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Da-iCE 工藤大輝が語る激動アイドルシーン「売れるグループは作家込みのワンチーム」

 アイドル通として知られ、新番組『TALK ABOUT』や『アイドルカルチャー論』(ともにTBSラジオ)のパーソナリティをはじめ、ネットのコラムでもアイドル界の考察を語っているDa-iCEの工藤大輝。四半世紀アイドルを追いながら、自身もアーティストとして活動する工藤の視点から、女性アイドルシーンの現状と今後の展望を語ってもらった。

歌とダンスが上手い、プラスα何ができるかが大事

――小学生の頃、ハロプロをきっかけにアイドルファンになったそうですが、四半世紀近く日本の女性アイドルシーンを見てきて、現在の状況にどういう印象をお持ちですか。
工藤大輝解散するグループの数が増えてきていると思います。5〜6年前、良くも悪くも部活のような感覚でアイドルをやろうという子が増えて、一気にアイドルグループが増加しましたが、結果、頭角を現せずにくすぶるグループが多数生まれ、さらに年齢的なことも加わって、解散に至っているようです。一方で、最近は、楽曲のクオリティが高く、アイドルが好きというよりも、曲が好きでCDを購入する人も増えています。売れているアイドルは作家込みのワンチームを作り、そのチーム感がしっかりしていてわかりやすいほど、ファンが集まりやすいと思います。

――解散に至るか至らないかの境をどうとらえていますか。
工藤大輝僕が個人的に指針としているのは、赤坂BLITZなど1000人ほどのキャパをワンマンライブで埋められるかくらいになったとき、さらにその先、Zeppツアーに行けるのか、それとも赤坂BLITZ止まりなのかというところです。ワンマンライブの規模が大きくならないと本人たちのモチベーションは上がりません。傍から見ると、MVを制作してCDをリリースし、ライブツアーも行い、うまくいっているようでも、実は停滞していて、本人たちはけっこう悩んでいるというケースは多いです。

――ワンマンライブの規模を増やすためには何が必要だと思いますか。
工藤大輝例えば、赤坂BLITZでのライブを踏んだあと、その次にどこを目指すのかを考える力がないと生き残っていけないと思います。それに加えて、AKB48がアグレッシブにバラエティに出演し、乃木坂46が個展を開いたり、文章を書いたり、文化方面でがんばっているように、プラスα何ができるかが大事な時代だと思います。カワイイはもちろん、歌とダンスが上手い、スタイルがいい子はたくさんいますからね。アイドルファンの立場からしても、個人でがんばってやっているものがあると、応援しやすい。なぜその子を応援しているのか聞かれたとき、ただカワイイからというだけでは、答えとして弱いですからね。

握手会は大事なツール 売れていく子は分析している

――アイドルフェスの動員は変わらず好調のようですが、どのように考察されていますか?
工藤大輝個々のファンが集まっているので、フェスといってもバンドのそれとは意味合いが違う気がします。そこでは、推しのアイドルが物販を始めると、そちらに行ってしまうという問題などがあります。個人的には、アイドル同士がコラボするなど、出演グループを絡ませるような企画があったほうがいいと思います。

――今、注目しているアイドルは?
工藤大輝個人的にもっと上に行きそうだと感じているのは、フィロソフィーのダンスと、わーすたです。前者はメンバーがバンド出身で、アーティストとしてのスキルがすごくあるので、一歩抜けているなと感じています。後者はiDOL Streetのなかでも異質で、曲が明らかに違うし、アイドルとしては珍しく撮影がOKで、ファンに拡散をお願いしています。ハッシュタグで検索するとライブが全部観られるし、ワンマンライブの映像もフル尺でYouTubeに上がっている。SNS先行で話題になり、ニュースになるのは、ステマ感がないからファン開拓の方法として最強です。ファンは敏感で、ゴリ押しはすぐにバレますからね。

――ファンの後押しへの応え方については、何がベストだと思われますか。
工藤大輝やはり握手会はすごく大事なツールだと思います。実際、誰が自分のことを応援しているかわかるし、なぜ自分に人が集まっているか分析できますからね。売れていく子はちゃんと分析し、そこからイメージ操作もしています。自分がこういう言動をしたら、こういう人が集まるから、私はこうするって考えているんです。ファンとのコミュニケーションの場であり、アイドルにとっては自己プロデュースのためのマーケティングの場でもあります。

――今後、アイドルシーンに期待することは?
工藤大輝アイドルは他の音楽に比べたら、海外で断然、有利だと思います。“カワイイ”という言葉は世界に浸透しているし、衣装も含め海外で人気の二次元にも近い。めちゃくちゃいい音楽で、カワイイ子たちがやっているのですから、USやUKに寄せるのではなく、そのままJ-POPとして売り出せば、海外での可能性は大いにあるのではないでしょうか。
(文:河上いつ子)

提供元: コンフィデンス

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