倖田來未、36歳で年々激しくなるダンス 重圧なく「今が一番輝いている」

  倖田來未が、3月20日にライブDVD&Blu-ray『KODA KUMI LIVE TOUR 2018〜DNA』が発売される。同ツアーでは、映像付きチケットという新しい試みが行われた。これまでもVR映像を作った施策など、エンタテインメント性の高いコンテンツを提供。また昨年は、「め組のひと」がTikTokでバズり、2010年にカバーした楽曲が再注目された。今年12月で20周年イヤーを迎える倖田は、「今が一番元気で一番輝いている。今の自分が一番好き」と言う。今作での新たな取り組みをはじめ、ひとりのアーティストとしての今について話を聞いた。

日本では見られないショーを表現者としてやっていきたい

――『DVD&Blu-ray「KODA KUMI LIVE TOUR 2018〜DNA』が発売されます。全35公演に及んだホールツアーでさまざまな演出や新たな試みが用意されていました。まず、オープニングからフライングで登場して。
倖田 何年か前にフライングをしない年があったんですよ。その時に、妹のmisonoに「今回、地味やったな」って言われて(笑)。私は、“何ひとつ地味じゃなかった!”って思っているのですが、misonoとしては、「倖田來未はまるで遊園地に来たような、エンタテインメント性のあるライブで、まだ誰もやっていないパフォーマンスをしてきたからこそ、これからもそうであって欲しい」っていう思いがあったみたいです。妹は、私がボイストレーニングに通い出した時も、真っ先に「声が変わった」と言ってくれたり、ちょっと考え事をしながら歌っている時もすぐに見抜かれたり。身内でありながらも、倖田來未のいちファンして、アーティストとして一番近くでストレートな意見を言ってくれるので、「もっと飛んで欲しかった」って言われた時に、これからもエンターテイナーとして挑み続けようと思いました。

――LEDパネルを使った映像とパフォーマンスのシンクロもすごかったです。
倖田 一番後ろの巨大スクリーンと、床にもなるLEDと、手前の紗幕の奥行き感が見せられたらなと思って。マッピングの映像は、「Dance In The Rain」というVRのMVを作った時のYKBXさんにお願いをしました。

――Oculus Rift(オキュラス リフト)を使った時の?
倖田 はい。彼は、LEDとマッピングの関係値やプログラミングをすごく理解されていて、表現して下さるので、今回もお願いさせていただきました。

――Oculus(オキュラス)を使ったVR映像を作ったのは2013年で、一般的に広まる前より導入されています。
倖田 倖田來未の良いところでもあり悪いところでもあるのは早すぎるっていう(笑)、いつもそうなんです。早すぎて気づいてもらえてないこともあって(笑)。なんでも一番にやりたいタイプなので、アンテナを張りながら、いろんなところで見たものを日本にも持っていきたいなと思っています。例えば、ラスベガスのショーをそのまま持ってきたようなコンサートをやっているアーティストは日本にはあまりいないので、日本では見られないショーを表現者としてやっていきたいなって思っています。

体が動く限りは踊り続けたいし、コンサートをやり続けたい

――子供用のヘッドホンの貸し出しも随分早くから導入していましたよね。
倖田 2005年頃からです。当初は託児所をも設けていたのですが、お子さんと一緒に観たい!一緒に楽しみたいという声を多く頂いていて、ヘッドホンの貸し出しは今でも続けています。私も36歳になりましたが、母親になって、お子さんと一緒に遊びに来てくれるファンの方もどんどん増えています。

―― 一方で各会場には若いファン層も増えていました。昨年は「め組のひと」がTikTokでヒットしていたことはどう感じてました?
倖田 すごく嬉しかったです。私、知らなかったんですよね。ピコ太郎さんから「來未ちゃん、すごいね。バズってるよ」っていう連絡がきて(笑)。8年前にカバーさせていただいた曲で、オリジナルは私が生まれてすぐの1983年に発売された曲です。私としては、ライブで一緒に踊れるように、ラッツ&スターさんのフリを倖田來未風にしたのですが、当初から掲げていた“一緒に踊る”というコンセプトがブレていなかったので、こうやって広めてもらえたことは感謝していますし、これからも歌い続けていきたいなって思います。

――話が戻りますが、ツアーでは全体を通して、ダンスも激しく、想像以上に踊りっぱなしでした。
倖田 もう36歳なんですけどね。年々、激しくなってきているような気がしています(笑)。私はフリを覚えることが一番嫌いな作業なんですが(苦笑)、地味な練習をすればするほど磨きがかかるし、余裕も出てくる。そういう小さな努力が華やかなものにつながっていきます。だから、ライブのラストパートは、正直、限界を超えています(笑)。ランナーズハイ状態なんですが、限界を超えた時に、お客さんの興奮や盛り上がりが、反応として返ってくる。そういう意味では、しんどいかもしれないけれど、皆も求めてくれるから、私もそこを目指していける。ライブのMCでも話しましたが、体が動く限りは踊り続けたいし、コンサートをやり続けたいなって思うツアーでした。

提供元: コンフィデンス

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