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「見出しだけでは全体像が見えない」Twitterの仕様変更 意図しない拡散に公式が警告、その効果は?

 米大統領選を直前に控えた10月に入り、Twitterでリンク付きの投稿をリツイートしようとすると、「見出しだけでは全体像が見えないことがあります」との警告が出るようになったことが話題になった。その後、10月21日には、リツイートはコメント付きの投稿(引用リツイート)がデフォルト(初期状態・標準仕様)に変わり、戸惑いの声も多く挙がっている。SNSが浸透した昨今、SNS上の拡散がトレンドを先導している側面もあるが、一方でリンクされた記事の“タイトルだけ”が一人歩きし、意図しない方向に誤解されて拡がる現象が起きているのも事実。今回の仕様変更は、そのような現象に対して公式に警告、一石を投じたものといえるだろう。
⇒Twitter Japan公式アカウントが発表したリツイートの仕様変更

米大統領選を考慮、ひと手間は「拡散する前にもう一度考えていただくため」

 Twitterの引用リツイートがデフォルト仕様になった一連の流れを追ってみよう。10月12日、Twitter Japanの公式アカウントが「アメリカの大統領選挙を前に、誤った情報の拡散を防ぐため、日本時間9日深夜にポリシーと機能の一部に変更を加える」としたことを受けて、あらためて「日本の皆さんに関係するポイントをまとめてお伝えいたします」とし、リツイートの仕様変更を発表した。

 リンク付きの投稿をリツイートしようとすると、「見出しだけでは全体像が見えないことがあります」、「リツイートする前にTwitterで記事を読むことをおすすめします」との警告が出るようになり、10月20日からはリツイートをしようとすると引用リツイート=コメント付きのリツイートがデフォルトとなる仕様に変更されたのである。つまり、リツイートするにはコメントの入力プロセスという追加のステップが必要となり、気軽にリツイートできなくなった反面、このひと手間により、元のツイートを見直す機会が与えられることになったともいえる(ちなみにコメントの入力画面で何も入力せずにリツイートすれば、今まで通りの“公式リツイート”の扱いとなる)。

 こうした引用リツイートのデフォルト仕様に関してユーザー側では、「概ね賛成です」「良アップデートでは?」「大統領選後も続けてほしいです」との肯定的な意見もあれば、「最近リツイートができないなぁと思ったらこういうことね」といった傍観・静観派。また、「ややこしい」「煩わしい」といった否定派までコメントがあふれた。

コロナ禍にトイレットペーパー完売も…“善意”がデマや印象操作、炎上に加担?

 これらの施策が打たれる根本的な問題として、SNSが浸透した昨今、記事のタイトルや画像付きの10字足らずのコメントが一人歩きし、簡単に言えば“デマ”が拡散しやすくなったことが事実としてあるだろう。

 記憶に新しいものでは、新型コロナウイルスに関連し、「製造元が中国だから生産がされていないのでは?」といった憶測のツイートから発生したトイレットペーパー不足や、「26〜27℃のお湯でウイルス死滅」といったガセ情報などがある。また2016年の熊本地震では、「うちの近くの動物園からライオン放たれたんだが 熊本」のツイートに添えられたライオンの画像(実際は南アフリカの画像)からデマが拡散、投稿者が逮捕されるという事態となった。

 こうしたデマ案件の問題点の一つして、発信源の信ぴょう性の検証よりも「迅速に情報を広めたい」とリツイートしているということがある。ユーザー側は基本的には善意であるにも関わらず、デマ拡散や印象操作、炎上に図らずも加担することになってしまうのである。今回の仕様変更は、こうした構図に公式側が正式に対策を打ったともいえるだろう。

なくならない「釣りタイトル」、問われるWEBメディアの質

 一方、SNSでの拡散の狙いも含め、WEBメディアの「釣りタイトル」の付け方を問題視する機会でもあるはずだ。そもそもほとんど無料で閲覧することができるWEBメディアは主に広告収入で運営されており、その特性として、少しでも多くの閲覧者数を稼ぐことが重視されている。たとえ記事の真意と異なる内容であっても“インパクトのあるワード”を抜き出してタイトルに入れるケースは、ネット上でニュース記事を読む習慣が浸透していく中で常に散見されている。

 例えば、タイトルで興味を持っていざ記事を読んでみたら思っていた方向性と違ったことや、知りたかったことにたどり着けないまま読み終わってしまったことは、誰もが経験したことがあるのではないだろうか。それらの記事の内容が把握されないまま、タイトルだけがSNSで一人歩きする危険性は常にあるし、拡大解釈されたあげく“炎上”すれば、炎上狙いとして批判されたとしても、“炎上したもん勝ち”的な情勢がネット記事にはあるのだ。

 もちろん、今では、こうした釣りタイトル的なネット記事に対してユーザーたちも「コメントの切り取り」だったり、「ミスリードさせる」(誤った方向に読ませる)として積極的に批判している流れもある。そうした状況に加え、公式として一石を投じた感のある今回のTwitterの施策は、より読者の目が厳しくなるきっかけと言えるだろう。そして、WEBメディアに携わる側としては、これを機に今一度、発信する記事の質について見直す必要性があるだろう。

Twitter Japan(@TwitterJP)、10月12日のリツイートに関する投稿

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