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安倍なつみ『10年のソロ活動で出会えた自分自身とは?』

ソロデビュー以来、数々のミュージカルに出演してきた安倍なつみが、その経験を活かしたアルバム『光へ−classical & crossover−』を10月22日にリリースする。ミュージカル、舞台への出演を重ねるなか、表現力を磨き、クラシックの歌唱法も会得した安倍。同作は、こうした彼女の新たな魅力が感じられる作品となっている。

モー娘。時代のダンスは身体に染みついている

――最近、アイドルグループがすごく増えていますけど、どうご覧になっていますか?
安倍モーニング娘。’14、℃-ute、Berryz工房、スマイレージとか、後輩の子たちはもちろん、AKB48さんとかアイドルグループがたくさんいますけど、この笑顔の裏には大変な努力があるんだよなぁ、と過去の自分と重ね合わせて見ています。みんな頑張ってるね、頑張ってね! って切に思います。

――最近のモー娘。はフォーメーションダンスも話題になっていますが、OGとして在籍時のヒット曲を披露されることもありますよね。今、改めて踊ってみるといかがですか。
安倍それが不思議と踊れるんですよね。ダンスってやっぱり自分のなかに入っていて、改めて教えてもらわなくても、身体が覚えているんです。(石川)梨華ちゃんとかに「安倍さんそれ右からステップ入ってました〜」とか言われて、時々忘れてることもあるんですけど(笑)。でも、これがたとえば「歌だけ歌ってください」って言われたら難しかったりするんですよ。歌とダンスはセットで自分の中に入っているものなので。あとは景色ですね。ここにメンバーがいて、このタイミングで入れ替わって、私はここに立って……って、自然と対応できる能力が身についているんです。

――ミュージカルとかお芝居でもそういう部分があったりするんですか? 集団のなかで自分の動き方を考えて、身体に叩き込んでいく、みたいな。
安倍確かに、それはあるかもしれません。相手がいて、机とかあって、後ろはこれで、こういうシチュエーションで歌いますよ、という状況のほうが入っていくのが早いです。ひとりで台本を読んでいるとなかなか入ってこないですね。セットなんでしょうね、きっと。

ロンドンで観た『レ・ミゼラブル』に衝撃を受ける

――これから挑戦してみたいことはありますか?
安倍挑戦したいというか、旅行に行きたいです。年に1回行けるか行けないかくらいなんですけど、海外旅行に行きたいです。

――何か目的があるんですか?
安倍舞台を観ることです。ミュージカルとか、芸術に触れるというのが大きな目的で、美術館に行ったり、ショウを観に行ったりしてるんですけど、見方はけっこうオタクかもしれません(笑)。照明が演者の心情を語るかのようにふわぁーって絶妙なタイミングでついたりすると、「今日の照明さん最高!!」ってテンションが上がります。あとはセット転換、衣装の質感とかですね。そのときによって演者の方も違いますし、会場によって音の響き方も全然違いますから、自分も行って、生を、本物を感じるというのは意味があると思います。大好きなんですよ、観劇が。

――活動にも大きな影響を与えそうですね。
安倍もうすべてが活きてきますね。目の前にいる役者さんも、それぞれの人生を生きているわけですから、なんでこういう役作りをしていったんだろうとか、この声の出し方はどういうふうに研究したのかなとか、背景まで考えながら観て、吸収していくんです。

――次に観たいものって何かあるんですか?
安倍もう1回ロンドンで『レ・ミゼラブル』を観たいです。初演のときのオリジナル演出のままで上演していて、劇場も小さいんですけど、あのときの衝撃は忘れられません。前から3列目で観ていて、衝撃と感動で席から立ち上がれなくなって、涙の止め方がわからないほどぼろぼろ泣きました。こういうものがあったんだ、これが本場で観るレミゼか!って。これだけでも、ロンドンに来る価値がある、と思いました。だからまた観にいきたいですね。でも、美術館も今の時期はすごくいいですから、美術館めぐりもしたいです。
(写真/尾鷲陽介)

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