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普遍的な人気誇る“ドッキリ番組” 自主規制やコンプライアンスを乗り越えて脈々と受け継がれる民放各局の系譜

  • 『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)で司会を務めるブラックマヨネーズ

    『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)で司会を務めるブラックマヨネーズ

 時代を超えるテレビ番組の人気コンテンツのひとつに“ドッキリ”がある。かつては、昭和のテレビ史に残る人気番組『スターどっきり(秘)報告』(フジテレビ系)などが一世を風靡したが、現在も民放キー局は、ゴールデンレギュラーもしくは特番を持ち、それぞれのカラーを打ち出してしのぎを削っている。芸能人の素顔やハプニング系も人気の鉄板コンテンツだが、そこには、やりすぎると事故につながる難しさや、ドラマチックにすればするほど“やらせ”に見えてしまう懸念もある。そんなドッキリの各局の系譜と現在のアプローチを紐解く。

ドッキリ番組を取り巻く環境の変化 制作側が迫られるコンプライアンスと自主規制との戦い

 かつてのドッキリ番組といえば、『スターどっきり(秘)報告』の寝起きドッキリやブーブークッション、『天才たけしの元気が出るテレビ』(日本テレビ系)の早朝バズーカなど、バカバカしくも微笑ましい、深く考えずにただ笑える企画が一般的だった。いまの時代ではありえないハラスメント的な企画もあったが、それらはすべて笑いに昇華され、過激であればあるほどウケる。悪ふざけとノリをテレビに持ち込み、その過激な内容が、当時の大きな人気の理由のひとつだった。

 そんな昔ながらのドッキリ番組は、時代とともに変わっていく。テレビとしてのあり方、作り方への社会の視線が厳しくなるなか、テレビ局は自主規制を強化。無事故を前提にするのはもちろん、制作サイドは厳しい視聴者の視線とコンプライアンスとの戦いが常につきまとうようになった。

 そうしたなか、BPO(放送倫理・番組向上機構)による“審理入り”を恐れ、さらにはネット上での批判や炎上、スポンサーからのクレームに脅えて、「どの番組も同じような内容になっている」といった番組制作側の姿勢が問われることもあった。実際に、ダウンタウンの松本人志もレギュラー出演する『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「いまテレビには誠実さが必要」としながら、「テレビ番組はもうちょっと自由度があったほうがおもしろい」と持論を述べている。

 とくにSNS社会となった昨今は、制作過程や撮影の裏側なども可視化されるなか、ドッキリの物語性を追求しすぎると“やらせ”になってしまい、ドッキリの演出とやらせとの線引の難しさもひとつの問題として浮き彫りになっていった。

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