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お土産にも!ドイツ料理に必須のゼンフ「フランクフルター・ファス」


とろりと飴色の液体が店内に並ぶ、フランクフルトの「フランクフルター・ファス(Frankfurter Fass)」。秘伝のレシピで作る特別な酢やブランデーを量り売りしてるほか、フランクフルトの特産品も販売。特にソーセージに欠かせないドイツ版マスタード・ゼンフ(Senf)は、辛いものから甘いもの、季節の素材を使ったものまでと種類も豊富で、食べ物によって使い分けるゼンフの奥深い世界に感心してしまいます。

まるで万華鏡のように鮮やかに光る店内

写真:浅井 みらの

平日も多くの人たちがショッピングを楽しむ、フランクフルトの中心地ハウプトバッヘ(Hauptwache)。歩行者天国で行き交う大通りの傍ら、並木道のテンゲスガッセ(Tongesgasse)は歴史ある専門店が集まる、落ち着いた通りです。
家族経営のショップも多く、フランクフルター・ファスもそのひとつ。2代目オーナー・カリーナさんがお店を引き継ぎ、現在は切り盛りをしています。

写真:浅井 みらの

店名のフランクフルター・ファスは、“フランクフルトの樽”という意味。店内には樽だけでなくガラスや壺、瓶に入ったフルーツ酢や蒸留酒、ナッツから採取したオイルなど、ありとあらゆる液体が棚いっぱいに並び、その数なんと300種類。
オリジナルのレシピで調合された容器一つひとつに原材料が記されていて、気になるものがあれば試飲もOK。購入する際は空のガラス瓶に自分で好きな量を注ぎ、その重さで料金が決まります。

写真:浅井 みらの

容器のかたちも様々で、値段や容量もそれぞれ異なります。日本に持ち帰る際はワイヤー付き蓋(左から2番目)が頑丈ですし、更に瓶をビニール袋で包めばより安心です。

香りと色彩豊かなブレンド酢

写真:浅井 みらの

酢と一口に言っても、ここにあるものはフルーツを加えたものから、後味が引き締まるようハーブを加えた珍しいものまでと多種多様。
さらに酸味の濃度を一律にせず、素材に合わせて酢の割合を3〜5%の間で調整しながら作るなど手間暇かけて調合されています。

写真:浅井 みらの

店内には手に取りやすいサイズの酢やオイルも販売。140mlの小瓶に入っているので、旅行中の食事に使ってみることも。
サラダのドレッシングとしてかけてみたり、酢はお水やお湯で割って飲んでみたり。普段の食事にちょっとしたアクセントが加わり、新鮮に感じられるはず。

写真:浅井 みらの

お試しサイズの小瓶は30種類ほど用意されていて、ここだけでもどれにしようか迷うほど。
季節感が表れるものでもあり、秋の味といえば夏に収穫したアプリコットやベリーに酢を加えたもの。食材だけでなく調味料からも四季を感じられることに驚きです。

違う辛さを取り揃えたゼンフ棚

写真:浅井 みらの

赤やピンク、はちみつ色など液体が放つ、まるで宝石のようなカラフルな輝きに圧倒されながらお店奥に進むと、ここにも豊富な品揃えを誇るものが。
ピリッとした辛さでソーセージの旨味を引き出すゼンフ。マスタードと似た役割で、レストランはもちろん、ドイツでよく目にするソーセージ屋台にも必ず置かれている調味料です。

写真:浅井 みらの

一般的なゼンフは辛さ、酸味、苦さなどが程よくブレンドされ、バランス重視の味わい。しかし、フランクフルター・ファスでは30種類ものゼンフが勢揃いし、辛さに特化したものや甘味を加えたものなど種類もさまざま。
「辛いゼンフだとチリを入れたものや、ハバネロを入れたものがあります。今、ドイツではワサビも注目されていますので来シーズンに向けて準備中なんですよ」と話す、カリーナさん。私たちに馴染みのある薄緑色を帯びたゼンフを見かける日も近そうです。

写真:浅井 みらの

他にも味だけでなく、異なる調理方法で作ったゼンフも。“マイン川の真珠(Main Perlen)”とお洒落な名前が記されたゼンフは、粒マスタードのこと。マリネやグリル料理と相性が良く、よりマスタードシードの風味が味わえ、食感も楽しめます。

辛いだけじゃない?甘いゼンフも

写真:浅井 みらの

なかなか私たちに馴染みがないのが“甘い”ゼンフかもしれません。オレンジや洋ナシ、イチジクなど果実の甘味を活かしたゼンフは、食べ物のまろやかさをより引き立たせてくれます。
「甘いゼンフは朝食にぴったりで、チーズやパンに塗ったりして食べると美味しいですよ。」と、食べ物との組み合わせが分からない場合はカリーナさんの元へ。経験に基づくアドバイスが心強いです。

写真:浅井 みらの

フランクフルト名物を組み合わせたゼンフも特にユニークな商品。緑色のソースを意味する“グリューナー ゾーセ(Gruner Sosse)”を用いたゼンフも。
ハーブで作るこのソースはフランクフルトのレストランでよく見かけ、ソーセージやシュニッツェル(ドイツ風カツレツ)、ゆで卵やハムなどと一緒に幅広く多用されています。

写真:浅井 みらの

他にもリンゴを発酵させたアップルワインもフランクフルトの名産品。 “フランクフルター・アプフェルワイン・ゼンフ(Frankfurter Apfelwein Senf)”は、アップルワインをゼンフに混ぜたもの。
辛さの中にアップルワインの酸味が加わり、さっぱりな味わいになっています。ジューシーなお肉料理はもちろん、チーズとの相性も良いです。

他にもある、魅力的な商品の数々

写真:浅井 みらの

アップルワインはゼンフの他、ジャムとしても販売。

写真:浅井 みらの

地元のリピーターさんに人気なのが蒸留酒に果実や香料を加えたリキュール。ブランデーやラムなどにヘーゼルナッツやチョコレートなど甘味を加えたものや、洋ナシなど瑞々しいフルーツを加えたものなどがあり、ラベルを見てるだけでどんな味なのか興味が湧いてきます。
フランクフルトの立ち寄りスポットにぴったりな「フランクフルター・ファス」。ドイツといえばソーセージ、ソーセージといえばゼンフというように、ドイツにとってゼンフは欠かせない調味料。ぜひ訪れた際は、ドイツ料理を引き立たせるゼンフの奥深さを味わってみてはいかがでしょうか。

フランクフルター・ファスの基本情報

住所:Töngesgasse 38, 60311 Frankfurt am Main
電話番号:+49-69-91395622
営業時間:月曜-金曜 10:00〜18:30(水曜のみ15:30閉店)、土曜10:00〜16:00
定休日:日曜
アクセス:鉄道ハウプトバッヘ駅から徒歩約4分
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
フランクフルター・ファス
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【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
浅井 みらの

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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