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松井咲子『AKB48から初のピアノアルバムでソロデビュー!』

 AKB48から6人目のソロデビューを果たしたのは現役音大生の松井咲子。AKB48初の本格ピアノ・イントロメンタル・アルバムを完成させた制作秘話から意外なキャラまで、その魅力に迫ります。

ソロアルバムが出せるなんて夢みたい

――AKB48初、ピアノアルバムでソロデビューが決まったときはどう思いました?
松井咲子子供の頃からピアニストになりたかったけど、まさか自分のCDを出せる日がくるとは夢にも思っていなかったので嬉しかったしびっくりしました。だってソロなんて考えてもいなかったし、そもそも最初はAKB48に入りたいとも思っていなかったんですよ。

――じゃあなぜAKB48に?
松井私が知らないうちにお母さんが応募して書類選考を通ってしまい、二次審査の話を聞いて初めて知ったんです。だから最初はイヤだったんだけどいざオーディション会場に行ったら性格上、いい加減にできず質問とかに真面目に答えてしまい受かったっていう。いま思えばすごくありがたいなと思いますね。で、今回のソロデビューもいきなりだし、しかもプロデュースが服部隆之先生だったりして、とにかくビックリしっ放しで。人生ってどんなサプライズがあるかわからなくて楽しいですよね(笑)。

――アルバムの内容はAKB48のシングル曲からクラシックナンバー、オリジナル楽曲とバラエティーに富んだラインナップですが。レコーディングはいかがでした?
松井どの曲も難しくて特に「Beginner」は大変でした。「桜の木になろう」とかは原曲もピアノから始まるから想像がついたけど、この曲に関してはイメージがまったく湧かなくて。でもアレンジをすごくカッコよくしていただいたので、ピアノが不自然に聴こえないようになったかなと。あと「フライングゲット」はスパニッシュギターが素敵なので自分までうまく弾けている気がしたし、「ヘビーローテーション」もスローテンポでシングルとはまた違うイメージになっていたり。歌っているときには気づかなかったメロディーとか細かい音を意識して、改めて曲と向かい合った気がしますね。

――そんなシングル曲があるかと思えば、幻想的なオリジナル曲「魂の移動〜くぐたす民のテーマ〜」もあったりして。これはミュージックビデオ(MV)もすごく印象的でした。
松井「魂の移動〜」は民族的な感じですごく不思議な曲ですよね。ただ、MVは森の中で撮ったので虫が多すぎて大変でした。丸まらないダンゴ虫やエビみたいな虫とか、見たこともない生き物がフツーに鍵盤に止まってきて“何これ?主にどこにいる人?”みたいな(笑)。でもいちいちキャーとか言っていられないので見ないふりをして弾きました。

もっと可愛くしてくればよかったと最近後悔を……

――さすが。そんなマイペースなキャラでGoogle+では“師匠”と呼ばれていますね。
松井最初は“何の師匠なんだろ?”って思いましたけどね。しかも秋元先生にまで直接師匠って言われて、もはや意味がわからない(笑)。

――松井さんは現役の音大生ってこともあり、一見清楚でお嬢サマなイメージなんですが。
松井そう思われがちではありますが、全然そんなことはなくGoogle+で素がバレたって感じ。元々まったく女の子らしくないし、アイドルキャラでもないので、お嬢様的なイメージを持たれるならもっと可愛くしてくればよかったと最近後悔しているんですよ(笑)。ただ、私自身人とかぶりたくないっていうのがあって、あえて人が選ばないことを選んじゃう。そういうところがヘンな人と思われるんでしょうね。でも私がいるチームKは、菊地あやかや野中美郷とか、変わった子が多くて一緒にいると居心地がいいんですよ。それぞれ自分がヘンだって自覚はないんですけど(笑)。

――だから“師匠”なんです(笑)。そんな松井さんの最近のマイブームは?
松井秋って無性に切なくなるけど私はその感じが大好きで。そこにかぶさってさらに切ない曲を聴きとことん切なくなるのが好き。なかでも阿部真央さんの「じゃあ、何故」とLily.さんの「気づいてよ…I Love You」は歌詞がヤバいんです。

――共感できる?
松井いえ、私は可愛げがないので共感はできない(笑)。こういう可愛い女の子になりたいなって気持ちで聴くんです。だって「会いたい」とか「寂しい」とか言える女の子って憧れるじゃないですか。私はまったく言ったことがないし、思っていても言えない。素直になれないというか、そういう自分が恥ずかしいんですよね。なのでいつか可愛くなれるように切ない曲を聴いてがんばろうかなと(笑)。

――いやいや、今でも十分可愛いです。アルバムにはそんな松井さんの魅力が詰まっていますし。
松井ありがとうございます。このアルバムは普段はあまりクラシックに触れない方と、逆にポップスは聴かないという方の両方に聴いて欲しい。それぞれが違うジャンルの音楽に興味を持つきっかけになったら嬉しいです。
(文:若松正子/撮り下ろし写真:草刈雅之)

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