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東方神起『海外歌手初の日産スタジアム単独公演で14万4000人が熱狂!』

5大ドームツアーから約2ヶ月。その追加公演、最終地点として選ばれた場所は、なんと神奈川・日産スタジアム。海外アーティストとして初の単独コンサートとなった『東方神起 LIVE TOUR 2013〜TIME〜FINAL in NISSAN STADIUM』、8月17、18日の日産スタジアムには全国各地から14万4000人が集結!ファンと共に、この夏最高の思い出を作り上げた。

「ついに日産スタジアム!」地道に積み重ねてきた2人の努力の結晶

 2人の新たな門出を祝うように、この日の天候は快晴。気温は40度近くを記録し、真夏の太陽が全身を突き刺すように、ただその場にいるだけでも体力が消耗してしまうほどの猛暑に覆われていた。開演時刻を過ぎても、灼熱の太陽が巨大な会場を容赦なく照射。そんななか、スクリーンに2人の映像が映し出されると、大歓声が場内をこだまし、赤いペンライトが一斉に揺れ出した。メインステージ左右に設置されたカプセルが上昇していき、ビルの6、7階の高さほどの頂上に到着。すると、上手最上段のステージからユンホ、下手側からチャンミンが姿を現し、「Fated」を披露。そこに佇む2人は後光を受け、いつも以上に凛々しさを放ち、まるで勇者のごとく、何者も怖れることのない強さとパワーを身に着けていたのだった。そんな2人に向けられる7万2000人の大声援。今の彼らならば、その声の固まりに押しつぶされることなく、まるごと受け止められる度量がある。それは、日本でデビューしてからの約9年間、小さな会場から大規模なドームに至るまで、地道に積み重ねてきた2人の努力の結晶といえる。

「みなさ〜んおまたせしました!ついに日産スタジアムですよ。この暑さに負けないように、みんなちゃんとついてきてね!」(ユンホ)、【チャンミン】
「みなさんの情熱で今日ものすごく暑いですねぇー!みなさんとひとつになって最後まで盛り上がっていきたいと思います」(チャンミン)。続いて「STILL」からの歌をじっくり聴かせるセクションへ。「One More Thing」で、ユンホは胸に手を当てて<僕が守るよ>と男らしさを感じさせたり、恍惚の表情を浮かべたり、チャンミンも柔和な笑顔で、想いを込めて熱唱するなど、2人は一段と彩り豊かなボーカルを披露。しかし、「Y3K」のイントロが流れると、宇宙船型モノレールが現れ、2人はアリーナ左右に設置された120m(全長400m)に及ぶ花道の上をモノレールに乗って移動。後方サブステージで2人が合流すると、「Pueple Line」、「Humanoids」では観客と絶妙な掛け合い、ハンドクラップに包まれながら、360度回転するプロペラの上をダンサーとともに、激しいダンスを展開。

 この日は、ドームツアーで披露された楽曲を軸にしつつも、スタジアムならではのスペシャルなナンバーを用意!初期のナンバー「“O”-正・反・合-」や新曲「SCREAM」(9月4日発売)をいち早く披露!現在、過去、未来を勝感じさせる多彩な楽曲構成とともに、サウンドに合わせて光の色が七変化する “光る時計型のリストバンド”がスペシャルグッズとして7万2000人に配られ、観客もこのステージにおける演出の一環として、重要な役割を担っていた。とりわけ「Heart,Mind and Soul」のときには、日が暮れていくなか、青から紫、緑、赤……と、色が様変わりしていき、光のグラデーションがどんどん際立っていく様子は、感動すら覚えたのだった。2人はマイクを握りしめ、花道を1歩1歩噛みしめるように歩きながら丁寧に歌い、アリーナ中央で足を止めると、客席を挟んで向き合い、心地よい風が吹くなか、流麗なハーモニーを響かせた。その光景は、2人の絆の深さを示すとともに、常にファンの姿、想いが存在していることを感じさせ、胸が熱くなったのだった。

 トロッコに乗ってスタジアムを周遊した「Share The World〜OCEANメドレー」では、光リストバンドが高速でキラキラピカピカ光り輝くなか、遊び心あふれる2人の一挙手一投足に観客は大興奮!さらに「逢いたくて逢いたくてたまらない」では、キュートなポーズを惜しげもなく見せる2人に観客のテンションはさらに上昇!一緒に振り付けをしたりと、CDで聴いたときの印象と異なり、ライブでは楽しい一体感が味わえる曲に変身!そして、本編ラストは「Catch Me-If you wanna-」。ダンサーとの抜群のコンビネーションダンス、東方神起のクオリティーの高さを魅せつけ、2人はステージを後にした。

ここにいるみなさんと新しい歴史を作れた気がして幸せ

 リストバンドの赤とペンライトの赤で発色が倍増したレッドオーシャン、7万2000人の「東方神起」コールに迎えられ、アリーナ後方ステージから再び2人が登場し、「Why?[Keep Your Head Down]」を披露。そして、ビッシリと埋め尽くされた客席を見渡しながら、ユンホとチャンミンは、今の素直な想いを告げた。「スタジアムでライブできるのは、ここにいるみなさんのおかげだと思います。このステージに立っていることが夢のようで、すごくうれしいです」(ユンホ)、「この前の5大ドームツアーも、みなさんからの情熱とパワーで無事に終えることができたんですが、今日ここにいるみなさんにパワーをもらって、普段よりあんまり疲れてないんじゃないかな」(チャンミン)。実際の距離は遠いかもしれないけれど、スタジアムという巨大な会場でさえも、心の距離はいつになく近く感じたのだった。続いてエッジの効いたハードなダンスチューンの新曲「SCREAM」を披露すると、再びトロッコに乗って2人は場内を周遊。そして、「この曲が今日の最後の曲です。一緒に歌ってください」(チャンミン)と、「In Our Time」が流れると、スタンド席に浮かび上がる<WE ARE T>の文字が。全員で「La〜LaLa〜La〜」の大合唱をし、温かな一体感、7万2000人の大きな拍手が場内を包み込んだ。

 「ここにいるみなさんと新しい歴史を作れた気がして幸せでした」(ユンホ)と2人はお礼をしたあと、ステージ端を全力疾走。「日産スタジアム、楽しかったですか?僕たちも本当に楽しかったです。1人ひとりの顔をちゃんと見れました!」(ユンホ)と言いながら、今度は花道を駆け抜け、1人ひとりに手を振りながら、アリーナ後方サブステージに向かった。「楽しかったです。そう言うしかないのが悔しいぐらい楽しかったです(笑)」(チャンミン)、「今日みなさんの顔を見たら、胸が温かくなりました。(客席からの「ありがとう」の声に)こちらこそありがとうございます!ステージはこれだな(満面の笑み)」(ユンホ)。「それでは東方神起でした〜」と2人が声を合わせ、これでライブは終了かと思いきや、「Somebody To Love」のイントロが鳴り、思いきり水かぶるユンホとチャンミン。そして、再びメインステージへ振り向き、花道を全速力でダッシュ!2人は渾身の力を振り絞り、最後までパワフルな歌声、まったく遜色のないキレのあるアグレッシブなダンスをし続けた。「日産スタジアム本当にありがとう!」そう言いながら、ユンホはまたステージを所狭しと走り回り、「みんな、大好き〜!」と思い切り叫んだ。「たまにストレスとかあったんですけど、どうやって解消したらいいかなと思ったら、こうやってみんなの顔を見ながらステージで遊ぶのが一番でした!改めて、これが自分の人生だな〜って。みなさんがいるからこそ、自分たちがいるんだと思いました」(ユンホ)、「結局同じ話になるんですけど(苦笑)、よくみなさんにですね、東方神起のことを守ってくれてありがとうと言われるんですけど、逆にみなさんに、いつも東方神起の傍にいてくれて、ありがとうございますって感謝したいです」(チャンミン)そして、ユンホが「みなさーん、WE ARE “T”」と叫ぶと、横浜の空に大きな花火が打ち上げられ、全29曲を約3時間半にわたった東方神起の夏の祭典は、笑顔で夜空を見上げるなか、終焉を迎えた。

 7ヶ所18公演、総動員数85万人を誇り、2年連続で日本での海外アーティストライブ総動員数=自身最多動員数を更新した東方神起。今後もユンホ、チャンミンの2人は前人未到の記録を作り上げ、自らそれを塗り替えていくだろう。唯一無二の存在……2人を象徴した、もっとも似合う言葉。この“唯一無二”という言葉は、選ばれしものしか与えられない特権である。一見、ハイスピードに進行してきたかのように見える東方神起であるが、彼らは1つひとつをきちんとクリアし、それを踏まえて次へと向かっていく堅実さがある。だからこそ、どんな逆境が吹き荒れようとも、ただでは倒れない。2人には強靭な肉体と精神力が宿っていることを、そこには彼らを支える多くのファンが存在することを改めて思い知ったのだった。
(文:星野彩乃)

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