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KEITA『ボーカリストとして追求したソロアルバムが完成!』

w-inds.のKEITAが待望の1stソロアルバム『SIDE BY SIDE』をリリース!アルバムに込めた想い、アーティストとしてのさらなる成長、強い自覚が感じられる、熱いインタビューをお届けします。

自分にとってはこの作品全体がチャレンジでした

  • SIDE BY SIDE【初回盤】

    SIDE BY SIDE【初回盤】

――1stソロアルバム『SIDE BY SIDE』を完成させた感想はいかがですか?
KEITA日本にこんなアルバムはないなと(笑)。サウンドにしろクオリティーにしろ、自分自身納得のいくものを作り上げることができました。

――そのためにレコーディングは苦労も多々あったと?
KEITA1曲につき10時間以上レコーディングをしたり、完成をさせるまでに何度も変更をしたり、時間をかけて集中して制作しました。なかでも「Magic feat.AKLO」は、一番最初にレコーディングした曲で。2年前にソロをやりたいという話をしたときに、「こういうスタイルをやりたいんです」と周りのスタッフに提示したのが、この曲だったんです。

――いつもKEITA君はストイックですが、今作ではよりストイックに?
KEITAはい。でも、楽しむことは忘れてなかったですけどね。

――今作では、本当にさまざまなスタイルの楽曲に挑戦されていますね。
KEITAただ聴いて心地いいだけでなく、自分自身が歌って踊ること、ステージでのパフォーマンスをイメージして、詞の世界感を含め、サウンドも幅を広く制作しました。レトロとフューチャーを織り交ぜた楽曲構成、よりR&Bな作品もあれば、ピアノだけの楽曲もあり、自分にとってはこの作品全体がチャレンジでした。

――また作詞、作曲にも挑戦されていますが。とくに印象深い楽曲とは?
KEITA「Beautiful Lie」という曲は、男女の別れにある嘘、思い出を綺麗に残すためにつく美しい嘘という、自分のなかでもいいテーマを書いた曲だなって。

――せつないメロディーと見事にマッチして、自然と情景が思い浮かんできますね。
KEITAせつなく悲しくも温かい気持ちにもなれるという、さまざまな感情が交錯したナンバーに仕上がっていると思います。あと、「Side by Side」という曲は、アルバムのタイトルを決めたあとに、楽曲としても残したいとピアノ1本の曲をお願いして作ってもらったんです。この曲に関しては、『SIDE BY SIDE』というアルバムのタイトルにした意味や自分の心の中にある想いを出していきたいなと思って描きましたね。

――タイトル『SIDE BY SIDE』に込めた意味とは?
KEITA音楽をしているときの自分は、普段の自分とは違うとても熱い男なんです。そんな音楽に対する自分、そして普段の自分がこの作品では共存できたのと、音楽はずっと人生と隣り合わせでいてほしいし、いつも隣にいる音楽が人の喜怒哀楽を最大限に引き出してくれる存在なんだという思いを込めてこのタイトルにしました。

――普段からKEITA君は熱い男だと思いますが。
KEITAインタビューでは、音楽に対することを話しているし、何を話していても結局音楽に結びついちゃうから、知らず知らずのうちに熱くなっちゃいますけど、普段の僕は本当にボーっとしてます(笑)。

――ボーっとしたKEITA君がまったく想像がつかないんですけど。
KEITAえっ本当ですか!?あっでも、自分で気持ちをコントロールできるところはあるのかな。誰かに嫌なことをされても、嫌な想いをしても自分を抑えることができるけど、音楽になるとまったく感情のコントロールが効かなくなるんですよね(笑)。

――普段は、嫌なことをされてカチンとくるようなこともない?
KEITA滅多にないですね。細かいことにあんまり気づかないというか、気づいても気づかない振りができるんですよ。でも、音楽に対しては、自分の思い立ったことをやりたいし、自分がカッコいいと思ったことをやりたい。この間も、このパフォーマンスには女性ダンサーがいるほうがよりカッコよさが際立つんじゃないかと提案したら、女性ダンサーはダメだと却下されて。そのときはかなりカチンときて戦いましたけど(笑)。

――音楽、芸術の一環として必要であるという、ちゃんとした意味があるからこそ戦うことができると。
KEITAそうなんです。日本だとそれがタブーとされていたりするんですけど、あくまで作品をより生かすためのツールのひとつといいますか。そういったところを自分が切り開いていけたらいいなと思いますよね。普段の自分はどこかで他人の顔色をうかがっている部分が否めないですけど、僕がやっているソロの音楽では、誰の顔色も伺う気はないです(キッパリ)!自分の気持ちをコントロールして嘘をつきたくないといいますか、自分の感情のままに表現したいと思うんです。

――楽曲的にも強気といいますか、そんなKEITA君が今作では顕著に表現されていますよね。確かにまったく聞き手に媚びをうっていないし。
KEITAでも、戦うといっても、無意味に感情的になるというよりは、意見交換という意味での戦いです。今回さまざまなクリエーターの方たちと一緒に作業させていただいたんですけど、もっとこういう音を入れたほうがいいとか、こういうメロディーにしたいとか、そういう発展的な戦いは相当繰り広げましたね(笑)。

ひとりになって新たな刺激を受けたかった!

  • SIDE BY SIDE【通常盤】

    SIDE BY SIDE【通常盤】

――改めて今作を聴くと、音、声、パフォーマンス、言葉……すべてがまさに今のKEITAならではだなと。
KEITAもう、28才ですからね〜。正直、焦りがないといったらウソになりますけど、これだけ体鍛えていれば、まだまだ歌って踊れるかなと。

――きっと50才、60才になってもずっとハイトーンボイスを奏でながらキレのあるダンスを披露しているんだろうなって。
KEITAそのためにも頑張って鍛えています(笑)。

――しかも、今回はボーカリストとしてもさらなる魅力をたくさん見せてくれていますし。
KEITA実は曲ごとにいろんな発声を使っているんです。発声の仕組みに興味を持ち始めたら突き詰めたくなっちゃって……声帯の周りの筋肉がこうだから、ここを鍛えたらこういう声になるとか(笑)。

――やはり筋肉ですか(笑)。
KEITA結局、筋肉にたどりついちゃうんですけど(笑)。挑戦すればするほどいろんな発見があって、ボーカリストとして自分はまだまだなんだな、未知数がいっぱいなんだなって思いましたね。

――今までKEITA君といえば、突き抜けたハイトーンボイス、高音域での心地よい響き、ファルセットが魅力だと思っていましたが、今回は何より低音域でのKEITA君の歌声に魅了されました。より感情が強く表現されているという。
KEITAずっとハイトーンボイスとまわりから言われてましたけど、実は僕のなかでの売りはローなんです。もともとの声は低いし、声帯も厚いから、声帯のつくり的にみると、そもそも僕はハイトーンボイスの持ち主ではないんです。

――えっ!?今まで大きな勘違いをしていました。
KEITAきっとみなさんそうでしょうね。正直、w-inds.の曲ってめっちゃキーが高いから、途中で思うように声が出なくなって、葛藤した時期があったんです。そこで声帯の仕組みを知ろうと調べるようになって。仕組みを知ったことによって、今はこうだから、こうしようってシフトチェンジを自分でできるようになりました。

――そして、待望のソロライブツアーも決定しましたが。
KEITA客席との距離感、温度感を大事にエンターテインメントを追求して、表現していきたいなと。あと、パフォーマンスがついてはじめて1曲として完成すると思うので、ぜひパフォーマンスのほうも期待していてほしいですね。僕は、デビューのころからいつもステージの上では世界一だと思い込んでいるんですけど(笑)。逆にステージを下りたら世界で一番下手、だからこそ頑張らないといけないなって思っているんです。この間、ジョン・レノンも同じことを言ってたことを知って、あっジョン・レノンと一緒なんだってびっくりして(笑)。今までグループとしての活動ではw-inds.というブランドネームがあり、知らない間に周りの方々が動いてくれることがありすぎたと思うんです。それが自分で制作の細かいところまで好きなようにやりたくなったんです。一度ゼロにして、ひとりになって新たな刺激を受けたかったといいますか。今回ソロで改めて知ったことや勉強になったこともあって、今はw-inds.が僕たち3人を照らしてくれているけど、逆に僕がひとりでも輝けるようになって、今度は僕たちがw-inds.を輝かせることができるようになれたらいいなって。このソロを経験したことで、逆の立場になっていけたらいいな、w-inds.に恩返しができたらいいなと思います。
(文:星野彩乃)

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