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オーストリアの文化が香る!イタリア北東部の港街「トリエステ」


東ヨーロッパとの国境の街「トリエステ」。この街は、アドリア海に面した旧オーストリア領。今でも、ハプスブルク家の気品あふれる街並みが保存され、優雅な街歩きが楽しめる場所です。
また、トリエステは多くの文化人が愛した歴史的バールが立ち並ぶ“カフェの街”。さらに、海の街ならではの新鮮な魚介も、旅人の胃袋を刺激します。
今回は、異文化の歴史が色濃く残るトリエステの概要、観光スポットなどをご紹介します。

旧オーストリア領の港湾都市

写真:Comune di Trieste

トリエステは、イタリアの北東部に位置する港湾都市。また、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の州都です。
スロヴェニアと国境を接し、第一次世界大戦前はオーストリア領だった異色の歴史をもつ街。その後、イタリア、国際連合と統治者が代わり、1954年に再びイタリア領に併合され、現在に至ります。

写真:Comune di Trieste

この街を訪れたら、必ず行くべきスポットが「イタリア統一広場」です。
この広場は、海に隣接するヨーロッパ最大の広場といわれ、正面にアドリア海を臨み、三方を歴史ある建物に囲まれた四角形。ここを訪れるだけで、街のエレガントさが一目瞭然です。
広場には市庁舎や老舗のカフェ、周辺にはレストランや街の見どころが集まるので、観光の起点にするのがベスト。夜はライトアップされた夜景が格別です。
<イタリア統一広場の基本情報>
住所:Piazza Unita’d’Italia,34121,Trieste
アクセス:トリエステ中央駅から徒歩15分

カフェの街トリエステ

写真:Caffe’ degli Specchi

オーストリア領の港町だったトリエステは、ウィーンのカフェ文化を支えたコーヒー貿易の中心地でした。今でも、街には歴史的なカフェが多く、別名“カフェの街”とも呼ばれます。
必ず訪れてほしい名店が、イタリア統一広場内の「カフェ・デリ・スペッキ」(1839年創業)。広場の中で、唯一、オーストリア統治時代から残るカフェです。優雅なテラス席で朝食や休憩タイムを楽しみましょう。
<カフェ・デリ・スペッキの基本情報>
住所:Piazza Unita’d’Italia 7,34121,Trieste
電話:+39-040-36-8033
アクセス:イタリア統一広場内

写真:Caffe’ Tommaso

もう1軒のオススメが、イタリア統一広場近くの「カフェ・トンマーゾ」。こちらも1830年創業の老舗です。
ここは、文化人が通ったことで有名なカフェ。トリエステ出身の詩人ウンベルト・サバも常連でした。店内はウィーンのカフェを想わせる優雅さです。
<カフェ・トンマーゾの基本情報>
住所:Piazza Nicolo’ Tommaseo 4,34122,Trieste
電話:+39-040-36-2666
アクセス:イタリア統一広場から徒歩3分

写真:ケイコ ソリーノ

ここからは、街の歴史的な建物をご紹介!最初は「ローマ劇場」です。
建設はローマ帝国支配下の1世紀後半と推測され、サン・ジュストの丘の麓に海を眺めるよう築かれました。収容人数は最大6,000人。ここで発掘された彫像や碑文は、丘の上にあるサン・ジュスト城博物館に展示されています。
<ローマ劇場の基本情報>
住所:Via del Teatro Romano,34121,Trieste
アクセス:イタリア統一広場から徒歩5分

必見の教会と城

写真:Comune di Trieste

街を一望できるサン・ジュストの丘には、街の守護聖人を奉った「サン・ジュスト大聖堂」が建っています。
1302年に既存の2つの教会を合体させて、現在の姿になりました。見どころは、さまざまな時代のモザイクで、一番古いものは5世紀の床モザイク。礼拝堂内の貝殻でできたモザイクも圧巻の美しさです。
ここには聖ジュストの遺骸が埋葬されていて、毎年11月2日には「聖ジュストの日」として街をあげて祝います。
<サン・ジュスト大聖堂の基本情報>
住所:Piazza della Cattedrale 2,34121,Trieste
電話:+39-040-322-4575
アクセス:イタリア統一広場から徒歩18分

写真:ケイコ ソリーノ

そして、大聖堂の隣りに建つのが「サン・ジュスト城」です。
目の前に海を眺めるこの城は、15〜17世紀に要塞として築城されました。現在は博物館が併設され、12〜19世紀の武器コレクションや絵画、彫刻などが展示されています。また、コンサートなども開催される文化的なスポットです。

写真:ケイコ ソリーノ

この城、実は絶景スポット!外壁の上に歩道が設置されているので、歩きながら街と海を一望できます。いろんな角度からトリエステを堪能してください。
晴れた日は、城内のカフェで絶景を見ながらゆったりとした旅時間を。
<サン・ジュスト城の基本情報>
住所:Piazza della Cattedrale 3,34131,Trieste
電話:+39-040-30-9362
アクセス:サン・ジュスト大聖堂の向かい

断崖に佇む白亜の城

写真:Comune di Trieste

続いては、街の郊外にある「ミラマーレ城」です。
海に面した断崖に建ち、白く美しいその様子から「白亜の城」という別名をもちます。オーストリア領だった1856年から4年の歳月をかけて築城。当時の城主は、オーストリア皇帝の弟マッシミリアーノ大公(のちにメキシコ皇帝)でした。
彼は、この城でナポレオン3世からメキシコ帝冠を受諾。1864年にメキシコ皇帝となりメキシコに渡りますが、1867年に銃殺刑に処せられました。

写真:Comune di Trieste

敷地内では、広大な22ヘクタールの庭園も必見。当時から変わらずに、優雅な時間が流れる癒しのスポットです。
庭園は、イギリス式とイタリア式の2つの様式が混在。温室もあり、珍しい植物や鳥を見ることができます。マッシミリアーノ大公に捧げられた礼拝堂もあり、余生をこの城で過ごした大公の妻カルロッタも庭で過ごす時間が大好きだったと言われています。

写真:ケイコ ソリーノ

城内は1階が大公と家族の居住スペース、2階が客人をもてなすスペースとして設計され、現在は豪華な調度品や肖像画が所狭しと展示されています。なかには、女心をくすぐるカルロッタの豪華な衣装コレクションも。
マッシミリアーノ大公がこの城で暮らしたのは、たった4年間。ですが、大公夫婦の愛おしい時間が今も根付くこの城は、多くの旅人を魅了するトリエステの人気観光スポットです。
<ミラマーレ城の基本情報>
住所:Viale Miramare,34151,Trieste
電話:+39-040-22-4143
アクセス:トリエステ中央駅からバスで15分

新鮮なシーフードを堪能しよう!

写真:ケイコ ソリーノ

海に面するトリエステで食べるべきは、新鮮な魚介!
オススメは、イタリア統一広場近くの「トラットリア・ネロディセッピア」。市内でも3本の指に入る人気店です。
オレンジ色を基調とした店内はコンパクトながら、各テーブルには花が飾られ、おもてなしの心が伝わる暖かい空間です。

写真:ケイコ ソリーノ

パスタ料理を待つ間に「地魚と野菜のミックスフライ」を前菜として。
エビ、イカ、小魚とズッキーニ、ナスなどの野菜を一緒に揚げた一品。できたて熱々にカリっとした食感がたまりません。ワインもグングン進んじゃいます。

写真:ケイコ ソリーノ

そして、店名にもなっている看板メニュー「イカ墨(ネロディセッピア)のパスタ」。このお店を訪れたら必食です。
柔らかいイカの身とモッチモチのパスタの組合せに、イカ墨が奥深いコクを添えています。季節によっては、パスタの他にイカ墨リゾットもメニューに登場します。
<トラットリア・ネロディセッピアの基本情報>
住所:Via Luigi Cadorna 23,34123,Trieste
電話:+39-040-30-1377
アクセス:イタリア統一広場から徒歩7分

トリエステを観光の拠点に

イタリア北東部の国境の街トリエステ。隣接するスロヴェニアや他の東欧諸国への移動が便利という利点があります。また、ヴェネチアからは電車で約2時間という近さ。トリエステを拠点にした周遊旅もおすすめです。
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
サン・ジュスト城公式HP(外部リンク)
https://castellodisangiustotrieste.it/
ミラマーレ城公式HP(外部リンク)
https://www.miramare.beniculturali.it/
トラットリア・ネロディセッピア公式HP(外部リンク)
http://www.trattorianerodiseppia.com/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
ケイコ ソリーノ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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