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「じ、人面猫?」シニア猫“しぐ爺”にファン急増、「6歳かと思ったら12歳だった」
通称「しぐ爺」、6歳かと思ったら12歳…「動かない」老猫の魅力
もともと、千葉支部長が雨の中コンビニに行こうとしていたところ、びしょ濡れで腰が抜けたようになっている猫を発見。「おいで〜」と呼ぶとふらふらと寄ってきたところを保護したのだという。
「今ではふっくらしていますが、当時はガリガリに痩せていて、脱水状態だったということです」
この「しぐ爺」、当初は約6歳くらいであろうと思われていたが、のちに12歳程度であることが発覚。予想以上に高齢であったが、あまり動かない様子、達観した人間のような顔つきを見ると、年齢を経た猫であることも納得がいく。
「猫の年齢はわかりづらくて、後から変わることってよくあるんです。というのも、猫は歯や爪の具合でしか年齢が判断できなくて。ケガをしていたり状態が悪かったりすることもあるので、獣医師でもよくわからないことはありますね」
とはいえ、長年猫を見続けてきた溝上代表だけに、独自の見分け方も体得している。
「年をとった猫は、なんだか頭がとんがっている気がするんですよ。人間でもある程度の年齢になると、重力によって顔の皮膚やお肉が垂れ下がってくるじゃないですか。あれと一緒で、猫の顔の肉も下の方に落ちていって、そのぶん頭の骨が突出してくるせいなのではないかと思っています。あとは、やっぱり動かない(笑)」
「動かない」のも魅力? 老猫ならではの可愛らしさを知ってほしい
猫を飼う際、保護猫を望む人は年々増えているが、やはり「せっかく飼うなら子猫からの方が…」と考える飼い主は多いという。
「でも、高齢猫ならではの可愛らしさもあるんですよ。しぐ爺も腎臓が悪いこともあって、点滴が必要だったりと何かとケアに手はかかります。でも、見てのとおりじっとしてあまり動かないので飼いやすさはありますし、味がある(笑)。可愛いは、子猫だけのものではないと思いますね」
膝の上にすわり、じっと撫でられている「しぐ爺」の動画からは、まさに年齢を経た猫ならではの落ち着きと可愛らしさがにじみ出る。撫でられて気持ちがいいのか、目を閉じる様子はまるで温泉に浸かったおじいさんのようだ。可愛らしいのは子猫ばかりではない。そんなことを思い出させてくれる「しぐ爺」なのだった。
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