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令和婚でも直筆は人気、「美文字」ブーム経て ボールペン字講座の現在地
仕事や公式文書で使用されるのは“ボールペン”“スキマ時間”の個人消費を刺激
日本書道協会(ユーキャン)では「1973年に『ペン字講座』がデビューしました。こちらが好評を得たので弟分として、1975年、『ボールペン字講座』を開講しました。すでに筆記用具の主流となっていたボールペンの通信講座のニーズを期待して開発されました。」(ユーキャン担当者/以下同)
このとき、講座名は「硬筆」ではなく「ボールペン字」であることにこだわった。これは「硬筆」とすると、つけぺん、万年筆、鉛筆も含まれてしまうからだ。「当社としては仕事や公式文書などで使用される“ボールペン”をメインにした講座であることを、講座名だけでお客様に理解していただけるようにしました」
書道教室では最低1時間からのものが多く、「時間制限を設けずに向き合うことが良し」ともされてきた。しかし、ユーキャンでは「本講座では『継続は力なり』ということで、とにかく『毎日続けてもらいたい』という意図から、仕事や家事、育児に忙しくても20分なら何とか時間が作れるのでは? また『1日20分なら自分でも続けられそう』と思っていただけるのでは? と考え、20分で効率よく上達できるようカリキュラムを工夫しました」と現代人に合わせ、時間目安を“ばっさりと”区切ったという。