(更新: ORICON NEWS

サザンオールスターズ『緊急調査!10代・20代の若者も虜にする魅力に迫る!』

デビュー36年目を迎えた今もなお現役で活動し、幅広い世代に愛される国民的バンド、サザンオールスターズ。ORICON STYLEでは、ニューシングル「東京VICTORY」の発売に合わせて、10代、20代の若い層を対象にアンケート調査を実施! 活動初期からのファンのみならず、若者をも虜にするその魅力に迫った。

1年1ヶ月ぶりのニューシングル発売!

 2013年夏、35周年を機に5年ぶりに復活したサザンオールスターズ(以下、サザン)。復活第1弾として2013年8月に発売されたシングル「ピースとハイライト」は最高1位、累積30万枚を超えるヒットとなり、ファンが復活をいかに待ち望んでいたかが窺える結果となった。そして2014年。6月に「進撃のサザン!2014」として、年内の活動内容を発表していたが、その第1弾となるニューシングル「東京VICTORY」が9月10日に発売された。1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューしてから36年間、音楽シーンのトップをひた走り続け、老若男女、幅広い世代から愛される国民的バンドとなったサザン。通常、ベテラン・アーティストのコアファン層は活動歴とともに高くなっていくものだが、サザンの場合は10代、20代の若いファンも多く、ライブなどでは親子2世代、3世代にわたるファンも見受けられる。そこで今回、ORICON STYLEでは、10代・20代の若者を対象に、知ったきっかけや楽曲にまつわる思い出などについてリサーチし、若者からも支持される理由を探った。

若者にとってもサザンは「青春の1ページ」

  • 9月10日に発売された「東京VICTORY」通常盤

    9月10日に発売された「東京VICTORY」通常盤

 まず、『サザンオールスターズを知ったきっかけ』では、全体の51.3%が【音楽番組】と回答し、続く【親が好きだった】の20.0%を大幅に上回った。「勝手にシンドバッド」(1978年)、「いとしのエリー」(1979年)、「チャコの海岸物語」(1982年)、「エロティカ・セブン」(1993年)など、各年代で数々のヒット曲が生まれてきたなかで、2000年代に入ってからも「TSUNAMI」(2000年)がトリプルミリオンに迫るセールスとなったことをはじめ、「HOTEL PACIFIC」(2000年)、「涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜」(2003年)、「愛と欲望の日々/LONELY WOMAN」(2004年)など、リリースしたシングル全てが2桁ヒットを記録。過去の作品のみならず、最新曲がコンスタントにヒットしていたことで、リアルタイムで目にする機会が多かったようだ。

 そのため、『思い出のシングル曲』を挙げてもらうと、1位は【TSUNAMI】、2位は【愛の言霊〜Spiritual Message】となったが、10代は2000年発売の「TSUNAMI」、20代は1996年発売の「愛の言霊〜Spiritual Message」が多く、それぞれリアルタイムで触れていた曲にハッキリ別れる結果となった。「TSUNAMI」に関してのコメントを見ると、20代ではバラエティ番組『ウンナンのホントコ!』で放送されていた「未来日記」主題歌のエピソードを挙げる人が多かったが、10代は「小さい頃に親がよく聴いていて、一緒に歌った記憶があります」(埼玉県/10代/女性)、「当時はまだ3歳にもなっていなかったけど、フルで歌えます。それぐらい有名な曲」(宮城県/10代/女性)など、親が聴いていて鮮明に記憶に残っている、という人が多かった。「愛の言霊〜Spiritual Message」は「小学生の時に観ていたドラマの主題歌なので頭に残っています」(滋賀県/20代/女性)、「香取慎吾さん主演のドラマで知った。カラオケで歌うと盛り上がります!」(兵庫県/20代/男性)と、ドラマ主題歌の影響が大きいようだ。

 また、2曲に次いで票が集まった【勝手にシンドバッド】、【いとしのエリー】に関しては、もちろんリアルタイムで聴いていたわけではないが、「吹奏楽部で演奏したことがあるので。今年の文化祭でも3年ぶりに演奏する予定です!」(「勝手にシンドバッド」/岡山県/10代/女性)、「小学校の音楽の教科書に楽譜が載っていた。そこでサザンを知りました」(福井県/20代/女性)など、学校の授業や部活で仲間とともに歌い、演奏し、形は違えど40代以上同様、“青春の1ページ”として心に刻まれている人が多いことがわかった。

普遍的かつ最先端 いつ聴いても感じる新しさ

  • 「東京VICTORY」アナログ盤。これに加えて、「サザンの“フレ!フレ!”FLAG」がついた完全生産限定パッケージも発売された

    「東京VICTORY」アナログ盤。これに加えて、「サザンの“フレ!フレ!”FLAG」がついた完全生産限定パッケージも発売された

 次に『サザンオールスターズのイメージ』について自由に回答してもらうと、【夏】【海】が圧倒的に多い結果に。夏や湘南の海をテーマにした名曲が多いことから、「夏になると聴きたくなる」(神奈川県/20代/男性)、「ビーチで聴きたい!」(東京都/10代/女性)といったコメントが多かった。こうした爽やかなイメージとは対照的に、【お祭り】【面白い】【ちょいエロ】といったワードも多く、「名曲が多い一方で、ふざけた曲もある」(兵庫県/20代/女性)など、対比を楽しんでいる人も。「エンターテイナー」(熊本県/20代/女性)、「エンタテインメント性に優れている」(東京/20代/女性)とのコメント通り、幅広い音楽性はもちろん、ライブでのパフォーマンスや演出、テレビ番組でのキャラクターなど、“良質なエンタテインメント”として楽しんでいる人が多いように見受けられた。

 最後に、『5年ぶりのサザン復活から1年を経て思うこと』について尋ねると「また新しい音楽を聴けること、また観られることがすごく嬉しい」(佐賀県/10代/男性)、「昔の曲ももちろん好きだけれど、活動を続けて、新しい曲を発信してもらえるのは嬉しい」(群馬県/10代/女性)といったように、“新曲を聴けることが嬉しい”というコメントが多く見られた。30年以上も現役で活動を続け、時には世相を捉えたメッセージを入れ込むなど、普遍的かつ最先端の音楽を常に発信してきたことで、若者は「昔の曲を聴いても古いと感じない」(福岡県/10代/女性)、「いつも新しいことに挑戦して、時代に合ったメッセージを送ってくれる」(東京都/20代/男性)といったイメージを持っているようだ。

 「進撃のサザン!2014」ではシングル発売のほか、年末の年越しライブ、オリジナルアルバム制作と、3つのトピックが発表されており、今後も精力的な活動が続く。次はどんな新しい展開で楽しませてくれるのか、ワクワクが止まらない。


【調査概要】
集計期間:2014年8月25日(月)〜9月1日(月)
調査対象:合計400名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査

10代・20代に聞く☆サザンオールスターズ アンケート結果



PROFILE

サザンオールスターズ
桑田佳祐(Vo&G) 1956年2月26日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身、A型
関口和之(B&Vo) 1955年12月21日生まれ、新潟県出身、O型
松田弘(Dr&Vo)  1956年4月4日生まれ、宮崎県出身、O型
原由子(Key&Vo) 1956年12月11日生まれ、神奈川県横浜市出身、B型
野沢秀行(Per)  1954年10月19日生まれ、東京都出身、A型

デビューシングル「勝手にシンドバッド」で話題を集め、3rdシングル「いとしのエリー」の大ヒットで人気を確実なものに。以降数々の記録と記憶に残る作品を世に送り続け、時代とともに新たなアプローチで常に音楽界をリードする国民的ロックバンド。

1978年6月25日、シングル「勝手にシンドバッド」でデビュー。
1990年9月1日、アルバム『稲村ジェーン』をリリース。
1992年7月18日、シングル「涙のキッス」をリリース。
1992年9月26日、アルバム『世に万葉の花が咲くなり』をリリース。
1993年7月21日、シングル「エロティカ・セブン」をリリース。
1995年7月17日、シングル「あなただけを〜Summer Heartbreak〜」をリリース。
1996年5月20日、シングル「愛の言霊〜Spiritual Message〜」をリリース。
1996年7月20日、アルバム『Young Love』をリリース。
1998年6月25日、ベストアルバム『海のYeah!!』をリリース。 ※歴代アルバム売上1位
2000年1月26日、シングル「TSUNAMI」をリリース。 ※第42回日本レコード大賞を受賞
2000年11月22日、バラードベストアルバム『バラッド3 〜the album of LOVE〜』をリリース。
2008年8月、史上初の日産スタジアム4DAYS『サザンオールスターズ「真夏の大感謝祭」30周年記念 LIVE』の終了後、無期限活動休止に。
2013年6月25日、デビュー35周年を迎え5年ぶりの活動再開を発表する。
2013年8月7日、ニューシングル「ピースとハイライト」をリリース。
2013年8月10日〜横浜・日産スタジアムを皮切りに、全国5ヶ所9公演の野外スタジアムツアーをスタート。
2014年6月25日、「進撃のサザン!2014」として、2014年の活動内容を発表。
2014年9月10日、シングル「東京VICTORY」をリリース。

関連リンク

【過去特集】「ピースとハイライト」に込めた思い
【過去特集】サザンの○○ランキング!
【ライブレポ】サザン日産スタジアム復活ライブ
プロフィール
公式サイト

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索