初秋の演歌・歌謡大特集Part2〜演歌目線で注目のアーティスト

週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部が注目するアーティストのなかでも、どちらかというと演歌の土壌で注目のアーティストをピックアップして紹介する。しっかりと演歌が歌えるアーティストの歌のうまさ、表現力の豊かさは抜群。アーティストの最新動向をクローズアップする。
(掲載は、デビュー順)

天童よしみ

デビューから45年以上のキャリアを誇る天童よしみは、日本を代表する歌手の1人として、圧倒的な存在感をもって幅広い活動を続けている。こぶしの利いた前作シングル「一番星」(1月9日発売)に続く最新曲「大阪恋時雨」(6月19日発売)は、桑田佳祐がラジオ番組で‘日本のアニタ・ベイカー’と称賛。2017年デビューのシンガー・ソングライター、半ア美子が作詞・作曲を、さまざまなジャンルでヒット曲を生み出してきた佐藤準氏が編曲を手がけた大阪ソウルバラード。新たな歌の表現にチャレンジしている。

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坂本冬美

令和に入り、坂本冬美として初のリリースとなる最新曲「俺でいいのか」は、“初心”にかえって男歌の王道演歌で勝負。男歌としてヒットを記録した1987年発売のデビュー曲「あばれ太鼓」や「男の情話」、「男侠」のような硬派な楽曲ではなく、艶のある明るいメジャー調の男歌に初挑戦している。作詞は吉田旺氏、作曲は徳久広司氏、編曲は前田俊明氏が手がける。これまでは歌唱シーンを主軸にしたMVがほとんどだった坂本だが、今回はドラマ仕立てに。クレイジーケンバンドの横山剣との共演で、ミュージックビデオも併せて楽しめる楽曲となっている。

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石原詢子

1988年10月に「ホレました」で演歌のアイドル“エンドル”としてデビューし、歌手生活31年目を迎えている石原詢子。5月15日に発売した最新曲「通り雨」は、作詞を冬弓ちひろ氏、作曲を岡千秋氏、編曲を南郷達也氏が手がけた、せつなく儚い女心を歌った純演歌。キャリアを重ね円熟味を増した石原が、伸びやかな歌声でその世界観を巧みに表現している。詩吟の家元である揖水流の長女として生まれ、4歳から詩吟を習いはじめた石原は昨年、父の意向を受け継ぎ「詢風会」を設立。詩吟の魅力を伝える活動にも注力している。

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市川由紀乃

昨年、デビュー25年の節目を迎えた市川由紀乃。1月30日発売の最新曲「雪恋華」は、新たな真骨頂とも言うべき“ドラマティック演歌”。雪に散る華のごとく、激しく切ない恋模様を市川が唯一無二の歌声で届ける。コンテンポラリーダンスを踊るダンサーと共演したMVは見応えがあり、演歌作品としては異例の142万回再生を突破している(9月23日時点)。TBS系音楽特番『演歌の乱』への出演を機に若い世代の関心を集め、8月26日には「TikTok」で公式アカウントを開設。さまざまなアプローチで、演歌・歌謡の魅力を発信している。

⇒愛してやまないモノのは「吉本新喜劇」 市川由紀乃に聞く!10の質問
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水森かおり

“ご当地ソングの女王”としてもお馴染みの水森かおり。最新曲「高遠 さくら路」は、日本三大桜の名所と言われる長野県・伊那市の高遠を舞台に、 悲しい恋を切々と綴ったナンバー。C/Wにもそれぞれ長野の名所を情景にした楽曲が収録されている。7月17日に発売した同作のタイプCのC/Wには、お笑いコンビ、サンドウィッチマンとのデュエット「笑顔で遠まわり」を収録するなど、新規ファン開拓につながるようなユニークな試みも行っている。今年は東京・明治座で、芝居とコンサート2本立ての座長公演に初挑戦した。

⇒少女時代は、男勝りな日焼けした女の子 水森かおりに聞く!10の質問
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椎名佐千子

  • 椎名佐千子

    椎名佐千子

2002年4月「御意見無用の人生だ」でのデビュー以来、表現力を磨き続けている椎名佐千子。元日に発売された最新曲「漁火街道」は、福井県の敦賀から三国まで続く海岸線が舞台。離れた彼の面影をたどりながら、ひとり漁火街道を歩く女性の様子を、椎名は心情たっぷりに表現している。8月14日発売の「〜追憶編〜」のC/Wには、椎名が日々追求している浪曲歌謡を今回初めてCDに収録。日本が誇る芸として、その魅力を国内外に伝えていきたいと意気込む。9月22日には、作曲家の岡千秋氏とジョイントコンサートを開催した。

⇒休日はペットのセキセイインコと遊ぶ 椎名佐千子に聞く!10の質問
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丘みどり

今年でデビュー15年目を迎えた丘みどりは、8月30日公開の映画『引っ越し大名!』に特別出演し、銀幕デビューも果たした。2月13日発売の「紙の鶴」は、発売2週目の3/4付演歌・歌謡部門1位を獲得。会えない人に届くよう、丁寧に心を込めて折り鶴を折る女性の心情を歌う、さいとう大三氏、弦哲也氏ら作家陣による美しさと儚さを併せ持った歌詞、メロディーが印象的な作品。10月23日には、新曲「風の寺」を含む全10曲すべて書き下ろしの作品で、10人の女性作詞家による女心を歌ったアルバム『女ごころ・十人十色』を発売する。

⇒愛してやまないモノは「焼肉」 丘みどりに聞く!10の質問
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福田こうへい

3/7付週間DVDランキングでは、ライブDVD『2018福田こうへいコンサート IN浅草公会堂〜真心伝心〜』が、初週売上0.3万枚で初登場5位にランクインし、自身初のTOP5入りとなった。また、2月6日に発売された「男川」は、演歌のヒットメーカーである岡千秋氏が初めて作曲を手がけ、前作までの楽曲から雰囲気を変え、心にしみるカラオケファン向けの王道演歌を収録。現在『福田こうへいコンサートツアー2019 一所懸命』を開催中。来年1月25日より『福田こうへいコンサート2020 明治座スペシャル』を開催する。

⇒少年時代は、好奇心旺盛な男の子 福田こうへいに聞く!10の質問
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杜このみ

今年1月にオンエアされたdocomoのテレビCM「スマホ料金見直しまショー」篇で、ショップ店員の八木さん役で出演し、注目を集めた杜このみ。9月4日に8枚目となるシングル「王手!」を発売。同作は、作曲家・市川昭介氏の遺作で、楽曲に感銘を受けた作詞家・多手石松観氏が、市川氏が生前好きだった将棋をテーマにした詞を書き上げた。8月28日には将棋の聖地である東京・鳩森八幡神社で「王手!」のヒット祈願を行った。10月7日には、東京・浅草公会堂にて『7周年リサイタル〜邦楽レディースと共に〜』を開催する。

⇒愛してやまないモノのは「3匹の柴犬」 杜このみに聞く!10の質問
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辰巳ゆうと

デビュー前は演歌歌手としては珍しくストリートライブで修行を行い、実力を磨いてきた。2018年1月17日に「下町純情」でデビューし、昨年末には『第60回日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞。「現役イケメン大学生演歌歌手が涙の受賞」と話題を呼んだ。その勢いのまま、3月27日に発売された「おとこの純情」は、辰巳の魅力を凝縮したストレートな演歌作品。8月21日には、3月23日に発売した2枚(Aタイプ、Bタイプ)に加え、C/Wを2曲新録し、CタイプとDタイプをジャケットも新たに新装盤として発売。

⇒休日は、家でじっとしていることが苦手な辰巳ゆうとに聞く!10の質問
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北島兄弟

昨年末には『第60回日本レコード大賞』で企画賞を受賞し、『第69回NHK紅白歌合戦』の特別枠として出場した北島兄弟。また、北島三郎と共に『タマホーム』のCMに出演し、話題となった。2月25日発売の第2弾シングル「兄弟連歌(れんか)」は、大地土子(大野誠)氏の遺作の1曲で、熱い男同士の語り合いを圧巻の歌唱力で歌い上げている。11月には『令和・歌の祭典2019』と『新歌舞伎座開場60周年記念北島兄弟コンサート』に出演し、来年1月には『北山たけし&大江裕 北島兄弟コンサート2020』を行う。

⇒愛してやまないモノは「キタサンブラック」 北山たけしに聞く!10の質問
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彩青(りゅうせい)

現在16歳の彩青。5歳で民謡を始め、7歳より津軽三味線、尺八を始めた“民謡の申し子”。その才能を細川たかしが認め、11歳より細川に師事し、尺八を本格的に演奏する。若さ、演奏力、そして確かな歌唱力と三拍子そろっている。デビュー曲「銀次郎 旅がらす」は、作詞を高田ひろお氏、作曲を四方章人氏、編曲を伊戸のりお氏が手がけており、股旅のスタイルで若さと勢いを強調した楽曲。ステージでは自ら尺八を吹き、パフォーマンスを披露している。10月5日より東海テレビでレギュラー番組『彩青の“しゃべり者です”』がスタート。

⇒『男はつらいよ』が大好きなちょっぴり変わった17歳 彩青に聞く!10の質問
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提供元: コンフィデンス

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