ORICON NEWS
個性派、王道の次は熱血系……2016年台頭するバンド・ブルーエンカウントとは
『高校サッカー』テーマ曲が若者の心に響いてヒット
BLUE ENCOUNTは、2004年に田邊駿一(Vo&G)、江口雄也(G)、高村佳秀(Dr)によって地元の熊本で結成され、2009年に辻村勇太(B)が加入し現体制に。約5年のインディーズ活動を経て、2014年9月に『TIMELESS ROOKIE』でメジャーデビューを果たした。昨年は、2枚のシングルと1枚のアルバムを発売。1stシングル「もっと光を」は23位、2ndシングル「DAY×DAY」は14位、1stアルバム『≒(ニアリーイコール)』は10位を獲得した。シングルで言えば前作の14位を大きく上回る結果となった「はじまり」は、『第94回全国高校サッカー選手権大会』の応援歌に起用され、高校生たちの青春にひと花添えた。歌詞に込めたメンバーの熱い想いが、若者の心に響いてヒットへの後押しになったのだろう。
アツいMCに共感する若者が続出! メンバーとファンともに号泣のライブ
デビューするまでの10年は決して順風満帆ではなかった彼らだが、ファンと共に歩んだ10年があったからこそ、感動や涙が生まれた。屈すること無く歩んできた道のりと、高校生の頃からの夢だったというメジャーデビューへ駈けた想い。そうした彼らの熱さは、『第94回全国高校サッカー選手権大会』のテーマにピッタリとハマり、今回の飛躍へと繋がった。現在放送中のアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(TBS系)のオープニングテーマ「Survivor」(3月9日発売)に起用され、10月9日には武道館公演も決定し、勢いに乗っている。先行き不安な今の時代だからこそ、直球のアツいメッセージや歌が若い世代に求められているのだろう。しのぎを削るバンドシーンの中で頭角を現しつつあるBLUE ENCOUNTに、今後も注視していきたい。
(文:榑林史章)