小田井&LiLiCoの結婚も追い風に!? 純烈、新曲「プロポーズ」にかける想い
小田井がメンバーに結婚報告する以前に、新曲「プロポーズ」は出来上がっていた
酒井一圭 もちろん勝負を賭けています。実は昨年の夏頃も、「ひょっとしたら、紅白に出られるんじゃないか?」と言っていただく機会が多かったんですね。だけど、結果的には実現できず、ファンの方のなかには「私たちの力が足りなかった」とおっしゃる方もいて。そんな思いをさせてはいけないと、新曲の「プロポーズ」は純烈史上でも最長最大のキャンペーンをしてきました。もはや紅白出場は、僕らメンバーだけの目標ではなくなっていますね。
──小田井さんとLiLiCoさんのご結婚が話題を呼ぶなか、最新曲が「プロポーズ」というのも絶妙なタイミングでした。
小田井涼平 本当に狙ったわけじゃなくて、偶然だったんです。曲が上がってきた時にはすでに入籍は済ませていたんですが、(作詞・曲の)幸耕平先生にも報告する前でしたから。
友井雄亮 MVを撮っていた時は、僕らメンバーも聞かされてなかったですからね。
小田井 そうなんです。自分だけのことでもないので、公表のタイミングも考えなくてはいけなくて。ただ、うちのLiLiCoも純烈のことを考えてくれた上で、この時期がいいんじゃないかと背中を押してくれたので、今年になって発表させていただきました。温かいお言葉をたくさんいただいて、ひとまずはホッとしています。
白川裕二郎 とにかく情熱を込めて歌っていただければOKです。コツとしてはサビ前のところをややしゃくりあげるように、「ア・イ・ヲ」と歯切れよく歌うと情熱感が出ると思います。
──純烈の楽曲といえば振付も見どころですが、今回のポイントは?
友井 ぜひ覚えていただきたいのがサビの両手を使った振付です。ライブ会場でも毎回レクチャーをしていますし、そんなに難しくもないので一緒に踊りましょう!
──ストーリー仕立てのMVも、メンバー個々のキャラクターが出ていて楽しいです。
後上翔太 これはぜひロングバージョンを最後まで見ていただきたいですね。前作の「愛でしばりたい」と同じ監督さんで、今回は全面的に純烈のカッコいいところを見せようという意図だったそうなんですが、やっぱり僕らとしてはクスッと笑ってもらいたいし、ファンの方々へのメッセージも込めたかった。そんな僕らの意向も汲み取っていただき、要素がたっぷり詰まったMVができました。
メンバーにもファンの方にも、良い思い出をたくさん作ってもらいたい(酒井)
酒井 どんなにキャパが大きくなっても、僕らがやるべきなのはスーパー銭湯の延長なんです。ようは、半分以上は客席に降りて歌う、僕らの匂いや熱をリアルに感じていただきながらですね。だからキャパが大きくなればなるほど、どれだけ近さを感じていただけるかが課題になるんですよ。どこの席に座っても“VR”ではない、生の純烈をすぐそばに感じてもらえる演出アイデアをこれからさらに練っていきたいと思っています。
友井 もう1つの目標として、47都道府県のスーパー銭湯制覇は実現させたいですね。山陰地方と沖縄地方にはまだ行けていないですし、来て欲しいという声も届いているので。
酒井 ただ、たしかに紅白を叶えてしまったら目標を失うグループになるのは事実なんです。何しろ11年前にキャバレー周りから始まった僕らにとっては大きすぎる夢だったので、それ以上の目標を掲げるとしたらドーム? 世界進出? 上を見ればきりがないですけど…。後上はわりとどんどん上に行きたい志向があるよな。
後上 そうですね。せっかくこの仕事をしているんだったら、行けるところまで登り詰めていきたいですし、紅白はゴールじゃないと思っています。
酒井 それはそれで協力したいし、白川は家を建てたいとかね。
白川 そうなんですよ。ぜひとも、母のために家を建てたいなと思っていまして。そして、ぜひ紅白出場も実現してNHKホールまで観に来てもらいたいです。
酒井 小田井さんはまだスウェーデンのお義父さん(LiLiCoの父)にあいさつしてないだろ?
小田井 まあ、そうですね。スケジュールが詰まっているので、来年にはなんとか行きたいと思ってますが。
酒井 友井はいつか料理屋を出したいとか言ってるしな。
友井 あくまで個人的な夢ですけどね。料理が好きなので、焼き鳥屋さんなんかを50歳くらいまでに出したいなと。
酒井 みんなを誘ってしまった手前、とにかく純烈をみんなの食い扶持になるものに育てるのが僕の夢といえば夢なんですよ。ただ究極的に言うと、人生の目標っていかにいい思い出を作るかというところに集約されていくと思うんです。その意味で言うと、今、スーパー銭湯に来てくださっている方たちにも、1つでもいい思い出を作ってもらいたいという気持ちで純烈をやっていますし、それこそ、紅白出場ができたら僕らにとってこんなもすごい思い出はないですし。とにかく、『紅白』の次の目標は叶えたあとにじっくり考えるとして、いろんな人にとって1つでも多くの楽しい思い出を作れるグループになれるよう、これからも邁進していきたいと思っています。
文/児玉澄子