【UPCOMING】6/19付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新6/19付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

天才凡人「結婚っていいな」/シングル69位

人柄と音楽とのギャップも魅力、自己最高位&初動を記録
 男性3人組グループ・天才凡人の3rdシングル「結婚っていいな」が週761枚を売り上げ、週間ランキング自己最高位となる初登場69位を記録した。シンガー兼ツッコミのMiNE、元サラリーマン兼ボケのHyonn、DJのSHIMADAによって11年10月に結成。彼らの魅力は、その肩書きからも伺える関西人らしいユニークなMCと、それに相反するクオリティの高い楽曲にある(嵐など著名人への楽曲提供も行う)。新曲は男性ならではの結婚に対するリアルな心情を描いたナンバー。ボーカル2人の突き抜ける歌声とキャッチーなメロディーが見事に幸福感を生み出している。

新しい学校のリーダーズ「毒花」/シングル84位

とんがった個性派ユニット、いよいよメジャーデビュー
 セーラー服に身を包んだ4人組ダンスボーカルユニット・新しい学校のリーダーズのメジャーデビューシングル「毒花」が週間ランキング84位にランクイン。4人は女子高生姿ながら年齢非公表。メンバー1人ひとりがアクの強い個性を放ち、攻めるダンスパフォーマンス、しっかりと仕上がったトークは、経験値を重ねたプロのエンターテイナーの存在感を放っている。“不寛容社会から個性と自由ではみ出していく”というグループキャッチとパフォーマンスは若い世代にも響いており、コイケヤ、ユニクロ、Google Android、ロッテFit’sなどとユニークなコラボを実施している。

I Don’t Like Mondays.『SUMMER』/アルバム46位

良質で多彩なサウンドが魅力の新作
 4人組バンド・I Don’t Like Mondays.のアルバム『SUMMER』が、週間ランキング46位にランクイン。前作に続きTOP50入りした。12年に結成し、14年にメジャーデビュー。日本人離れしたメロディーセンスと英語を織り交ぜた歌詞が印象的で、ロック、EDM、ファンク、ディスコなど、さまざまなジャンルをミックスさせたサウンドが特色。シリアスな歌詞だが、どことなく夏を感じさせる爽やかなサウンドが印象的な「On my way」や「PRINCE」、ダンサブルなリズムが心地良い「Shape of love」などを収録。本作でまたひと味違った一面が垣間見える。

SHE IS SUMMER『Swimming in the Love E.P.』/アルバム59位

キュート&コミカルな存在感、SHE IS SUMMERが飛躍の兆し
 元ふぇのたす・MICOのソロプロジェクト・SHE IS SUMMERの2nd E.P.『Swimming in the Love E.P.』が週間アルバムランキング59位に初登場した。収録曲「出会ってから付き合うまでのあの感じ」は、元ふぇのたすコンビのヤマモトショウが詞を共作している。彼女の魅力はキュートなボーカル。バンド時代のキャッチーなエレクトロポップサウンドを色濃く残しつつも、いよいよMICOの個性が開花。独特な可愛らしさとコミカルさはMVでも発揮されている。本作はタワレコメン6月度<邦楽編>にも選出。息の長いセールスが期待される。

bohemianvoodoo『echoes』/アルバム79位

過去の代表曲をバランスよく集めたCD+DVDのライブ盤
 08年結成、これまでフルアルバム3枚、EP3枚をリリースしてきたメロディックジャズコンボ・bohemianvoodooが、CD+DVDセットのライブアルバムをリリース、週間ランキング79位にランクインした。ライブ盤らしく、過去6作品のなかからチョイスされた楽曲がバランスよく並び、bohemianvoodooを理解するのに最適の1枚となっている。そのなかでも特に聴いておきたい1曲は、今回初めてアルバムに収録された4曲目「石の教会」。序盤はスローに始まり、中盤からテンポを上げ、ロマンティックなメロディーが流麗に展開する。その心地よさは抜群だ。

Cloque.『この蒼い日々を』/アルバム92位

全国のショップでも推薦、期待の3ピースバンド
 Cloque.の2ndミニアルバム『この蒼い日々を』が、週間ランキング92位に初登場。昨年12月の1st『今日を超えて』発売時に「タワレコメン」に選出された注目の3ピースバンドで、本作も全国のショップ店頭で面出しや試聴コーナー、熱い推薦コメントとともに大プッシュされている。日々の小さな幸せや大切な人への気持ちを丁寧に歌っており、疾走感あふれる王道のJ-ROCKサウンドも好印象。世代を問わず好まれそうなバンドなので、これからフェスシーズンに向けたさらなる売り伸ばしも十分期待できる。
(『コンフィデンス』 17年6月19日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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