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AKB48 第3回じゃんけん大会『人生を賭けた1戦がここに!新センター誕生に沸いた“じゃんけん大会”に密着★』
こじはるの選抜入り記録の結果は?
そして、板野友美×渡辺麻友という好カードが実現。去年まで未勝利だった板野は、今回1、2回戦を突破して勢いに乗る。渡辺は2回戦が不戦勝(増田有華が舞台に専念するため辞退)で、1回勝てば選抜入りとクジ運に恵まれた。クールに微笑む板野、にこやかな笑顔の渡辺と、キャラ通りのコントラストを見せた対決は、板野がパーで勝った。天使の衣裳の渡辺は口を開けたまま呆然。
ここで勝てば連続選抜入り記録を更新の小嶋陽菜は、赤いドレスから主演ドラマ『メグたんって魔法つかえるの?』(日本テレビ系)の魔女っ子衣裳に替えた。吉と出るか。対するは新チームBのキャプテンに任命された、青い浴衣の梅田彩佳。睨みを効かす小嶋と笑いを漏らす梅田の勝負は、グーとパーで梅田の勝ち。ワッと大歓声が起こり梅田が小踊りする前で、ついに記録の途切れた小嶋はじゃんけん台に突っ伏す。「めちゃ悔しいです」と言いつつ、ドラマのお約束、「私が負けた記憶を魔法で消したいと思います」と、スカートをたくし上げて“必勝”と描かれたパンツを見せた。
初勝利から選抜入りといきたい大島優子は、昨年の初戦で敗れた前田亜美とのリベンジマッチ。前田は、過去2回に指原莉乃らも撃破した“選抜クラッシャー”。声援は大島に集まるが、パーとチョキで前田が返り撃ちに。大島は「1回勝てばいい、という気持ちが出て負けちゃったのかな」と残念がった。前田はこれで3年連続の選抜。
京都出身の横山由依は可憐な着物姿で、同じチームKの中塚智実に勝利。魔女コスプレの森保まどか(HKT48)は上野圭澄(SKE48)に破れ、HKT48勢も姿を消した。次世代エースと目される島崎遥香は、主演ドラマで映画化される『私立バカレア高校』(日本テレビ系)の制服衣裳で、永尾まりやとのチーム4対決を制した。
総監督の高橋みなみは中村麻里子と対戦。特効服の高橋の睨みは迫力あるが、中村も松井珠理奈戦と同様、一歩も引かず睨み返す。ぶつかり合う視線。両者気合を込めて振り出したじゃんけんは、グーとパーで中村がまたも常連破り。高橋は愕然とじゃんけん台に片手を付き、「大島優子が『1回勝つことに賭けていて』と言っていましたが、私もそうだなと」。
常連組みに「待った!」をかけるメンバー
16人全員がセンターサークルに座り、さらにテンポアップした対戦はまず、内田が板野に勝利。『マジすか学園2』では、板野演じるシブヤが内田演じるジャンケンを「運だけでやってけると思ってるんじゃねえよ」とボコるシーンがあったが、ここでやり返す形に。相変わらず“岩”の格好でミョーな動きを見せつつ、優勝から初戦負けした去年見えたプレッシャーは払拭したよう。
『芸能界特技王決定戦』の書道部門に4段の腕前で優勝した仁藤萌乃は、大きな筆に袴という出で立ちで、小嶋の記録を止めた梅田を撃破。篠田は、“ボロ衣装”のシンデレラから華麗な純白ドレス姿となった前田亜美を、パーで一蹴。貫禄を漂わせる。
柏木と島崎の対戦では、ともに大きな声援を受けつつ、お互いにこやかな表情で向き合う。島崎がチョキで勝って、両手を叩いた。名前の消えるチーム4からは、ほかにも中村、竹内美宥、阿倍マリアと勝ち、ベスト8の半数を占めることに。
いよいよ準々決勝。優勝とセンターの座が視界に入ってきた。まずは内田×竹内。岩のかぶりものの内田と、白いワンピースに麦わら帽と清楚な竹内が向き合う絵面はおかしいが、互いにその目は真剣そのもの。内田がパーで竹内を下した。
続いて連覇のかかる篠田が、袴姿の仁藤と対決。篠田は笑顔も見せながら、相手には強い視線を送る。一方の仁藤は目を閉じたりしつつ、拳を見やる。注目の大一番はグーとパー。仁藤が篠田を破る金星をあげた。両手で口を押さえ、感激の面持ちだ。
横山×阿倍では、着物でたおやかな佇まいながら眼光鋭く睨みあげた横山が、気合の勝利。島崎×中村はチーム4同士、両手での握手から始まり、相変わらず笑顔を絶やさない島崎が、またもチョキで勝った。
一夜で夢を掴んだシンデレラガール決定!
続いては横山×島崎。『マジすか学園3』(テレビ東京系)の主演も務めるなどグングン注目を高める島崎だが、横山も昨年の選抜総選挙で19位とジャンプアップし、今年も15位に入った期待の星。フレッシュな10代対決だ。島崎は準々決勝で勝った後、席で横山と抱き合っていた。いまだ笑顔。横山も釣られてか笑みを見せつつ、突き合わせた拳を押し込むように力を込める。気合では横山が上とも見えたが、勝負はまたもチョキを出した島崎が制した。
安堵の間もなく、ついに決勝。仁藤萌乃と島崎遥香がじゃんけん台に向かう。選抜入り経験は3年前の「涙サプライズ!」のみの仁藤は、一気のセンター獲りへ王手を掛けて神妙な表情。胸に手を当てて祈るような仕草も。一方の島崎は、ここまで来てもにこやかな表情。「ぱるる」コールと「もえの」コールが交錯して騒然となるなか、じゃんけんポン!と繰り出されたのは、仁藤のパーと島崎のチョキ。島崎が立て続けのチョキで、ついに頂点に上り詰めた。揺るがないことが勝利を呼び込んだのか。とにかく、ビジュアルだけでなく、運も持っているとは。
「ぱるる」コール一色になった武道館。トロフィーを受け取った島崎は「まさか勝つと思っていませんでした。今まででいちばん楽しいじゃんけん勝負でした」と、大歓声に応えた。総監督の高橋みなみは総評で、彼女についてこう述べた。「“ぽんこつ”と言われながら、すごい潜在能力を秘めていて。スイッチの切り替えが苦手な子だったけど、今回は自分でチャンスを掴みに行ってました。これからはぽんこつなんて言わせないと思います」。
第2章が幕を開けたAKB48。島崎はいずれセンターに立つことになっていたのかもしれないが、このじゃんけん大会の優勝により、予想より早く実現する。神様がAKBの進化のスピードを早めようとしているのだろうか。会見では「ぽんこつはぽんこつなりにがんばります」と語った島崎だが、常に笑顔でチョキを出す超マイペースが、結果的に優勝を手繰り寄せた。“次世代”の肩書き抜きにエースのポジションに就き、彼女はどう変わるのか?あるいは変わらぬままなのか?未来形AKB48が12月には見られる。
(文:斉藤貴志/写真:鈴木かずなり)
関連リンク
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・第3回じゃんけん大会選抜入りメンバー一覧
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