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パフォーマンスは“放送尺”を計算 ラミレス氏が考えるマスアピールの重要性
野球を離れ、家では妻の“采配”に従う日々
ラミレス野球から離れて2週間(取材時)、最も学んだのは「妻への謝り方」です(笑)。私が野球で家を空けている間、我が家の“采配”を振るってきたのは妻ですからね。そこへいきなり私がやってきて家庭のルールをことごとく壊して回っているので、「ちょっとパパ、何やってるのよ」と怒られてばかりです。
──いったい何をされたんですか(笑)。
ラミレスたとえば子どもが学校から帰ってきたら、まずは手洗い、トイレ、それからおやつという順番が鉄則なんですが、私も子どもの顔を見るとうれしくなっちゃってね、帰って来た瞬間に「アイスだよー」とかやっちゃうもんですから「ダメでしょ!」と。まあ本当に、この年になってようやく父として夫として学び直しているところですね。
──監督として最後の試合となった読売ジャイアンツ戦後の、原辰徳監督との感動のセレモニーの後にそんな日々を送られていたとは…。
ラミレスあの日、家を出るときに妻から「今日は泣かないでね」と送り出されたんですよ。それをマネして、子どもたちも「パパ、泣かないでー」と抱きついてきて。だけど原さんに花束をいただいた瞬間にそれもすべて忘れて、涙がこぼれてしまいました。だけど今はどこか開放感と言いますか、これまで時間が取れず着手できなかったことに挑戦するぞ、という気持ちでいっぱいです。