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ももクロ・有安杏果、ソロ活動で「アイドルとしてはできないことをやりたい」

 ももいろクローバーZのメンバーとして活躍する有安杏果が、初のソロアルバム『ココロノオト』を発表。グループのイメージとは一味違う、等身大のメッセージを打ち出している。有安のみならず、百田夏菜子や佐々木彩夏などソロ展開も活発なももクロへの思い、扁桃腺手術の経験や、大学生活が元となって生まれた楽曲の秘話とは!?

ももクロとソロの違いとは?「私にしかできないものをやりたい」

――ももいろクローバーZでは、メンバーのソロ活動が増えてますね。
有安杏果 去年、私が初めてソロライブを横浜アリーナでやったとき、メンバーが全員観にきてくれて。その後も、あーりん(佐々木彩夏)の公演を観に行きました。いろいろなあーりんを見せてくれる演出で、エンタテインメントとして素晴らしいライブでしたね。『ももたまい婚』(百田夏菜子と玉井詩織のユニットのライブ)はDVDで観て、昔のももクロのイベントを思い出すようなあたたかい感じだなと。(高城)れにのライブはMCも含めて背伸びをしない等身大。観ていて心地良かったです。

――百田さんが女優として出演したNHK朝ドラ『べっぴんさん』も観てました?
有安杏果 早起きが苦手なので(笑)、溜め録りをしてオフの日にまとめて観ていました。ももクロのときとは違う夏菜子でしたね。

――有安さんのソロは持ち前の歌唱力を生かし、作詞・作曲も手掛けて、1stアルバム『ココロノオト』も音楽性の高い作品になりました。
有安杏果 メンバーがそれぞれ自分にしかできないことをしていて、「私も私にしかできないものをやりたい」と思って挑戦はしました。

――レコーディング作業も、ももクロとソロでは全然違います?
有安杏果 そうですね。グループのときは、直前に出来上がった状態の曲をいただいて、自分のパートを歌うんです。でもソロだと、自分で作る曲に関しては、まず鼻歌を録ってスタッフさんに渡すところから始まって。

――鼻歌で作曲しているんですか?
有安杏果 歩いているときなどに浮かんだメロディを吹き込んで、家に持ち帰って繋げていく感じです。それをアレンジしてもらったのを聴いて、イメージと違っていたら「ここはこうしてください」とか何回もキャッチボールします。だから曲が出来上がるまでにすごく時間かかって、レコーディングするときは「やっと…!」みたいな(笑)。

「大学に行かなかったら365日お仕事だった」新たな経験が生んだ曲

――歌録りに関しても、今回の特典映像の「ヒカリの声」のメイキングを観ると、かなり細かいところまでこだわっていましたね。ああいうことを全曲に渡って?
有安杏果 ミックスにもできるだけ行って、自分のフィーリングなりに「ここの音は…」ということは言ってます。ジャケット写真やミュージックビデオの衣装も全部自分で買いに行きますし、セルフプロデュースという感じです。でも、レコーディングが大変だと思ったことは全然ないですね。今年3月まで学生でもあったので、大学、ももクロ、ソロという両立がとにかく大変でした。グループの仕事が終わった後でレコーディングや打ち合わせに行ったり、家に帰ってきて夜中に曲を作ったり。基本、休みの日はソロのことをやっていました。

――実質、休みはなかったと。
有安杏果 自分のやりたいことをやらせてもらっているので、苦にはなりません。逆に、すごくありがたいです。

――そんななかで、日本大学芸術学部も4年で卒業したんですよね?
有安杏果 それも自分で決めたこと。「朝、早いな」と思いながら電車やバスに乗り、同い年の子たちと授業を受けて、ときには学食でごはん。そういう普通の生活を送ることが、私にとって大事でした。今までの人生では、修学旅行も一度も行けなかったから。大学に行かなかったら365日お仕事だったと思います。「同年代の子たちはこんなことで悩んでいるんだ」「こんな恋愛をしているんだ」ということも知って、そういう生活のなかで生まれた曲がほとんどなんです。

――音楽的には、有安さんが影響を受けたアーティストというと?
有安杏果 小6の頃に聴いた絢香さんの1stアルバム『First Message』が大好きで、曲順に全部歌えます。ももクロに入るときも含めて、オーディションで歌ったのはほぼ絢香さんの曲でした。あとダンスもやっていたので、BoAさんみたいに歌いながら踊ることにも憧れていました。

――ももクロはアイドルですが、ソロ歌手の有安杏果さんは?
有安杏果 せっかく1人でやらせていただくのだから、普段アイドルとしてはできないことをやりたいです。1人の人間として思っていることを裸のまま言葉にして、曲やライブにできたら。

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