ORICON NEWS

多様な音楽性を表現、常に「始まり」に立っていたSixTONES…彼らの熱気が放たれた2023年とこれからの未来

SixTONES

SixTONES

 アルバム『声』を発売し、『慣声の法則』のアリーナ―ツアー、「慣声の法則 in DOME」として東京・大阪でのドーム追加公演を駆け抜け、『ABARERO』、『こっから』『CREAK』と多様な楽曲をリリースしたSixTONES。オリコン年間ランキング 2023 アーティスト別セールス部門 トータルランキングでは3位に輝いた。高層ビルディングと猛スピードで車が行き交う立体交叉の高速道路に挟まれた道を、時折唐突に花畑が存在する魅惑の道を、その先に蜃気楼のように見える灼熱の恒星(スター)へ向けて夢を抱いて駆け抜ける永遠の少年たち。彼らの2023年の活動はどのようなものだったのか。改めて彼らの放つ熱気を掻き回しながら振り返る。

彼らの『声』は聞こえたか!? 次々と新たな驚きを魅せたドームツアー

 23年1月にリリースされたアルバム『声』は、1/16付のオリコン週間アルバムランキングで1st アルバムから 3 作連続1位。50万枚超えとなる初週売上51.7万枚で、自己最高初週売上を記録した。そのリリースと同タイミングで、全国ツアー『慣声の法則』始動。2023年1月から4月にかけて全国8か所で31公演開催され、52万人以上が動員された。

 アルバム『声』やツアー『慣声の法則』でも特筆すべきはやはり、リードトラック「Boom-Pow-Wow!」ではなかったろうか。
 エッジの効いたハードなパーティーチューン「Boom-Pow-Wow!」。デビュー前から応援していたファンにとってこの楽曲は、彼らが進み始めただろう一つの道筋によりスポットが当てられた原点回帰だったのではないかと思う。彼らの澄み渡るほど尖りきったその感性を、ギラギラオラオラを全身で浴び、記憶が沸騰しながら蘇った方もいたのではないだろうか。

 また「PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance」で話題となった「人人人」は彼らの“肉体”を最も感じさせた楽曲だ。打ち込みやスタイリッシュさでは出せない、6人の引き絞られる筋肉や震える声帯、縦横無尽の音を奏でる舌など、“質量”を伴ったミクスチャーファンク&ミクスチャーロックで、さらには彼らの成長と進化が感じられるラップには驚くほどの重力が感じられた。
 ドーム公演でいえば、「Imitation Rain」でのYOSHIKI(X JAPAN/THE LAST ROCKSTARS)との共演も印象的だった。2022年、「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」で交わされた約束が現実のものになった瞬間。X JAPAN「ENDLESS RAIN」で登場し会場が徐々にヒートアップする中、ジェシーの「Mr.YOSHIKI!」のシャウトが起こった瞬間、彼らから発せられる風に理性を吹き飛ばされたファンもいただろう。そしてSixTONESが「マスカラ」を歌っている真っ只中、窓ガラスを割るような衝撃で挟み込まれたギターとともに登場した「マスカラ」を手がけた常田大希。King Gnu「Vinyl」、SixTONES「NEW ERA」の即興コラボも行われ、感電したように肉体が跳ね上がった記憶を持ったファンもいるはずだ。

星の数を凌駕するほどのコンセプトの多様性…2023年に見せたSixTONESの宇宙

 そして4月12日。シングル「ABARERO」が発売された。その表題曲「ABARERO」は、型破りな“超攻撃型”HIPHOPチューンとYouTubeで形容されていたように、「これをシングルで歌いこなすなんて…」とファンの間では当時話題になった楽曲。ノンタイアップであるからだろうか、SixTONESがもっていたギラギラ感、ダークワイルドな世界観が全開であり、MVのメイキング映像内で松村北斗が「『SixTONESってこういう方向性のグループです』って聴かせるための曲」と語った通り、SixTONESならではの肉体感や匂いまでも感じる近距離な衝撃を。そしてジェシーが「シングルでこういう攻めきった形で見せるという、SixTONESならではの音楽ができた」と語る通り、彼らがスターになって遠ざかるのではなく、逆に急に振り返ってファンの方へと攻め、襲いかかってくるような攻撃性が感じられた。
 ドラマ『だが、情熱がある』(日本テレビ系)の主題歌「こっから」はおそらくSixTONESの2023年を代表する楽曲だ。6/26付の「オリコン週間シングルランキング」では初週49.5万枚を売り上げ、大差をつけて初登場1位を獲得した。基調になっているのは、生バンド×ブレイクビーツによるミクスチャー・サウンドで、ワウギター、サックスの音色からはじまり、バンドサウンドが加わった瞬間にしなやかで濃密なグルーヴが放たれる。“何があっても、こっから始めるんだ”…その強いメッセージは「自分たちはまだこれで完成じゃない」という意思表示のようにも感じられる。SixTONESからファンへの決意表明であり、ファンの枠を超え、SixTONESを知らなかった者すべてに届けんとする“始まり”を告げ、さらに上昇せんとする彼らの“強欲”、まだまだ足りないという野望をも感じ取れる。年末の歌番組「ベストアーティスト」でも生歌パフォーマンスが話題になった。
 次に松村北斗&西畑大吾(なにわ男子)W主演 テレビ朝日系オシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」主題歌「CREAK」。スリリングなビートに、力強いコーラスワークと壮大なストリングスが絡み合うミステリアスダンスチューンで、改めてSixTONESの音楽性の幅広さに驚かされた。2番では京本大我の美しいファルセットが響き、ジェシーとの掛け合いの後、松村、高地優吾(高ははしごだか)、森本慎太郎、田中樹ら各メンバーが複雑な歌割を難なく乗りこなす。

 総じてSixTONESというグループは異質だ。彼らが成らせる果実をかじると、それぞれ空気や太陽、月や彗星、高層ビルディングにイルミネーション、さらには土や木の根の味もする。自然と人工、太古と現実が混ざり合う作り物ではない生の味覚。大げさにいえば、彼らの音楽性・コンセプトの広さを考えるに、彼らは“大星雲”なのだろう。全体像は天の川として見えるが、その個性ある星の一つひとつを我々は網羅できない。次にどんな星が惑星が、またはゴツゴツとした隕石が、ブラックホールが未知の生命体が、眼の前に現れるのか、今の人類では予想もつかない。

ニューアルバム『THE VIBES』がリリース! ドームツアーも決定!

 そしてニューアルバム『THE VIBES』が来年1月10日にリリースされる。YouTubeにてMV再生回数が1億回を突破した「こっから」を筆頭に、先述の「ABARERO」、「CREAK」など共通曲12曲に、Reebok CMソングにもなった「Drive」のアルバムバージョンなど各形態ごとのボーナストラックを含め、全形態合計で20曲が収録されている。

 そのリード曲である「アンセム」のMVがYouTubeで公開されるやいなやSNSで話題に。「エモすぎる」「かっこよすぎて逆に笑みが止まらない」「お願いだから全人類見て」「これがSixTONESが掲げるアンセム(賛歌、代表歌、国家)か」など、その衝撃に皆が“賛歌”の声をあげた。同YouTubeの説明欄にある「止まる気ない 前へ前へ」はまさにSixTONESのあり方そのものであるし、「大地を揺さぶるシンガロング×重厚バンドサウンド×爆速ラップが勝利へ導く"最強VIBESロックアンセム"」の通り、生のバンドサウンドをベースとし、疾走するロック感とパワフルなラップが腹の奥に潜むVIBESを重低音で響かせてくれる。

 また歌詞の「間違いでも 場違いでも 勘違いでも 止まる気ないんだって」「前例なんて要らねぇ 俺が新生」「あえて俺は列乱してく」は、アイドルとしての彼らの姿勢をそのままを表している。つまり前に並んでいるものがない分、いくらでも彼らは彼ららしく爆走できるということだ。

 そんな彼らのドームツアー「VVS(バイブス)」の開催も決定された。彼らが持つ特有の“肉体性”が、そのまま“肉体”を伴ってステージを縦横無尽に侵食していく姿が楽しみだ。――2024年。彼らはまたどのような姿を見せてくれるのだろう。そう彼らは姿かたちを変えながらまた“こっから”始まっていく。スタート地点からスタート地点へ。常に“始まり”である彼らの活躍を受け止められる強靭な心臓の“バイブス”を持って、2024年を迎えたい。

(文/衣輪晋一)
■SixTONES Official web site
https://www.sixtones.jp/(外部サイト)

■SixTONES YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCwjAKjycHHT1QzHrQN5Stww(外部サイト)

■SixTONES 公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/SixTONES_SME(外部サイト)

■SixTONES 公式Instagram
https://www.instagram.com/sixtones_official/(外部サイト)

■SixTONES 公式TikTok
https://www.tiktok.com/@sixtones_sme(外部サイト)

Sponsored by Sony Music Labels Inc.

メニューを閉じる

 を検索