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ORICON NEWS
きゃりーぱみゅぱみゅ『きゃりーワールド炸裂の異空間を演出☆自身最大規模のライブをレポート!』
テーマパークで遊んでいる感覚で楽しんで!
公演のタイトルは“マジカルワンダーキャッスル”。そこで繰り広げられるのは、“もったいないとらんど”のお城に閉じ込められてしまったプリンセスを助けるために、勇敢なナイトと動物騎士団、妖精ポイパポイパたちが立ち上がるというストーリー。お城が呪いの樹に包まれると、ナイト姿のきゃりーがステージ上空に現れ、宙に浮いたまま「ファッションモンスター」を熱唱。すでにきゃりーワールドへの突入準備が整っていたお客さんたちのテンションはイッキに最高潮!「さいごのアイスクリーム」で地上に舞い降りたきゃりーは動物たちと凛々しいダンス。そして一輪車でセンターステージへと続く花道を走る!会場からは「お〜!」という声と同時に拍手が沸き起こった。また、おなじみの“きゃりーキッズ”(ちびっ子ダンサー)が今回もまた大人にはできない軽快すぎる動きできゃりーの周りを飛び跳ね、彩っていた。
最初のMCは丁寧な王子様のあいさつから。「初めての横浜アリーナ。ステージがとっても広かったのでお城を作りました。今日はテーマパークで遊んでいる感覚で楽しんでいってほしいなと思います」そう、この日のライブは、感動というよりも楽しくハッピーだった。“いましかできないの?”と問いかける「ふりそでーしょん」に“そうでしょ”と答えたくなる。きゃりーのアイディアも、この瞬間に発信しているすべてが今しかできないことなんじゃないかな。「み」で剣を振り回しながら再び宙に舞ったナイトのきゃりー。ついにお城を覆い隠していた樹は燃え落ちた!呪いのとけたお城に現れたのは、大きなティアラにミントグリーンのドレスを着たプリンセスきゃりーだった。「みんな一緒に〜!」というプリンセスの呼びかけに、全員で両手を上げてクラッピング。そして妖精たちを引き連れて花道をステップしながら行進!ここにいるすべての人たちが、まるでもったいないとランドの住人のようだ。すべてのパフォーマーとともに、「CANDY CANDY」、「インベーダーインベーダー」、「のりことのりお」とヒット曲を立て続けに歌い踊る様は、お城を奪還したお祝いの宴みたい!
「トレードマークの前髪がパッチャパチャになってしまいました〜」と、前髪を直しながらのMCでは、会場のお客さんとコンタクト。また、ライブのコンセプトを説明し、“もったいないとランド”を考えている段階での絵コンテを紹介。絵コンテの緻密さに、会場からはまたしても「お〜!」と感嘆の声が上がった。「今までのステージはベニヤ板だったけど、今回は立体にしました」ときゃりー。思えば初の武道館公演でのステージセットは、きゃりーが言うように平面的だったにもかかわらず飛び出す絵本のように感じたのだけれど、今回はスーパー飛び出す絵本?あ、ここにも進化が!
更なる進化に向かって新たなスタートを――
終盤の衣装はショッキングピンクの電飾ワンピに黄金の孔雀の羽根みたいな襟。それは救世主のようでもあり、海外から見た日本をテーマにしているようにも思えた。そして「PONPONPON」「もったいないとらんど」と大盛り上がり!最後には悪のデビルプラネッツもみんな一緒にクライマックスを迎えた。物語はハッピーエンド!
アンコールでは卒業をテーマにしたという新曲「ゆめのはじまりんりん」を初披露。疾走するエイトビートにちょっぴり切ないメロディー、心温まる言葉……。きゃりー自身も言っていたとおり、「今までとはひと味違った曲」だった。そして最後はやっぱり「ちゃんちゃかちゃんちゃん」。お城の上には虹の橋がかかり、きゃりーぱみゅぱみゅ&オールスターが明るいステージいっぱいに広がって歌う。空からはメッセージ付きのハート型紙吹雪が紙飛行機みたいに舞い降り、華やかなフィナーレとなった。随分たくさんのアトラクションに乗って素直な気持ちで楽しめたし、なんだか来たときよりも心も視界もクリアになった気がする。
2014年、更なる進化に向かって素晴らしいスタートを切ったきゃりー。2月13日からは米・シアトルを皮切りに、11ヶ国16公演のワールドツアー第2弾が始まる。こうして“スーパーきゃりーぱみゅぱみゅへの道”は続いてゆく!
(文:三沢千晶/写真:aki ishii)
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