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『MIU404』ヒットを下支えする麻生久美子 主演を引き立たせる女優歴25年の凄み

映画女優として名監督たちに愛された麻生…転機となった“三日月くん”でコメディエンヌとしても開花

 麻生は、1995年に哀川翔が監督・主演を努めた映画『BAD GUY BEACH』で女優デビュー。本広克行監督の『7月7日、晴れ』(1996年)など映画出演が続き、1998年に今村昌平監督の『カンゾー先生』で柄本明と共演。麻生は万波ソノ子役として、露出も厭わぬ体を張った好演で一躍注目を集め、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をはじめとする数々の映画賞を受賞。女優としてのターニングポイントとなる作品となった。

 その後も、黒沢清監督の『ニンゲン合格』(1999年)『回路』(2001年)などに主要キャストとして起用されたほか、行定勲監督の『ひまわり』(2000年)『贅沢な骨』(2001年)、北野武監督の『アキレスと亀』(2008年)、佐々部清監督の『夕凪の街 桜の国』(2007年)『日輪の遺産』(2011年)など、その人間性や演技が名監督たちに好かれ、地続き感があるなかで海外映画祭でも評価される作品などへの出演が続き、映画を主戦場にしながらキャリアを積み重ねていった。

 そんな麻生のさらなる飛躍への転機となったのが、連続ドラマ初主演となる『時効警察』(テレビ朝日系/2006年)の三日月しずか役だ。独特なボケを連発しながら、オダギリジョー演じる霧山修一朗との掛け合いでしっかりと爪あとを残し、彼をいじり倒しつつ叱咤激励する三日月の姿は視聴者をヤミツキにした。それまで硬派な映画女優というイメージだったところから、脱力感を伴うキュートさがアピールとなる真逆のポジションで、広く一般層へ人気を拡大した。

 近年は、映画をベースにしながら、テレビドラマ出演も重ね、25年の女優歴で培ってきた演技力をいかんなく発揮。バランスのよいメディア露出で自身のポジションを確立し、エンタテインメントシーンの第一線で活躍を続けている。

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