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【嵐ライブレポート】追求するリアルなハッピー、嵐が見せた決意表明とは?

パフォーマンスから感じられた、ステージで生きていく決意表明

 誰にとっても、好きなアーティストのライブは幸せをくれるものだ。でも、嵐のライブはきっと、嵐を好きじゃない人でも、それまで嵐に関心を持っていなかった人でも、観ればきっと嵐のことを好きになって、きっと幸せになれる。もちろん、嵐はずっとそんな空間づくりを心がけてきたのだろう。

 ただ、今回に限っては、これまでよりも汗をかいてもがく姿が見られて、ある意味、彼らのライブで得られる幸福の種類がまた広がったような印象を持った。爆発的な、心が踊り出すような幸福だけじゃない。近くでコミュニケーションが取れた感激だけじゃない。メンバーの仲の良さがくれる安心だけじゃない。うまく言葉では言い表せないが、これからも全身全霊、ステージで自分たちは生きていくという、決意表明のようなものが彼らのパフォーマンスから感じ取れた気がしたのだ。

「保障はない」、それぞれが追求する“らしさ”

 大野が最後の挨拶で、「毎年東京ドームでライブができる保障なんてない」と話していたけれど、本来はプレッシャーや責務のようなものをうまくかわしてきたメンバーも、“未来への希望があることの幸福”を、心から噛み締めたのかもしれない。これは邪推になってしまうけれど、グループとしてどこかで目標としてきた“SMAP”が解散することで、それぞれに思うことはきっとあったはず。この冬鑑賞したジャニーズのライブは、どれも“らしさ”が印象的で、関ジャニ∞は関ジャニ∞らしさを、KinKi KidsはKinKi Kidsらしさを、それぞれ極めようとしているように見えた。

 そしてこの『Are You Happy?』にも、タイトルからして“嵐らしさ”が溢れている。櫻井も挨拶で話していたが、大切なのは“疑問符”。嵐のライブは、客席からの“レスポンス”がなければ成立しない。ショーではなく、ファンとともに作っていく極上空間で観客は、自分も嵐の一部になれるという“ここにしかない幸福”に浸れるのである。

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