SHINeeテミン、初のフルアルバムに込めた決意

SHINeeのテミン

 現在、ソロとして初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』を行っているSHINeeのメンバー、テミン。9月にスタートした3ヶ月に及ぶツアーも終盤を迎え、追加公演となるアリーナ3公演を残すばかりとなっている。そして、ツアー終了直後の11月28日には、日本での初のフルアルバム『TAEMIN』をリリースする。2016年7月に、日本で初のソロミニアルバムをリリースしてから約2年半の時を経て届けられた本作は、自身のスタイルの確立に腐心してきた足跡が刻まれている。

初のフルアルバムはアーティスト・テミンの決意表明

 自身の名前を冠したフルアルバム『TAEMIN』は、アーティスト・テミンの決意表明たる作品である。これまでの足どりと、これからの方向性を明示しようとする強い意志を感じ取ることができる。
  • 『TAEMIN』(通常盤)

    『TAEMIN』(通常盤)

  • 『TAEMIN』(初回生産限定盤)

    『TAEMIN』(初回生産限定盤)

 1曲目は印象的なイントロで始まる新曲「ECLIPSE」。恋愛感情の機微を月食に例えたこのダンスナンバーによって、一気に作品の世界に引き込まれていく。今回のツアーでは、同曲をはじめ、軽快なテンポが心地よい「Into The Rhythm」、ミディアムナンバーの「Better Man」の3曲が、ステージ前半で初披露された。時に情緒的で、時に激しく、抑揚をつけたダンス・パフォーマンスで、異なる3曲を豊かに表現する姿に、驚かされたパートであった。

 今回のアルバムには新曲が6作収録されており、上記3作以外の曲もステージでパフォーマンスされた。ファンと一緒に歌いたいと語った幻想的な歌詞の「MARS」、そして、ステージを締め括った2曲、「誰にでも辛くて大変な時はありますが、そんな時こそ光を見つけられる時だと思います。僕にとってはSHINeeのメンバーやファンの皆さんが光です」と本人自らが語る、ファンへの想いを込めた歌詞と憂いを帯びた歌声が絶妙に混ざり合った「Under My Skin」、荘厳さすら感じさせる「HOLY WATER」。いずれも、新たな一面を感じさせてくれるナンバーである。

 ちなみに、新曲「ECLIPSE」と「MARS」は1stフルアルバム『TAEMIN』からのデジタル先行配信楽曲として配信されており、「MARS」はオリコンデイリーデジタルシングル(単曲)ランキング(10/14付)で初登場1位を獲得している。

テミン 新曲「Under My Skin」

新録曲から伝わってくる歌詞への深い理解

 このほかにも、日本ソロデビュー1stミニアルバムからタイトル曲「さよならひとり」、2ndミニアルバムから同じくタイトル曲「Flame of Love」、本人出演のAmazonプライムビデオ・オリジナルドラマ『ファイナルライフ −明日、君が消えても−』の主題歌となった「What's This Feeling」に加え、韓国ソロデビュー曲「Danger」や自身が歌詞をつけた「Press Your Number」、クールなR&Bナンバー「Drip Drop」の日本語バージョンの計6曲が収録されている。

 とくに新録曲を聴いていると、これまで以上に歌詞への理解が深まり、楽曲の世界観や物語の起承転結を大切にして歌っている様子が伝わってくる。日本語の発音1つひとつに考えをめぐらせ、とても丁寧に歌われているのだ。そういう意味でも、このアルバムは意欲作。随所からテミンの香りが立ち上ってくる濃厚なアルバムと言えよう。

初の日本ツアーで見せた表現者としての進化

初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』の様子

初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』の様子

 初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』は、2時間の物語を見ているような心地にさせてくれる没入感のある内容だった。音楽に身をゆだね、内から湧き上がってくる感情を表現するパフォーマンスは、まるでコンテンポラリーダンスのステージを見るように独創的で、高揚感を与えてくれるものだった。観客の息づかいが聞こえるほど近い場所で、その一挙手一投足に注がれる視線を全身で受け止めながら、表現者として日々進化を遂げているのだろうと考えた。

 日本ソロデビュー時に、「機会があれば、ソロでツアーをやってみたい」と語っていた彼は、今回のツアーでその目標をあっさり達成してしまった。そして、その本数は全国18ヶ所32公演にも及ぶものであった。これは、SHINee史上もっとも公演数が多かった2014年の日本ツアーを超えている。しかも、32公演のうち26公演はホール、追加6公演はアリーナという、会場のサイズも異なる二段構えである。おそらく、1つのツアーでありながら、2つのツアーを行ったような労力を要したに違いない。
  • 初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』の様子

    初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』の様子

  • 初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』の様子

    初の日本ツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』の様子

 ソフトな見た目には似合わない実行力と、不断の努力によって、自分の信じる道を歩んでいく姿には、時に孤高な表現者の佇まいを感じさせる。しかし、張りつめた緊張感を一転させる、MCでの抜け感のある表情を見ていると、程よく緩急のバランスを保ちながら、ファンとともに唯一無二の“テミンスタイル”を作り上げていくに違いない、そんな確信めいた思いがこみ上げてきた。新作アルバム、そして初の全国ツアーと果敢に挑戦する姿を目の当たりにし、ソロ・アーティストとしての活動が、ますます楽しみになってきた。

提供元: コンフィデンス

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