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“ノスタルジックな日本”に思いを馳せるモデラー「古き良き時代をいつでも見られるという喜び」

――作品は古き良き日本の「鉄道」をテーマにした作品が多いようですが、なぜこのような作品を作られるようになったのでしょうか?
鉄道模型に重量感を求めてどうせ作るのなら、自身の体験をベースに作ろうということで、故郷・福島で見た昭和40年代から50年代頃をイメージしたジオラマにしました。首都圏と比べ、国鉄の地方路線は、当時かなりボロボロでしたから、余計古く見えるのかもしれません。ただ、今では消えつつある風景とも言えるので、それを再現することにより、古き良き時代をいつでも見られるという喜びも得ることができます。
――近作としては、ジオラマ駅舎の「昭和のあるある」をシリーズで展開されています。なぜこのシリーズを展開しようと思われたのですか?
鉄道模型に重量感を求めてこのジオラマ駅舎の正式名称は「昭和の駅舎と汽車を待つ人々」。1/80(HOゲージ)の鉄道模型を飾るジオラマが欲しいと思い作ったものです。拙宅が狭く置き場所がないため、置き場所に困らない鉄道模型の内装処理に力を入れたり、小さい駅舎内に当時の思い出を出来るだけたくさん詰め込んだ結果、このようなものになりました。灰皿・網棚・扇風機・昭和の乗客など実に200以上の懐かしい小物が詰めこんで、懐かしい昭和の車内風景をジオラマ風に再現し楽しんでいます。(笑)。
 「昭和のあるある」というテーマ自体は、最近始めたツイッターで一連の投稿に“共通性を持たせるため”に設けました。
――“共通性を持たせるため”のテーマである「昭和のあるある」シリーズは、どのようなストーリーが背景にあるのでしょうか?
鉄道模型に重量感を求めて「昭和の駅舎と汽車を待つ人々」というお題が示す通り、夏の午後、汽車を待つ部活帰りの女学生や行商人、汽車が大好きな少年と付き添いのおじいさんが、ある田舎駅でのんびり汽車を待つというストーリーになっています。人々を取り巻く風景も昭和らしくしたいということで、今では見られない沢山の昭和の小物を配置した結果、どのアングルで写真を撮っても、「昭和のあるある」が写り込む仕掛けになっています。
――細部にまでこだわって、「昭和あるある」が見事に表現されていますね。鉄道模型に重量感を求めてさんにとって「ジオラマ」とはどんなものですか?
鉄道模型に重量感を求めてあまり考えたことがありませんが、敢えて言葉にするなら「思い出と共感」でしょうか。自分だけでなく、いろいろな方の思い出が詰まったものがジオラマではないかと思います。ブログと同様、最近始めたツイッターでもジオラマの写真をアップすると、いろいろな方の思い出話が寄せられてきます。自身のジオラマから、全く知らない方々の思い出をお聞きし、共感できるというのは素晴らしいことだと思います。
 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、“ソーシャルディスタンス”が叫ばれ、人との距離が遠くなる昨今、Web上だけでもジオラマを通して人と共感し合い、繋がることができるということは、誠に幸せなことだと思います。

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