『おはスタ』23年間、変わらず伝え続けるポジティブな世界観 「子どもたちに不安を与えない」番組Pの想い

「明日をつくろう」おはスタALLSTARS(9月23日CD発売)

 コロナ禍の収まらぬままに終わった夏休み。新学期になっても運動会などの学校行事が中止になるなど、子どもたちが今年の思い出を作るのはまだまだ難しい状況だ。そんななか、23年にわたって子どもたちに親しまれてきたテレビ東京系列の朝番組『おはスタ』が、歴代出演者と全国の視聴者を歌でつなぐ「明日をつくろう」プロジェクトを展開。続々と動画が寄せられて賑わいを見せているのだ。番組プロデューサーの村椿拓郎さんが考える、子ども向け長寿番組としての使命について聞いた。

中川大志や松岡茉優ら、番組出身のブレイク俳優も参加

 テレビ東京系列の子ども向け番組『おはスタ』で展開されてきた「明日をつくろう」プロジェクトが、10月2日の放送で1つのフィナーレを迎える。

 このプロジェクトは、花江夏樹を中心に、番組の現役レギュラー出演者とかつて長年にわたってMCを務めた山寺宏一が歌うオリジナル曲「明日をつくろう」を通して、出演者と視聴者のつながりを実現したリモート参加型企画だ。6月29日からスタートして以降、番組では、歴代出演者や視聴者から投稿された歌唱&ダンス動画と、現役出演者の動画をコラボレーションさせた映像が連日放送され、盛り上がりを見せている。

 これまでに視聴者からは約2000件の動画が投稿されたという。さらに歴代出演者からも元おはガールのベッキーや平井理央、「きらりん☆レボリューション」月島きらり役の久住小春、中川大志など、そのほかにもキラ星のごとき豪華な顔ぶれが続々と動画を寄せている。

 23日の放送には、元おはガールの女優・松岡茉優が登場。『おはスタ』からブレイクしていった例は枚挙に暇がない。

「それも子どもの頃から親しんだ視聴者の応援があってこそだと思います。今番組を楽しんでくれている子どもたちはもちろん、かつての視聴者もみんなが“おはスタファミリー”なんだよということを、この歌を通して改めて伝えられる企画になったと感じています」(村椿拓郎プロデューサー、以下同)

「みんなで力を合わせて」今だからこそ高まる結束力

 そもそも「明日をつくろう」という楽曲は、コロナ禍をきっかけに企画したわけではなく、「新しい番組オリジナルソングを作ろう」と以前からソニー・ミュージックと動いていたものだった。

「チャート上位を狙うだけではなく、今の子どもたちにしっかりフィットしつつ、今後長きにわたって歌い継がれる楽曲。ソニー・ミュージックには米津玄師さん作詞・曲の『パプリカ』という実績がありますが、あの楽曲のように子どもたちが幼稚園や学校で歌って踊りながらジワジワと浸透していったらいいなとイメージしていました」

 ところが歴代出演者、そして視聴者も巻き込んだ大合唱プロジェクトにまで発展した背景には、コロナによる"ケガの功名"というべきさまざまな偶然の重なりがあった。

 当初、『明日をつくろう』はレギュラー出演者による合唱でお披露目を予定していたが、その矢先のコロナ禍で出演者が一堂に会することも難しい状況に。番組そのものもリモート放送を余儀なくされた。

「そこで浮かんだのが『リモートで制作するならレギュラー出演者にとどまらず、合唱に参加してもらえるのでは?』というアイデアでした。真っ先にお声がけさせていただいたのは、『おはスタ』の放送開始から2016年まで視聴者に親しまれた"レジェンドMC"の山寺さん。さらに山寺さんの呼びかけで、歴代出演者たちがアベンジャーズのような豪華布陣で(動画投稿という形で)集まってきてくれたんです」

 また視聴者である子どもたちもスマホによる動画撮影や動画投稿に慣れている世代であり、さらにオンライン授業などで「リモート参加」へのリテラシーが成熟していたタイミングだったことも、募集からたちまち多くの投稿が集まる要因だった。

「個人はもちろん、友だち同士や合唱団からの投稿もたくさんありました。合唱コンクールや運動会などもなくなり、みんなで1つの目標に向かうことが難しいさなかに、『いい動画を撮るためにみんなで力を合わせることができてうれしかった』という声をいただいて、この企画の意義があったなと思いましたね」

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