の期待できる出航時間カレンダーは、関連MEMOをご覧下さい。

鳴門海峡のもうひとつの主役「大鳴門橋」

写真:モノホシ ダン

観潮船・咸臨丸のモデルになったのは、幕末の江戸幕府の軍艦「咸臨丸」です。1856年、江戸幕府が海軍創設のため、オランダに発注・建造された軍艦です。1860年、日本の船として初めて太平洋横断をしたことで有名。この時の艦長が、のちに西郷隆盛との会談で、江戸城無血開城という偉業を成し遂げ、戊辰戦争の戦火から江戸の町を救った幕臣の勝海舟。
もっとも航海中、勝海舟を始め、多くの日本人乗組員は船酔いのため、ほとんど使い物にならず、船の操艦は、技術アドバイザーとして同乗していたアメリカ人乗員の手によるものだったようです。
写真は、ジョイポート南淡路株式会社が所有するもう1隻の観潮船「日本丸」です。モデルになったのは、1984年(昭和59年)に竣工した航海練習船の2代目日本丸です。うずしおクルーズの日本丸は、多客期に、臨時便として使われています。なお、咸臨丸との海上でのすれ違い時には、観光シーズンの訪れを喜び合うかのように互いに汽笛を鳴らします。

写真:モノホシ ダン

出港して約20分ほどすると、船の進行方向の右手に「大鳴門橋」が姿を現します。大鳴門橋は、約9年の歳月をかけて、1985年(昭和60年)に開通。兵庫県の南あわじ市と徳島県の鳴門市の鳴門海峡の最狭部を結ぶ、全長1629メートルの吊り橋です。主塔の高さは、約144メートル、桁下高は大型船が自由に航行できるように41メートルあります。

写真:モノホシ ダン

大鳴門橋の橋脚は、渦潮への影響を最小限に抑えるために、多柱基礎構造となっています。橋は、瀬戸大橋と同じように上下2層式となっていて上層が、片側3車線の道路(現在は片側2車線のみを使用)、下層が鉄道(新幹線も可能)用。
しかし、接続する本四架橋ルートの明石海峡大橋が道路単独橋として建設されたため、下層の鉄道部分はスペースが空いた状態になり、現在は、徳島県の鳴門市側から橋脚付近まで「渦の道」という渦潮を俯瞰することのできる遊歩道などが設置されています。

春と秋は大迫力の「渦潮の旬」

写真:モノホシ ダン

咸臨丸は、大鳴門橋直下付近で約20分間、滞在し、豪快な渦潮を楽しませてくれます。有名な鳴門海峡の渦潮は、太平洋と瀬戸内海の潮の干満によって潮流の向きが、約6時間ごとに変化し、その落差約2メートルを移動する際の、潮流の境目に発生します。また海底の地形が複雑なため、上下にも大小さまざまな渦が生じます。

写真:モノホシ ダン

春と秋との大潮時には、直径約30メートルに達する大渦が出現することがあります。いくつもの渦が秒単位で現れては消える様は圧巻の一言。鳴門海峡の潮流の時速は約20キロメートルにもなり、世界三大潮流のひとつにも数えられています。ちなみに、あとの二つはイタリア・シチリア島のメッシーナ海峡と、カナダのセイモア海峡です。

写真:モノホシ ダン

鳴門海峡では渦潮に目を奪われがちですが、咸臨丸が大鳴門橋の真下を通過する際にも注目です。船のマストが、橋桁をかわす様子は、ギリギリのように見えてスリル満点です。

渦潮観潮船は徳島県鳴門市からも出港

写真:モノホシ ダン

鳴門海峡の渦潮観潮船は、徳島県鳴門市の亀浦観光港などからも出港しています。写真は、鳴門観光汽船株式会社の大型観潮船「わんだーなると」です。渦潮を観察しやすいように後部デッキを大きくとっているのが特徴です。ほかに水中観察室から海中の渦潮を観察できる「アクアエディ」という小型観潮船も就航していて、バラエティに富んでいます。
このように鳴門海峡では、淡路島側と鳴門市側から、さまざまな観潮船が運航されています。大鳴門橋をバックに見える風景もまた違いますので、渦潮観潮船めぐりクルーズを楽しむというのもおすすめですよ。

うずしおクルーズ「咸臨丸」の基本情報

住所:兵庫県南あわじ市福良港うずしおドームなないろ館
電話番号:0799-52-0054(ジョイポート南淡路株式会社)
乗船料:大人(中学生以上)2000円 小人(小学生)1000円
乗船時間:約60分
出航便数:咸臨丸1日6便(定時便)日本丸1日5便(臨時便)
アクセス:神戸淡路鳴門自動車道「淡路島南インター」より福良方面へ約15分 道の駅福良駐車場利用
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
うずしおクルーズ咸臨丸ジョイポート南淡路株式会社
http://www.uzu-shio.com/
鳴門観光汽船株式会社
https://www.uzusio.com/geton/#lnk_rat

【トラベルjpナビゲーター】
モノホシ ダン

提供元:トラベルジェイピー 旅行ガイド

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