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SixTONESのニューアルバム『GOLD』収録曲を全レビュー! 日常のあらゆるシーンに"GOLD"を添える煌びやかなアルバムが誕生

 2025年1月15日──SixTONESのニューアルバム『GOLD』が初回盤A・初回盤B・通常盤(初回仕様あり)の3形態でリリースされる! すでにCMソングとして放送中の話題曲「BORDERLESS」「Focus」など全形態共通の12曲のほか、初回盤Aの特典映像には、リード曲「THE BALLERS」のMV。初回盤Bの特典映像には、ユニット曲3曲のミュージックビデオが収録。Stay "GOLD"=「常に輝き続けろ」…輝き、幸福、成功、特別…聴く人の日常のあらゆるシーンに"GOLD"を添える、SixTONESにとって最も煌びやか(GOLD)なアルバムを視聴してみた。

「俺等が最強!」…最強ソング、リード曲「THE BALLERS」はさらなるSixTONES沼の入口に!

 まずは一曲目の「Golden」だ。アルバムのタイトルが『GOLD』なため、表題曲の曲名だけが発表されたとき、これがアルバムリード曲では…と思っていた人たちは多いのではないだろうか。のちに「THE BALLERS」がリード曲だったと知らされ、意表をつかれたが、今回この「Golden」を聴いてみて、さらに驚いた。

 これはまさに『GOLD』の開幕。歌詞に「幕を開ける」とも入っているが、まるで壮大な映画が始まるかのようだ。また個人的ではあるが、楽曲を始めて聞いたとき、結晶化した宝石の“ジャングル”に迷い込んだような気持ちになった。野性味あふれるサウンド、期待感を高めるリズム…。印象は人それぞれだろうが、ここにSixTONESたちの“ガウみ”あふれる声が響き渡っているこの形態に、あらゆる意味で“みなぎってきた〜!”という人も多いのではないだろうか。

 そんな重厚荘厳なオープニングを経て、いきなりのリード曲「THE BALLERS」、である。BALLERSとは一般に「成功者」のこと。そのタイトルにふさわしく、歌詞にも「俺らが最強」とあり、特にBリーグのファンならば、これが会場で流れるとテンションがぶち上げになる人もいるのではないだろうか。また筆者は男なのだが、男の琴線にも触れる。がんがん響く。リード曲にふさわしく、この曲がSixTONES沼の入口になる人も今後続出するのではないかと思った。

 特に目を引いたのは、これまでハーモニーの下ハモを担当することが多かった松村北斗のソロパートだ。ジェシーの“ガウみ”たっぷりのシャウトと蹴りのあとに「さあ前へ」と松村の歌声が響いたとき、ゾクリと鳥肌が立った。そもそも低音域で深みがあるゆえ、バラードやムーディな楽曲のパフォーマンスでは曲にニュアンスを与える重要な存在だと定評があるが、今回は力強く前へ出ている。自身の声色を存分に生かしたパワフルな歌声…。柔らかく繊細なトーンの松村もいいが、この楽曲の松村もいい。

 曲全体も歌詞のごとく「がんがん」何かをやりたくなる。さらにこの気合が入りまくりの楽曲のあと、「GONG(13th SG)」「PUNK STAR」へと続く。誠にゴールデンな流れであり、SixTONESの魅力をこれでもかと感じさせてくれる。ところが、だ。次の楽曲で一気に意識は別次元へと連れて行かれてしまった。

豪華ミュージシャンからの提供曲オンパレードでSixTONESの可能性のドアが限界MAXに

 その楽曲が「Fiesta」である。湘南乃風の提供曲であり、ラテンなノリでタオルをぶんぶん回せそうなその雰囲気は、これまでのSixTONES像を一気に飛び越していく。…そう言えば、湘南乃風とSixTONESは昨年の「ごぶごぶフェスティバル」で共演しており、「睡蓮花」でどさくさに紛れてステージに出ているので、想像してしまう。6人が楽しみながらパフォーマンスをする姿が…! また歌詞に「ブエナビスタ」=「絶景」とあるが、ファンがこの曲に対してどんなパフォーマンスで応えるか。それもまた「絶景」であろう。

 SixTONESの進化はこれに止まらない。次はKroi提供の「Underline」だ。聞いた印象は「相思相愛」。あまりにもSixTONESとの相性が良すぎる上に、これまでのSixTONESの楽曲ではあまりなかったファンクな歌い方が、「混ぜるな気持ちぃ」だ。「Fiesta」でもそうだが、いったいSixTONESには一体いくつの“顔”があるのだろう。ファンク、ソウル、ヒップホップ、ジャズ、R&Bが自由にミックスされた難しい楽曲のエッセンスを独自の音楽に昇華させている歌声に驚嘆した。

 SixTONESのボーダーラインを飛び越えたあとは「音色」、ソニー銀行の新CMソングに起用された「BORDERLESS」と馴染みの曲が続く。しかし次にまた、飛び込んでくる。そう。マキシマムザ亮君(マキシマム ザ ホルモン)が提供した「恋のバタリアン」だ。マキシマムザ亮君は姉・ナヲからの流れでSixTONESを深く知ることになったという。マキシマムザ亮君自身も「とびっきりの極上エンタメ曲」と称しており、さらに「僕が曲名に恋の〜をつける時は、つまりそういう事」と、相当な自信作であることを窺わせている。マキシマム ザ ホルモンらしく、非常にこってりした曲であり、さらには騒げそう。おそらくライブではファンの盛り上がりが、最高値レベルになるだろうとここに予言しておく。

 ロート製薬「目薬はロート」CMソングの「Focus」、「ここに帰ってきて(13th SG)」のあとに控えるのはコリン・ブリテン(Linkin Park)提供曲の「WE ARE ONE」だ。ついに「海」を越えてきた。というより、ようやく“海外楽曲”のSixTONESが本格的に見られた。しかも「リンキン」である。日本の遊び心のあるコードがふんだんに使われてある曲もいいが、海外のシンプルながらにワールドワイドなコードもいい。覚えやすい高音のリフレイン。跳ね上がり続けるスネア。SixTONES自体もこれからどんどん海を越えていくのではないか…そう思うと感慨深い想いになる。

盤ごとそれぞれ外せない名曲たちが…未来から差し込む光(GOLD)を感じよ

 初回盤Aには「キカナイ」と「MIDAS」が収録されている。「キカナイ」は、アルバムのダイジェスト動画では流れてなかった曲で、中盤、曲調が変わるところでメンバーがどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、そんな自由度の高い曲になっている。一方で「MIDAS」はLAZYであり、夢心地になれそうな曲だ。ちなみに「MIDAS」とはギリシア神話に登場する王の名前で、童話「王様の耳はロバの耳」で、耳がロバになってしまった王様。強欲で快楽主義者。そんな快楽をむさぼっているかのようなユーモラスな曲に仕上がっている。
 次に初回盤Bでは「PARTY ANIMAL (Yugo Kochi×Juri Tanaka)」、「Don't Know Why (Hokuto Matsumura×Shintaro Morimoto)」、「You are the only one (Jesse×Taiga Kyomoto)」とユニット曲が収録されている。「PARTY ANIMAL」では田中樹のラップが炸裂。これにかぶせる地優吾(高ははしごだか)の高音がなんとも独特な空気感を醸し出し、縦ノリなメロディを楽しんでほしい。そして「Don't Know Why」では松村北斗と森本慎太郎のラフとセクシーさが両立した歌唱が特徴。感情がストレートに伝わり、歌詞の意味を的確に掴んだ表現力は流石の一言。「You are the only one」はジェシーと京本大我のミックスボイスからのファルセットが印象的なバラード。透明感がありながら芯が通っており、繊細。声の使い方から息遣いまで注意して聞いてもらいたい。

 そして通常版では、「SHOCK ME」と「SPICY -GOLD ver.-」、「Melodies and Memories」を収録。「SHOCK ME」はSixTONESらしい縦ノリ不可避のジャンピングソング。インド風な音色が背景に流れており、どこか無国籍な雰囲気も楽しめる。また「SPICY -GOLD ver.-」は、メルセデス・ベンツのCM曲のアルバムバージョン。耳馴染みのいいポップスなので、思わず口ずさんでしまいたくなるはずだ。「Melodies and Memories」は極上なバラード曲。洋楽っぽいインターナショナルな壮大さがあり、まるで未来から光(GOLD)が差してくるようなメロディは、まさしくアルバムのラストにふさわしい。「これで終わり」ではなく、「さあ、次へ」といった期待感も込められているように感じられ、その分、彼らの可能性が強調されている…。

 これだけの煌びやか(GOLD)な楽曲たちがひしめくこの宝箱は、まるで海賊王が隠した金銀財宝(GOLD)のようだ。…だが、これでいいのだとも思う。SixTONESの楽曲は言葉で形容するのは難しい。彼らの楽曲は言葉の向こう側にある。言葉にした時点で、本来とは別の何かに変わってしまうかのような危うさもある。「GOLD」全20曲。彼らが歩んだこの20歩。ぜひ、この6人とともに歩んでほしい。その歩みの足音、息遣い、衣擦れの音、そこにこのアルバムのすべてが詰まっているのだから。

文:衣輪晋一
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