【Creators Search】SKE48史上最も“攻めた”新曲 横健介氏が引き出すアーティストの魅力とは
「FRUSTRAITON」は、レゲエ、サルサ、HIP HOPなどを融合したレゲトンのリズムを取り入れたナンバー。高揚感に溢れたバウンシーなトラック、テンション高めのメロディー、男性ラッパーのラップを取り入れたアレンジなどを含め、SKE48史上、最も“攻めた”楽曲と言えるだろう。
1979年生まれ、兵庫県出身の彼は、2006年に開催された『Sony Music Creators Audition』に参加したことをきっかけに作家活動をスタート。その才能が最初に注目されたのは、AKB48のシングル「桜の木になろう」(2011年)。叙情的にしてドラマティックなメロディーによって、別れと出会いが交差する時期を描き出したこの曲は、AKB48絶頂期を代表する名曲として、今もファンの間で親しまれている。
その後も乃木坂46の「ロマンティックいか焼き」(作曲)、NMB48の「てっぺんとったんで!」(作曲)、こぶしファクトリーの「これからだ!」(作曲)、さらに柏木由紀や高橋みなみなどにも楽曲を提供。現在のアイドルシーンに欠かせない作家のひとりとして存在感を発揮している。
阿久悠氏の作品に代表される昭和の歌謡曲にも造詣が深く、オーソドックスなJ-POPナンバーを得意とする一方、ライブを想定した盛り上がるナンバーでも際立ったセンスを発揮している。変化と進化を続けるアイドルシーンの動向をいち早く察知しながら、アーティストの魅力をしっかり引き出す楽曲を提供できるクリエイターと言えるだろう。