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松井珠理奈、SKE48への想いや女優しての葛藤とは

初めて演技した時は、女優に向いてないかもと思った

──珠理奈さんはけっこう女子には距離感が近いともっぱらの噂ですが。
松井珠理奈 ハハハ。いや、女の子の場合は自分から近づいて行くので。可愛い子が大好きだし(笑)。だけど相手から迫られるとダメなんです。でも(演じている)由夏もわりと控えめな性格なので、そこはよかったのかなと思います(笑)。

──同世代の多い現場はどんな雰囲気ですか?
松井珠理奈 まさにキャンパスライフ! 青春! って感じですごく楽しいです。基本的に休憩時間がみんな同じなので、ご飯もみんなで食べてるし、すごく仲がいいんですよ。

──共演者の仲の良さは、作品の良さにも通じますよね。普段、一緒にいるSKE48のメンバーとも違う関係性が新鮮なのでは?
松井珠理奈そうですね。まずSKE48には男の子がいないので、それ自体が新鮮です。女の子だけだとガールズトークになるんですが、そこに男の子が入ると「どんな子がタイプなの?」っていう話になって、本当に大学生みたいだな〜って思ったり。

──ちなみに今回は元AKE48の川栄李奈さんも共演しています。川栄さんはNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』など女優としてますます活躍中ですが、意識はしますか?
松井珠理奈 意識というのともちょっと違うんですけど、川栄ちゃんもグループを一歩出て、いろんな方と関わるようになって変化もあったと思うんですよ。今回、ドラマの撮影に入ってすぐに、「SKE48とドラマを両立するのは大変だと思うけど、頑張りましょうね」って声をかけてくれて。そのことがすごくうれしかったし、ドラマもだいぶ撮影が進んで、川栄ちゃんとの仲もこれまで以上に深まったなって感じてます。

──AKB48グループ卒業後に女優に転身する人も増えてきました。珠理奈さん的にはまだ先の話だと思いますが、自分の未来について考えることはありますか?
松井珠理奈 ずっと女優さんになりたいという気持ちはあったんですけど、初めて演技をした時は、自分には向いてないかもしれないって思っちゃったんですよ。なぜかというと、演技は自分の気持ちに嘘をつかなくちゃいけないじゃないですか。たとえば、本当は苦手だと思ってることがあったとしても、役としてそれが好きなら、そう演じなければいけない。果たしてちゃんとお芝居ができるんだろうかって。

今はぜんぜん卒業は考えてない、アイドルと女優を兼任したい

──自分の気持ちに嘘をつくのがイヤだったってことですか?
松井珠理奈 そうですね。自分の中で納得できないことは、たとえお芝居でもできなかったというか。でも徐々に、そういう変なこだわりも抜けて、役に入り込む面白さがわかるようになりました。ただ今はぜんぜん卒業は考えてないので、できる限りアイドルと女優を兼任したいと思ってます。

──やっぱり総選挙で1位を取るまでは、卒業はできないですか? 今年は3位という素晴らしい成績を収めましたが、「まだ上を目指します」と宣言されてましたよね。
松井珠理奈 それが卒業の決め手にはならないですが、やっぱりまだ1位を取ることは諦めたくないです。今回、ベスト3という初めて見る景色を見せていただけたことにとても感謝していますが、だからこそようやく1位が見えたという気持ちもあって、応援してくださる方々とさらなる上を目指していきたいです。ちなみに(渡辺)麻友さんも指原(莉乃)さんも20歳の時に初めて1位を取られてるんですよ。

──なるほど。珠理奈さんも今年3月に19歳になられて、次の総選挙は20歳ですね。
松井珠理奈 そうなんです。だから私もそのジンクスに続くことができれば、と思ってます。

──女優としての活躍も、総選挙には影響しますよね。4月クールのドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)でのお芝居も評判を呼びましたし、続いて連ドラ主演といい波が来てると思います!
松井珠理奈 ありがとうございます、頑張ります! それと『できしな』に出させていただいて改めて感じたのが、松井珠理奈個人というよりもSKE48のメンバーとして世間の皆さんが認識してくださってたことなんですね。ということは、私がドラマに出演させていただくことは、SKE48に対してもプラスになってるんじゃないかなって。SKE48自体を知っていただけることもそうですし、たとえば演技もアイドルもやりたいという夢を持ってる子が「SKE48に入ったら叶うかも」って思ってくれたら、SKE48の未来のためにもすごくいいことだなって思うんです。

──珠理奈さんにとって、10代を駆け抜けてきたSKE48はとても大切なものなんですね。
松井珠理奈 そうですね。「金の愛、銀の愛」の歌詞のテーマにもあるように、私にとってお金で買えない価値があるもの、それがSKE48なんです。たぶん私、SKE48じゃなくてひとりだったらここまで頑張れてなかったと思うんですよ。大変なこと、苦しいことだってないわけじゃないし、たぶん続けられなかったんじゃないかなって。名古屋で支えてくれる何人分ものパワーが背中を押してくれてるからすごく心強いし、だからこそSKE48をもっと知ってもらうために頑張ろうって気持ちになれます。

──先日の生誕祭でも「SKE48、NHK紅白復帰!」を19歳の目標のひとつに掲げていました。
松井珠理奈 やっぱり3年連続で出場させていただいてきただけに、昨年の落選はすごく悔しかったです。ただ、前向きに考えればいい機会だったと思うんです。すべてがずっとうまく行ってたら気づけないこともあるだろうし、昨年の落選によってメンバーとファンのみなさん一丸となれる目標がまたひとつできた。あの悔しさを無駄にしないよう、今年後半に向けてSKE48、全力で走っています。

(文:児玉澄子/写真:ウチダアキヤ)

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