【Creators Search】天月や宮野真守らを手がける渡辺拓也、生楽器を基調とした個性光る楽曲制作
少年期の自分と現在の自分を照らし合わせた「スターライト」は、素朴なギターのアルペジオから壮大なバンドサウンドへと移行する大スケールのアッパーチューン。シンガロング必至のサビのコーラスを含め、アリーナやスタジアムで一体感を生み出しそうな楽曲だ。
そして、「Ark」は世の中の不条理を感じながら、それでも生きていきたいという願いを込めたナンバー。ヘビィーロック、クラシカルなストリングスなどを交えた緻密かつハイブリッドなサウンドからも、渡辺氏の巧みな楽曲のアレンジセンスが感じられるはずだ。
15歳からギターを弾き始め、さまざまなバンドで活動した後、2003年頃から作曲家、編曲家として活動している渡辺氏。NEWSの「チラリズム」(2007年/アルバム『pacific』収録)、乃木坂46の「魚たちのLOVE SONG」(2015年/シングル「太陽ノック」収録)、超特急の「Yell」(2016年)。さらに、宮野真守、鈴村健一、神谷浩史、小野大輔、入野自由、南条愛乃といった声優アーティスト/アニソン系シンガーの楽曲にも参加。J-POP、アニメ、歌い手など幅広いジャンルで才能を発揮している。
生楽器を基本としつつ、幅広いテイストのサウンドを融合させ、アーティストの個性、タイアップの映像作品とリンクさせるプロデュースワークが彼の持ち味。作詞、作曲、編曲、プロデュースなど総合的に楽曲を構築できることも渡辺氏の特徴だろう。ロック、J-POP、アニソンなどのジャンルが接近する現在、彼のセンスが求められる場所はさらに増えそうだ。