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親の介護をしながら執筆 「子どものイジメもママ友トラブルも経験した」人気レディコミ作家が語る意義
“うそくさい”ことは描かない
まるいさんデビューはわりと遅く、結婚してからのことです。独身時代はバイトをしながら漫画家のアシスタントをしていたのですが、忙しくてなかなか自分の作品を描く時間がありませんでした。結婚してから出版社への投稿もできるようになり、「ヤングマガジン」の月例賞をいただいて、その作品を下地にした漫画で連載デビューしました。
──90年代、少女ホラー漫画で先生の作品をよく拝見しました。
まるいさん出産を機にその連載も終了し、同じ出版社の少女ホラー誌で読み切りを描かせていただいたんです。それをきっかけにホラーを描くようになりました。
──素朴で可愛らしい絵柄と、狂気的で残酷な描写&ストーリーのギャップが印象的でした。もともとホラー志望だったのですか?
まるいさんとくにどんな漫画を描きたいという明確な目標はなかったのですが、幼少の頃から怖い話、不思議な話が好きでした。ホラーを描くのはとても楽しく、改めて自分が描きたいジャンルはこれだったんだと思いましたね。
──現在活躍されているレディコミでも、ホラーセンスを遺憾なく発揮されています。
まるいさんわりとレディコミでは読者投稿、本当にあったことを元に漫画を描くことが多いのですが。もちろん脚色はしますが、現実的に「うそくさい」ことは描かないようにしています。
──日常に潜むホラーと言いますか。ご自身の経験を元にされることもあるんですか?
まるいさんそうですね。私は子どもが3人いまして、公園デビュー、PTA、ママ友トラブル、子どものいじめなども経験してきましたので。
──レディコミのネタには事欠かない…!
まるいさんそうかもしれません。現在は介護をしながら漫画を描いています。また自分だけでなく、知人や親戚の体験を元に描いた漫画もけっこうあります。ただ身近な人を元にするときには身元がわからないように十分に脚色し、場合によっては許可をもらいます。