【UPCOMING】6/26付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新6/26付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

アイドルオーケストラRY’s「自分エール。」/シングル93位

クラシックとアイドルの融合、踊る奏者が生み出す情感
 クラシックを融合したアイドルグループを打ち出す5人組、アイドルオーケストラRY’s(リィーズ)のニューシングル「自分エール。」が、週間ランキング93位にランクイン。彼女たちの特徴は、メンバーのなかに音楽的なバックグラウンドを持つヴァイオリン奏者とフルート奏者がいること。レパートリーは王道のアイドルソングがメインだが、間奏でのソロパートだけでなく、サビなどメンバー3人が熱唱するバックでもそれぞれが存在感のある楽器の音色を響かせ、曲に厚みと情感を与えている。ステージでは歌って踊る3人とともに奏者の2人も奏でながら踊る。

NCT 127『Cherry Bomb:3rd Mini Album』/アルバム22位

スタイリッシュで個性際立つ、韓国発の男性グループ
 韓国のSMエンターテインメント発の男性グループ・NCTからの派生ユニット・NCT 127のアルバム『Cherry Bomb:3rd Mini Album』が、週間ランキング22位にランクインした。NCTは、メンバーの人数を制限しないグループで、NCT 127には日本人メンバーのYUTAが所属している。HIP HOP のサウンドにメンバーの個性が際立つラップとボーカルが印象的な「Cherry Bomb」。アーバンミュージックの要素を取り入れたスタイリッシュな「0mile」など、パワフルで統制の取れたダンスパフォーマンスと楽曲で、日本でも人気を得そうだ。

POT『GEMME』/アルバム36位

自己最高位を記録、唯一無二の存在感に磨きかける
 大阪発の4人組ロックバンド・POTの2ndミニアルバム『GEMME』が、初動1622枚を売り上げ、週間アルバムランキング36位に初登場。前作を上回り、自己最高位を記録した。彼らの強みといえば、ギターロックを基調としながら時にドラマチックに変調するメロディラインや、フロントマン3 人が代わる代わるメインボーカルを務める歌唱スタイルなどが挙げられる。そして、それぞれが混ざり合うことで、ポップでキャッチーなのに“厚み”のある楽曲が生まれている。本作にも、そんなバンドの魅力あふれる全8曲を収録。耳馴染みの良い楽曲は、一度聴くと何度もリピートしたくなる。

ザ・ストライプス『スピッティング・イメージ』/アルバム45位

引き出しの多さに驚く、若きブルース・ロックバンド
 13年に平均年齢16歳でデビューしたアイルランドの4人組の3枚目。20歳になった彼らの2年ぶりの本作は、声も演奏ももちろん見た目もすっかり落ち着いた雰囲気。1曲目「Behind Closed Doors」は洗練されたロックバンドとしての成長が感じられ、締めくくりの「Oh Cruel World」ではブルースをじっくり聴かせる。その引き出しの多さに再び驚かされる内容だ。紙ジャケ+ポスター+ボーナストラック5曲というファン心をくすぐる日本独自企画デラックス盤にも注目。今年のフジロックでのステージにも期待。

FAKY『Unwrapped』/アルバム75位

海外から高評価集めるFAKYのデビューEP
 新世代ガールズグループ・FAKYのメジャーデビューEP『Unwrapped』が、週間アルバムランキング75位にランクイン。初TOP100入りとなった。13年の結成後、グループリニューアルを経て現メンバーに。“東京からオルタナティブ・ガール・ポップを発信”を掲げ、すでに海外からの注目度は高い。17年3月に発表した「Surrender」はSpotifyの日・米バイラルトップ50でTOP10入り。本年は「POPSPRING 2017」や「SUMMER SONIC 2017」にも出演する。本作は“J-POP”ではなく、あくまでも“POP”。世界へと羽ばたく彼女たちの名刺代わりの一枚。

ロード『メロドラマ』/アルバム87位

17歳でグラミー賞を受賞したロード、待望の2作目
 14年にグラミー賞年間最優秀楽曲賞を当時史上最年少の17歳で受賞。同時に最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞も獲得し、大きな話題を呼んだニュージーランド出身のソロシンガー・ロードが、3年ぶり2枚目のアルバム『メロドラマ』を発表。週間ランキング87位にランクインした。1度聴いたら忘れない個性的な声に、エレクトロでHIPHOPの要素も併せ持つ、卓越したポップセンス溢れる楽曲はまさに時代の最先端と呼ぶにふさわしい。今年「FUJI ROCK FESTIVAL」への出演も決定しており、さらに注目を集めることが期待される。
(『コンフィデンス』 17年6月26日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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