【upcoming】Saucy Dog、北園涼など、10/14付週間ランキング『ORICON MUSIC』編集部注目の6作

 最新10/14付オリコン週間ランキングから、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、『ORICON MUSIC』編集部のメンバー6名が独自の目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

MELLOW MELLOW「WANING MOON」/シングル15位

最新シングルが自己最高位を更新
 女性3人組ダンスボーカルユニット・MELLOW MELLOWの4th シングルが「WANING MOON」自己最高の15位に初登場した。個性豊かな歌声を持つSENA、MAMI、HINAにより2017年10月に結成。ヴィンテージ感のあるサウンド、全員身長150cm以下と小柄ながら迫力たっぷりのダンスに定評があり、結成間もなくしてじわじわと人気を高めている。下弦の月を意味する表題曲は、どこか切なさが漂うポップナンバーで、フィロソフィーのダンス等の音楽を手がける宮野弦士氏が作曲を担当している。渡辺直美が出演する『Fit’s』CMをはじめ、国内外で活躍する話題のクリエイター・KASICO氏が手がけるミュージックビデオ(MV)にも注目。彼女たちの魅力が溢れている。

Saucy Dog『ブルーピリオド』/アルバム18位

まさにブレイク前夜、Saucy Dogが初TOP20入り
 3ピースバンド・Saucy Dogの3rdミニアルバム『ブルーピリオド』が18位に初登場した。13年の結成後、メンバー脱退などを経て、16年より現体制に。その直後に出場したオーディション『MASH FIGT vol.5』でグランプリを受賞すると、代表曲「いつか」を発表(MVのYouTube総再生数1000万回超)。その名は一気にシーンへ広がっていった。Vo&Gの石原慎也のエモーショナルでありながら、常に優しく響く独特な歌声が魅力。歌詞やアレンジも彼ららしい色があり、バンド全体の統一感が美しい。来年には初ホールツアーも控えており、まさにブレイク前夜。

ナナヲアカリ『DAMELEON』/アルバム20位

心の奥底にある本音を代弁、中毒性のあるナナヲアカリの歌
 ナナヲアカリのアルバム『DAMELEON』が、20位にランクインした。「基本コミュ障。ちょっと頑張るひきこもり」と言うナナヲアカリは、16年にニコニコ動画で発表した「ハッピーになりたい」が話題となり、18年8月にテレビアニメ『ハッピーシュガーライフ』(MBS)のオープニングテーマ「ワンルームシュガーライフ」でメジャーデビュー。可愛らしく中毒性のある歌声は、聴けば聴くほどやみつきになる。「リセットセット」など、現代人の内に秘めた想いや気持ちを代弁してくれているような歌詞は、世代問わず共感を得そうだ。

北園涼『Ark』/アルバム22位

ミュージカルなどで活躍中、北園涼のメジャーデビュー作
 ミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズ、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、MANKAI STAGE『A3!』など、さまざまな舞台作品に出演し、俳優として活躍中の北園涼。今年2月にアーティストデビューを果たした彼の、メジャーデビューアルバムが22位にランクイン。シングル曲の「Long way to Go」、表題曲の「Ark」、M4「ALIVE」など収録曲は、疾走感あふれるロックチューンが中心。今の彼の勢いを感じることができるナンバーが多いなか、M9「Lowlight」で壮大なバラードに挑戦。ミュージカルで培った豊かな表現力をいかんなく発揮している。

亜咲花『HEART TOUCH』/アルバム67位

1stアルバムで感じる次世代“アニソンシンガー”の期待
 アニメやゲームの主題歌を歌う亜咲花が、1stアルバム『HEART TOUCH』を20歳の誕生日に発売した。彼女の強みは、芯の強さを感じさせる歌声と表現力。どちらもアニソンシンガーに欠かせない要素で、本作のリード曲「Raise Your Heart!!」でそれを存分に発揮している。同曲の作曲をUNISON SQUARE GARDENの田淵智也、編曲をPENGUIN RESEARCHの堀江晶太が手がけており、ファン層の広がりにも期待したいところ。これからますます磨きがかかる彼女の姿を、楽しみに追っていきたい。

TENDRE『IN SIGHT』/デジタルアルバム93位

人柄のよさを滲ませながら鳴る、カッコよく懐かしいサウンド
 ベース、ギター、キーボード、サックスなどさまざまな楽器を弾きこなすマルチプレイヤー・河原太朗のソロプロジェクト・TENDRE。これまで関わってきたアーティスト群を見ても、彼が今人気のシティポップに括られるのは自然な流れだが、サウンドありきで作ったことが素直に伝わるメロディーに、意味が掴みづらいフワッとした歌詞がソフトな声で歌われる。最新のダンスミュージックでありながら、懐かしさが共存する感覚は、「なんて人に優しいのだろう」と驚くばかり。彼の人柄がそのままこの音楽なのだろう。

提供元: コンフィデンス

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