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三浦涼介『苦悩と葛藤――歌への想い、クリスマスエピソードも語る』

 『仮面ライダーオーズ/000』(テレビ朝日系)のアンク役で一躍脚光を浴びた若手俳優・三浦涼介が、この夏念願だった歌手デビューを果たし、アーティストとしての活動をスタート!2ndシングル「君へのX'mas Song」についてはもちろん、これまでの苦悩や葛藤、そして意気込み、さらにクリスマスエピソードまで……さまざまな話を聞きました!

これまでの10年があったから、等身大の作品

  • シングル「君へのX'mas Song」【CD+DVD】

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――2ndシングル「君へのX'mas Song」は、ダンサブルな前作とは対照的に、切なくも温かなバラードナンバーになっていますね。
三浦涼介前作はデビュー作ということで、僕がこの世界に入ってから11年の間に蓄積させた想い、ソロアーティストとしてやりたかったことを一気に爆発させた感じだったんですけど、今回は前作とは違って、シンプルに、今の等身大の自分、心、声……を気取らず、ストレートに出せたと思います。

――三浦君といえば、俳優のイメージが強いと思いますが、デビューシングルを出したあとのファンの人たちの反応はいかがでしたか?
三浦どんな作品に対しても、いい意味で常にファンの人たちを裏切りたい、驚かせたいという気持ちでやっています。ずっと僕が歌手をやりたいことをわかってくれている人が多かったので、歌手としてデビューできたとき、僕と一緒に喜んでくれたり、泣いてくれて。改めて僕ひとりでは、何もできないし、支えてくれるみんながいるからこそ、今の僕が存在するんだなってことを強く感じました。正直、11年前の僕はただ歌いたいという思いだけで、そのためにはどうしたらいいのかわからなかったんですけど、俳優として10年という月日があったからこそ、こういった等身大の作品が出せたんじゃないかなって。

――三浦君にとっては必要な10年であったと。
三浦はい。この10年は決して無駄ではなかったけど、本当にこれでいいのか、みんなが求めている自分なのかな?って毎日のように自問自答していて悩んでいたし、いろんな人とぶつかり合って、そのぶんたくさん迷惑もかけたり……本当にいろんなことがありました。だけど、「涼介君の作品素敵だね」って言ってくれるそのひと言が「今までの三浦涼介は間違ってなかったんだ」っていう確信に変わるといいますか。当時は、弱い自分を隠すためにとんがった自分を必死に見せていたけど、今は、弱い自分も含めて三浦涼介だし、弱さを乗り越えたときの強さがすごいことだと知ったから、何事に対しても素直に向き合えるようになれたと思います。「君へのX'mas Song」では、まさに弱い自分をさらけ出していて。正直、レコーディング中は、舞台の稽古と重なっていて、喉が限界だったんです。心の部分にも、体的にも自分が弱くなっているなかで、それをどう作品にプラスに反映させられるかを考えたときに、この曲が持つ切なさを僕のこの声と心でありのままで表現すればいいんだって。

――きっとこの10年を経てなかったら、無理に自分を繕って表現して、何かが違うって違和感を感じただろうし。
三浦そうなんですよね。このかすれたハスキーな感じが、より感情をむき出しにさせているといいますか。むしろあの瞬間にしか出せなかった貴重なものだなって思いますね。

思い出&理想ののクリスマスは……

  • シングル「君へのX'mas Song」【CDのみ】

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――今作はクリスマスソングですが、三浦君にとってのクリスマスのイメージとは?
三浦街を歩いてるだけで、甘い匂いがしてくるような、そこにいるだけで幸せになれそうな、夏のキラキラ感とはまた違う楽しさがありますよね。恋人同士にとっても、逆に失恋もひとつの楽しみというか。そういうものも含めてキラキラしてるというか、いろんな気持ちがあふれているのがクリスマスなのかなって。今回の楽曲でも、去年のクリスマスは他人同士で、素通りしていたような場所でも、今年は君と出会えて、かけがえのないものに代わる……それって、すごく素敵なことだと思うんですよね。この曲をいろんな人が聴いて、いろんな思いを描いてくれたら、もっとクリスマスが充実したキラキラしたものになるんじゃないかなって思います。

――三浦君の甘い、キラキラしたクリスマスの思い出とは?
三浦それが……ずっと仕事だったから、正直、甘い思い出って全然ないんです(苦笑)。

――クリスマスの思い出はありますか?
三浦以前僕がグループに入っていたとき、ちょうどライブのリハーサルで。終わった後、誰かがケーキとシャンパンを買ってきて、みんなで路上でケーキを食べたのが印象深いですね、しかも割り箸で(笑)。


――男ならではといえば、よく誰かが顔面ケーキの標的になったりしますよね。
三浦ありましたね〜。でも、昔から僕はなぜか標的にされなくて(苦笑)。実は、そういうの本当はやってみたかったりするんですよ。

――じゃあ、理想のクリスマスは?
三浦お家でしっぽり。

――(笑)またそれもイメージからほど遠いですが。
三浦贅沢も素敵だと思うけど、夜景を見ながらとか、ロマンティックなシチュエーションは苦手で。もちろん相手がそういう場所がいいって言えば、合わせます。でも、基本的には家でいつもよりちょっといいお肉買ってみるかぐらいの贅沢ができればいいかなって。そういうのを幸せって思ってくれるような人といつか出会いたいですね。

――ちなみに今年の三浦君のクリスマスの予定は?
三浦12月22〜26日まで各地方で、クリスマストーク&ライブをやります。

――ファンの人にとっては、最高のクリスマスプレゼントですね。
三浦そういってもらえるとうれしいですけど……この時期にライブってなんだか申し訳な気がして。僕自身、毎年クリスマスは仕事だったんですけど、人といるだけで楽しいし、安心するんですよね。今年もさみしい想いをしないどころか、ファンの人と一緒に過ごせるのはすごく幸せなことだなって。もし、今年はクリスマスの予定が空いてるわって人は、ぜひ僕と一緒に素敵なクリスマスを過ごしましょう〜!
(文:星野彩乃)

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