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1位にAdo「新時代」、2位はSEKAI NO OWARI「Habit」が受賞 「NexTone Award 2024」授賞式イベント開催

「NexTone Award 2024」授賞式の様子

「NexTone Award 2024」授賞式の様子

音楽著作権管理事業者のNexToneが主催する「NexTone Award (ネクストーンアワード)2024」授賞式イベントが、4月17日、東京・ EX THEATER ROPPONGI にて開催。Ado「新時代」「私は最強」、SEKAI NO OWARI「Habit」などの楽曲が表彰された。

今年で8年目、“著作権使用料分配額”上位3作品を顕彰する「NexTone Award」

 「NexTone Award」は、音楽著作権管理事業者である株式会社NexToneが、未来に向けて日本の音楽産業振興の一助になることを目指して2017年に創設したアワード。NexTone管理作品を対象に、前年の1月から12月までの期間において著作権使用料分配額上位3作品の著作者および音楽出版社を顕彰するGold Medal、Silver Medal、Bronze Medalを、また年間を通じて大きな話題を創出したプロジェクトやアーティストを顕彰する特別賞を選出している。

 歴代のGold Medal受賞作品は、2017年「渚」(スピッツ)、2018年「前前前世」(RADWIMPS)、2019年「In Two」(安室奈美恵)、2020年「奏」(スキマスイッチ)、2021年「マリーゴールド」(あいみょん)、2022年「香水」(瑛人)、2023年「うっせぇわ」(Ado)。見識者や博識者による選出ではなく、NexTone管理作品の中から利用実績に基づき選出されるため、“世の中でより多く聴かれ愛された作品”となることが大きな特徴だ。
 今年で第8回目を迎えた「NexTone Award 2024」は、初めてリアルイベント形式で開催。今回からの新たな取り組みとして、海外で最も実績が認められた作品やアーティストを顕彰する国際賞、YouTubeでの年間再生回数が最も多かった作品やアーティストを顕彰するYouTube賞が創設された。授賞式では各賞受賞者へのメダルや楯の授与はもちろん、今後の活躍が期待される注目アーティストとして、シンガーズハイ、Dannie May、KOHAKUのライブパフォーマンスも行われた。
  • シンガーズハイ

    シンガーズハイ

  • Dannie May

    Dannie May

  • KOHAKU

    KOHAKU

SEKAI NO OWARIがSilver Medal、星街すいせいが特別賞、坂本龍一が特別功労賞を受賞

「NexTone Award 2024」にて司会を務めた藤井隆、上田まりえ。

「NexTone Award 2024」にて司会を務めた藤井隆、上田まりえ。

 受賞式は藤井隆、上田まりえのMCで始まった。まず新設のYouTube賞にはOrangestarの「Surges」、国際賞にはゲーム会社アトラスのサウンド制作チームである「アトラスサウンドチーム」(喜多條敦志、小塚良太)が選出された。「Surges」は、若者たちが部活動に励む姿をアニメで表現した「カロリーメイト」(大塚製薬)webCMに起用され話題となった楽曲だ。作詞・作曲者のOrangestarからは、「コロナ禍において行動が制限され、夢を絶たれてしまった人たち、彼らに何をしてあげられるのだろうか? 数年前まで私自身も部活動に身を投じるものでありながら、当時と現在とでは大きく環境が変わってしまっていることに戸惑いを隠せませんでした。しかしそのような状況下でも、諦めきれない、諦められない思いは確かに聞こえていました。それを形にしたものがこの『Surges』という楽曲です。この受賞の喜びを皆さんと分かち合えることに感謝し、今後とも変わらずにご支援賜りたく思います」とのコメントが発表された。
 特別賞には、ヴァーチャルアイドルとして精力的に音楽活動を続ける星街すいせい、特別功労賞には、世界的ミュージシャンとして活躍した故・坂本龍一さんが選ばれた。星街はステージ上のスクリーンにその姿を見せ、「特別賞を受賞できて、とても光栄です。ヴァーチャルアイドルなのでパフォーマンスがどうしても画面を通してのものになってしまうのですが、そんな中でもできることを模索していく毎日でした。いろんなことに挑戦していくことで、私たちのようなヴァーチャルなアーティストがさらに世界に浸透していったら……そんな未来が実現したらとても楽しそうだと個人的には思っています。これからも音楽を通して新しい世界を切り開いていくために頑張ります」と喜びを表した。
  • 「NexTone Award 2024」授賞式より

    受賞の喜びをコメントで伝えたアーティストたち。会場では担当者による代読が行われた。

 続いて、Bronze Medal、Silver Medalが発表となった。Bronze MedalはAdoの「私は最強」、Silver MedalはSEKAI NO OWARIの「Habit」が受賞。SEKAI NO OWARI のFukase、Nakajinは「この度はSilver Medalを受賞させていただき光栄に思います。マイナーキーの楽曲で、本来であればシングルにはなりづらく、ミュージックビデオも撮らない楽曲である『Habit』がここまでブレイクするとは考えてもみませんでした。SEKAI NO OWARIは優しく背中を押すだけの曲ではなく、『Habit』のように優しくない言葉で背中を押す楽曲もずっと作り続けてきました、これからも変わらず、どちらもSEKAI NO OWARIの楽曲としてより多くの楽曲を世の中に届けていければと思っています」とコメントを寄せた。

2023年に最も聴かれた作品はAdo「新時代」、楽曲のストリーミング再生は5億回以上

Adoの「Gold Medal」受賞を喜ぶフジパシフィックミュージック代表取締役・立本洋之氏

Adoの「Gold Medal」受賞に感謝の意を表したフジパシフィックミュージック代表取締役・立本洋之氏

 そしてGold Medalに輝いたのは、Adoの「新時代」だ。これは2022年公開の映画「ONE PIECE FILM RED」の主題歌で、同映画の劇中歌である「私は最強」と合わせて、Ado歌唱作品がダブル受賞となった。また、Adoは、昨年の「うっせぇわ」に続き、2年連続のGold Medalという快挙を成し遂げた。受賞後、楽曲の音楽出版社であるフジパシフィックミュージックの代表取締役・立本洋之氏によるスピーチが行われた。
「この『新時代』は、去年本当に聞かない日はないくらい、皆さんもよくご存知の曲だと思います。チャートで100冠以上、アルバムで30冠以上を獲得し、楽曲のストリーミング再生は5億回以上という、本当にいろんな方々に聴いていただいた曲です。何といっても(「ONE PIECE」原作者の)尾田栄一郎先生の気持ちや思いを(作詞・作曲者の)中田ヤスタカ先生が汲み取って、世界中で聞かれる素晴らしい曲を作られたことに、正直、尊敬の念しかありません。そしてAdoさんの素晴らしい歌唱がこの作品と相まって、これだけのパワーを生み出せました。本当に関係者の皆様の努力、お力があって、このような賞をいただきました」

 続けて立本氏は、シンガーズハイら、この日ライブパフォーマンスを披露したアーティストを讃え、「私共もまさにこの”新時代”を、日本の音楽業界が最強になるように頑張っていきたいと思いますし、できることならシンガーズハイの社長がここに立てるように、ぜひ私も頑張りたい。引き続き、音楽ファンの皆さんも力添えをぜひお願いしたいと思います」と呼びかけると、会場から大きな拍手が湧き起こった。
  • NexTone代表取締役CEO・阿南雅浩氏

    閉会の挨拶をするNexTone代表取締役CEO・阿南雅浩氏

 最後は、NexToneの代表取締役CEO・阿南雅浩氏が挨拶。「歴代のGold Medalや今年受賞された方々を見ると、素晴らしい作品をお預かりしている嬉しさと誇り、その一方で、これだけの作品コンテンツ、アーティストをお預かりしている緊張感、使命感、責任感を新たにした次第です。今日ライブをしてくださったシンガーズハイさん、Dannie Mayさん、KOHAKUさん、来年はこのステージで顕彰させていただけることを望みながら、また来年も皆さんにご参加いただけると大変うれしく思います」と、来年以降、さらに新しい作品、アーティストの顕彰に期待を込めてイベントを締めくくった。

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