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宮藤官九郎×勝地涼、最強タッグでCDデビュー! 唯一無二の存在感と作品を生み出す秘訣とは

 俳優の勝地涼が勝 勝次郎として宮藤官九郎プロデュースでCDデビューを果たした。“前髪クネ男”など名キャラを生み出したタッグによる今作も、ぶっ飛んだキャラクター、歌詞、曲まですべてが“規格外”(笑)。そんな独自の作品を生み出す秘訣を通して、唯一無二の存在感を放つ2人の魅力に迫ってみた。

まさかの演歌、ブレまくってるなと(笑)

――勝地涼さんCDデビューの話は、元々は宮藤さんがパーソナリティーを務めるラジオから始まったそうですね。
宮藤 僕がやっている『オールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)の中で「1行からはじめる作詞講座」ってコーナーがありまして。リスナーから毎週、1〜2行の歌詞を募って曲を完成させるんだけど、それを勝地くんに歌ってもらって、1曲目が卒業ソング、2曲目はHIP HOPで曲を配信で出したんです。で、3曲目はどうしようかと。普通のアーティストだったら絶対やらない第3弾にしたいなと思ったときに、じゃあ、演歌だなってことで、まず曲を横山剣さんにお願いしまして。だから、前の2曲は詞が先でしたけど、今回は曲が先なんですよ。

――“勝 勝次郎”というネーミングは?
宮藤 これはね、最初、氷川きよしさんみたいに、三度笠の股旅スタイルで歌ったらおもしろいなと思って。で、アーティスト名もラジオのリスナーから募集したら、“勝 勝次郎”って、2人送ってきたんですよ。
勝地 そうなんですか? 同じのが2つきたんですか?
宮藤 そう。たまたま。あと“勝 負太郎”とか、“勝”っていうのがけっこう多くて、勝新太郎みたいでカッコいいなと思って、この名前に決まったんです。

――勝地さん的には名前含め、曲やキャラの感想は?
勝地 うーん、そうですねぇ、第3弾になり演歌でいくと聞いて、振りまくってるというか、ブレまくってるなと(笑)。でも、2曲目の「下駄を鳴らしてセプテンバー」のときにフューチャリングが中島美嘉さんだった時点で衝撃を受けまして。今回はあんまりビックリしなかったんですよね。

――「下駄を鳴らしてセプテンバー」は今回のカップリングにも収録されていますが、まさかの中島美嘉! と、思いました(笑)。
宮藤 はははは(笑)。
勝地 だから、次は演歌か、ぐらいな気持ちで受け入れられましたが、曲が横山剣さんというのは嬉しかったです。

チャラい感じは、キャラでやってます!根がすっごくマジメ

――大物だらけで、大型新人級の豪華さです。
勝地 そうなんですよ、これはもう宮藤さんのおかげです。
宮藤 いやいや、こういう企画自体をおもしろがってくれそうな人に声を掛けてみたら、みなさん、快くやってくれたっていう。中島さんは最初、リスナーに誰がいいと思う?って聞いた中にお名前が入っていたんですよ。で、根拠はないけど、やってくれるんじゃないかなと思って、頼んだら快諾して頂いて。しかもその時点ではCDを出すつもりはまだなかったのにホント、ありがたいです。
勝地 中島さんとは1回、ラジオに一緒に出させていただいて。「何でやったんですか?」って聞いたら、歌詞をちゃんとわかった上で、そこに出てくる女の子をイメージして歌ったって言ってました。おもしろいなぁ、振り幅があるんだなと思いました。

――勝地さんも役者さんだけあって、相当な振り幅だと思いますが。宮藤さんから見てアーティスト・勝地涼の魅力は?
宮藤 プロデュースしやすいです。歌手じゃないので、こだわりもないですし、歌の表現って意味では、こんな感じでやってって言えば何でもできちゃうし。最初は僕も含めて、曲を作ってくれた人もラジオを聴いてくれる人もみんなで、勝地くんにこんなことやらせたらおもしろいんじゃないかって想像しておもしろがってたんですよ。それが本当に形になると毎回、想像以上のものになって返ってくるので、そこはさすがだなと。
勝地 宮藤さんとは舞台をやらせてもらっているので、歌はうまくないですけど、キャラを出すというか。感情を込めるっていうのは、そのなかで学んだ気がします。グループ魂の阿部サダヲさんも、歌だけどお芝居っぽい感じじゃないですか。
宮藤 確かに、そうだね。
勝地 だから、僕も意外と楽しんでやれていると思います。
宮藤 勝地くんはチャラいヤツで歌ってくださいって言うと、ちゃんと調子に乗ってやってくれるから、すごく嬉しいんだけど、勝地涼がチャラいのか、歌のヤツがチャラいのかわかんなくなるときがあります(笑)。
勝地 いやいやいや、違いますよ、そこはキャラでやってますから。
宮藤 そうだね、勝地くんは根がすっごくマジメ。逆に言うと根しかマジメじゃない(笑)。

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