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ぽにきゃん!アイドル倶楽部 感謝祭『アイドル総勢55人が一堂に会したイベントに潜入!』

ニコニコ生放送の番組『ぽにきゃん!アイドル倶楽部』の感謝祭として、ポニーキャニオン所属のアイドルとハロー!プロジェクトの新ユニット、計6組総勢55人が一堂に会したイベントライブが行われた。それぞれの持ち味が光り、実に良い雰囲気の競演となった。

初々しいグループから独自キャラを活かしたグループまで

 「このライブを観たら推し(メン)が増えます!」とナビゲーターのAKB48・松井咲子が言うとおり、いまをときめくアイドルが大集合!「皆さん一緒に!大きな声で!」とトップで登場したのは、さんみゅ〜。チェックのシャツにショートパンツでハツラツと歌い踊る。名門サンミュージックが21年ぶりに手がけたアイドルグループで“21世紀最初の純白アイドル”が旗印だけに、片足を前に後ろに跳ね上げる振り、「目覚めよ!乙女」などのさわやかな楽曲、自己紹介の挨拶まで、純度の高い正統派ぶりを感じさせる。11月には4枚目にして初のオリジナル曲でのシングル「これが愛なんだ」を発売することも告知。山内遥が「初めて聴いたとき、ボロボロ泣いちゃって。どれだけ応援という愛をもらっているか……」と話すうちに泣き出し、他のメンバーが慌ててフォローするひと幕も。最後はハッピを着てカバー曲「夏祭り」を元気いっぱいに歌い、タオルも回してにぎやかに盛り上げた。

 続いてはアイドルの本家、ハロー!プロジェクトの新ユニット・Juice=Juice。メジャーデビュー直前ながら、ハロプロ研修生として鍛えてきただけに、パフォーマンスは初々しいというより、すでにハイレベル。ジャジーなホーンが入る「ロマンスの途中」から、シャープな振りがきれいに揃って見入らせる。特に高木紗友希のダンスはキレキレ。宮本佳林がケガのため、センターでイスに座ったままでのステージだったが、ほとんどハンデを感じさせなかった。デビューシングルにトリプルA面として収録されるカッコイイ系の3曲を続け、締めはさわやかで明るい「天まで登れ!」。「最後のラララのところを一緒に歌ってくれますか?」と呼び掛け、メンバーが手を左右に振るのに合わせて会場のサイリウムが振られ、♪ラーララーラーと大合唱になった。

 桜庭ななみら若手女優5人からなるユニット・bump.y。結成3周年を迎え、ダンスも格段に磨き上げられてきた。1曲目は、へヴィでシリアスなナンバーの「SAVAGE HEAVEN」。ヘッドセットで両手を大きく使い、立ち位置を変えながら、5人はクールに踊った。翌日が松山メアリの22歳の誕生日ということもあり、会場がイメージカラーの黄色いサイリウムで埋め尽くされた。「ロマンティックMAYBE」では、コール&レスポンスが起こり、タオルを回して場内ノリノリ。

 台湾のお天気ガールズユニット・ウェザーガールズは、白い雲をイメージした露出度の高い衣装で登場。7人のスタイルと美脚が際立っていた。円になって回りながら歌い始めた「恋の天気予報」からテンポの良い曲を続け、ダンスもキビキビと。一方、「恋はトキメキ注意報」では、たどたどしさの残る日本語での<恋しちゃうかも どうしよう!!>といった台詞が可愛い。踊りながら天気予報をするのが、彼女たちの持ち味。「恋のラブサンシャイン」を歌いつつ、「台風の影響で雨が降るかもしれませんよ」、「予想最高気温です。東京32度、埼玉30度……」、「念のため折りたたみ傘を忘れないでね」などと織り交ぜ拍手を浴びる。ウェザーガールズ独特の空気感は、コラボイベントのスパイスになった。

総勢54人によるハイタッチ会も!夏を締めくくる

 トークコーナーでは各グループの代表メンバーが「いま一番好きなもの」をフリップで発表。横山ルリカ(アイドリング!!!)は「朝日奈央」とメンバーの名前を挙げ、「遅刻した後藤郁を叱るように言われて『お前はライブに出ないでチューリップでも植えてろ!』と言っていた」との“愛すべきバカ”なエピソードを披露した。
 他にも「重低音」「砂風呂」「魔法の研究」といった回答があり、「カリカリ梅」と書いた金澤朋子(Juice=Juice)は「普通にアイドルらしい答えにしたら、皆さん奇想天外で。(同じグループの)植村あかりちゃんのように絵がヘタな方がおいしい」と発言。これを受けてMCの松井咲子が「アイドルも近ごろはたくさんいるから、おいしくないと使われない。おいしい・おいしくないを考え始めると、みんなアイドリング!!!さんになる」と、さり気なくアイドル界の現状を突いた。

 再開したステージ後半はベイビーレイズから。手拍子に乗って1人ずつ黒ベースの衣装でステージに現れ、「ベイビーアンビシャス!」の頭サビから一気に盛り上がる。高速ビートのロックサウンドに乗って林愛夏の力強いボーカルが響き、ダンスにも気合がみなぎる。大人気のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で劇中のグループ・アメ横女学園が歌っていた「暦の上ではディセンバー」のベイビーレイズVer.も勢い良く踊り、ラップもキメた。このニューシングルで彼女たち自身のブレイクに期待が高まる。「ベイビーレイズからの応援歌を」と続けた「JUMP」「ベイビーレイズ」では、<いつかきっと笑ってやるんだ>といった歌詞に必死の想いが乗り、勇気が沸いて感動すらする。最後の「SMILE」では「みんなで手を振って!」と呼び掛け、“S・M・I・L・E”と会場が一体に。溢れる熱気で引っ張るステージは非常に印象に残った。

 トリを飾るのはアイドリング!!!。まず18人で披露した凛々しい「MAMORE!!!」は、さすがの貫録。さらに7月に決まったばかりの新メンバー5人を紹介。その5人と伊藤裕奈で新ユニット・アイドリング!!!NEOを結成。11月にアイドリング!!!とシングルが同時発売され対決することが決まっており、この日はNEOの1stシングル「mero mero」が披露された。テクノサウンドと歌謡曲風メロディーが融合した楽曲で、ダンスのフォーメーションにも目を引く。伊藤が「みんなやる気がすごくて」と話していたように、ダンス未経験だった橋本瑠果や佐藤ミケーラ倭子も2週間の練習で仕上げてきた。再び刺激を受けた様子の5期までのメンバーのステージとなり、この季節にピッタリの「サマーライオン」を披露。ラストナンバーの「One up!!!」では、遠藤舞と朝日奈央、河村唯と菊地亜美が肩を組んだりと大盛り上がり。河村が「亜美ちゃんが歌いまーす」と煽り、あみみコールのなかで菊地のソロも披露された。朝日は「夏も終わっちゃったけど、この素敵な会場で過ごせたのが思い出です!」と話した。

 終演後は出演した総勢54人によるハイタッチ会で、観客をお見送り。今年の夏も各地で様々なアイドルイベントが行われたが、その締めともいえるステージに心地良い余韻が残った。
(文:斉藤貴志)

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