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ゆび祭り『さしこプロデュース!アイドルが集結した夢のようなイベントをレポート』

 AKB48からHKT48への移籍で話題の指原莉乃。もともと自分がアイドルヲタだった彼女がプロデュースしたイベント『ゆび祭り』が開催された。人気アイドル10組が日本武道館に大集結した夢の一夜をレポートする。

各グループの個性が輝るキュートで華やかなステージ

 入れ替わって東京女子流は、メンバー4人がステージの階段上にせり上がって登場。新井ひとみがセンターへポップアップで現れた。平均年齢最年少の5人は、しなやかなダンスが妖精を思わす。定番曲「おんなじキモチ」では「一緒に歌ってください!」「みんな行くよー!」と盛んに煽りながら、腕を大きく振っていた。12月にはこの武道館で単独ライブを行う。

 そして、最近グングン来ているSUPER☆GiRLS。旗を掲げ、11人が行進風に階段を下りてくるだけでワクワクさせる。「女子力←パラダイス」「EveryBody JUMP!!」とアッパーチューンを流れるようなフォーメーションで歌う。ストレートな王道アイドルぶりにはスキがない。夏気分いっぱいの新曲「プリプリ▼SUMMERキッス」は“お尻プリプリダンス”で魅せる。この夏、一気に飛び出しそうな勢いを発散していた。MCのさしこは前島亜美に「私はセンターにはハマらないタイプなのに、あなたにはダマされた」とメロメロ。

 アイドルの本家ハロー!プロジェクトからは、ロックアイドルBuono!が参加した。Berryz工房と℃−uteから3人で構成。1曲目「初恋サイダー」冒頭の鈴木愛理のソロから、歌唱力が抜き出ていた。それは夏焼雅も、ブリッコキャラで売る嗣永桃子も同じ。伸びやかで芯のある歌声。年齢は他と変わらないが、本家の貫禄を見せつける。ルックスもパフォーマンスも優れた4人組は、ハロプロの底力を示すのにうってつけだった。そのスマイレージがオリジナルメンバー2人の卒業で新メンバーと入れ替わったなか、さらにキャリアのあるBuono!は他流試合の切り札。嗣永が「たくさんアイドルがいるなかで、ももちがいちばん可愛くて許してニャン♪」と“お約束”もやりつつ、曲も入ると3人の小気味いいダンスと歌で魅了した。

 8組が終わり、いよいよ大詰めへ。21人のアイドリング!!!は、この日いちばんの大所帯。カラフルな衣裳で「やらかいはぁと」から楽しさが沸き上がる。最近バラエティ出演の多い菊地亜美は「人数が多いけど、ちゃんと見たらけっこう可愛い人もいます」などとしゃべりまくり、「そんなことばかり言ってるからツイッターが炎上するんだよ」
とツッコまれた。にぎやかなステージは、ミュージカルのようにも見えた。

はるな愛がサプライズで登場!

 トリはもちろん、さしこ。順番決めの抽選には参加せず「他のアイドルを全部観たいから」と、最初から10番目を抑えていた。軽やかにステップを踏み、王道アイドルポップス「初恋ヒルズ」から始め、2曲目は初披露の新曲「意気地なしマスカレード」。切れ間なく動きつつ曲調はアンニュイで、“僕の心はいつも仮面を付けている”などと台詞も。「発売日は……決まってません。発売するかどうか……決まってません」とのことだが。

 ラストはソロデビュー曲「それでも好きだよ」。歌う前に「“それでも好きだよ”“好き!”というコールがあるんですよ。モモノフの皆さん」と呼び掛けていたが、細かく動き回りながら歌い出すと、会場は一丸の盛り上がり。歌詞を一部変えた“こんなバカな私をずっと応援してくる人なんて”には“いるー!”と温かい大レスポンスが起きた。

 アンコールはTシャツ姿で、「いつかステージで一緒に……と想いを込めて」と、松浦亜弥の「Yeah!めっちゃホリデー」をノリノリで歌う。途中、はるな愛がサプライズで登場。さしこは苦笑いを浮かべながら、2ショットで歌い踊った。これがまたミョーに息が合っていて。

 最後は出演した全アイドルを呼び込み「ヘビーローテーション」。渡辺麻友がセンター、その左右にさしこと夏焼雅が並ぶほか、ステージからハミ出るほどの豪華な顔触れが♪アイウォンチュー〜と振りを揃える光景は圧巻だった。夢のような大連立。「お客さんもアイドルさんも、第2回があったら絶対参加してください!」とさしこが締める。観る側も出る側も胸いっぱいの“アイドル愛”でひとつになれた夜だった。考えたら、さしこはまだ19歳。アッパレなプロデュースに改めて拍手を送りたい。博多でもがんばれー!!
(文:斉藤貴志)

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