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実は「飛び出したら勝ち」だった?45周年『黒ひげ危機一発』ルール変更に至る物語

左/黒ひげ危機一発ゲーム(1975年/初代) 右/黒ひげ危機一発(2011年/6代目) 画像提供/タカラトミー

左/黒ひげ危機一発ゲーム(1975年/初代) 右/黒ひげ危機一発(2011年/6代目) 画像提供/タカラトミー

 タカラトミーのロングセラーパーティゲーム『黒ひげ危機一発』が今年7月に45周年を迎える。黒ひげを蓄えた海賊の親分が捕らえられている樽に1人ずつ順番に短剣を刺し、「飛び出させた人が負け」というルールは今や誰もが知る常識。ところが開発当初はまったく逆のストーリーが設定されていた。世代を超えて愛され続ける国民的ゲームの開発の背景や、45年間の意外な変遷、そして「黒ひげの未来」にかける思いを、タカラトミー ニュープロダクト事業部 ニュープロダクトマーケティング課で『黒ひげ危機一発』を担当する池田源氏に聞いた。

人気バラエティがきっかけ「民意でルールが真逆に」

 海賊がいつ飛び出すかというハラハラドキドキ感、そして飛び出したときの驚き、樽を囲んだ仲間たちの間に起こる和やかな笑い──。誰もが一度は遊んだことがある国民的ゲーム『黒ひげ危機一発』が、1975年の発売から今年7月で45周年を迎える。大人から子どもまで誰もが楽しめる単純明快さ、それでいて飽きることなく何度も繰り返し遊べる、そんな不朽の定番ゲームが誕生したのは鎌倉の海のそばだったという。

池田氏会社に閉じこもっていても遊び心のあるアイデアは生まれないということで、弊社ではときどき環境を変えた企画合宿を行うんです。『黒ひげ』が開発されたときには、「ファミリー向けアクションゲーム」「何度でも遊べるランダム性」という2つのミッションがありました。そして鎌倉の海を眺めていたある社員が『アクション→カッコいい/海→海賊』と連想を巡らせていったのが、『黒ひげ』の原点だったと資料に残っています。
 さらに海賊というモチーフから「敵に捕まり、樽の中でグルグル巻きにされている親分を救出するため、子分たちが短剣を刺して縄を切る」というストーリーを設定。パッケージにも「飛び出させた人が勝ち」というルールが明記された。つまり当初のルールは、現在広く知られているものとはまったく真逆だったのだ。

 ともあれ、シンプルかつ飽きのこないゲーム性やユーモラスなキャラクターから初代『黒ひげ』は瞬く間にヒット商品に。さらに「誰が飛び出させるかわからない」という公平性やスリル感、飛び出させた人のビックリする様子や表情がウケたことから、当時の人気クイズ番組『クイズ!ドレミファドン!』(1976−88年・フジテレビ系)の企画コーナーにも採用。お茶の間への認知をますます広めていく。ところが同番組でのルールは「飛び出した剣を刺した解答者の得点を没収」。つまり「飛び出させた人=負け」という、本来のルールとはまったく逆の意味合いで使われた。

池田氏やはりテレビの影響力は大きいですね。弊社でも調査したところ、当時からほとんどのユーザーが『飛び出させたら負け』と認知していました。まあ、弊社としては楽しんでいただけるならどっちでもいいかと(笑)、なので、79年にはパッケージにも『飛び出したら勝ちまたは負け(遊ぶ前にどちらにするか決めてください)』と明記しました。そしてとうとう95年に『飛び出させたら負け』と正式にルール変更が行われたんです。いわば"民意"によってルールが真逆になった、珍しいケースだと思います。

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