『博士ちゃん』をけん引するサンド&芦田愛菜、番組P明かす“想定外”の化学反応

1ページ目/全3ページ

次のページ

 お笑いコンビ・サンドウィッチマンと女優・芦田愛菜がMCを務めるバラエティ番組『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)が、まもなくレギュラー放送開始から1年を迎える。民放キー局が熾烈な争いを繰り広げるゴールデンタイム枠で、まるでNHK Eテレのような教育的な視点で異彩を放つ“毒を排除したバラエティ”が、視聴者の支持を集めている。時代の空気にマッチした同番組だが、テレビ朝日の鈴木忠親ゼネラルプロデューサーは「作っているのは教育番組ではなくバラエティ。毒がないのは結果」と制作に向き合う真意を語る。

教育番組のつもりはない「毒が生まれればそれはそれでおもしろい」

 昨年2月と6月の特番を経て、10月から毎週土曜日にゴールデンタイム枠でレギュラー放送がスタートした『博士ちゃん』。大人顔負けの知識を身につけた子ども=博士ちゃんが、教室で生徒(サンドウィッチマン)に授業をする同番組は、博士ちゃんのサポート役を務める芦田愛菜を含めたキャスト陣の心温まる和やかな空気感が、ファミリー層をはじめ幅広い世代から支持を受けている。

 注目されるのは、人気タレントやお笑い芸人をキャスト陣に勢揃いさせるトーク番組やクイズ番組などが並び、熾烈な競争が繰り広げられる民放のゴールデンタイム枠で、まるでNHK Eテレのような教育的な視点の番組で勝負をかけ、独自のポジションを確立している点だ。しかし、鈴木氏は「『博士ちゃん』はEテレさんにある良心的な優良番組だと思われているのでしょうか…。制作側としてそうは思っていなかったので身が引き締まる思いです(笑)」と自嘲する。

「教育番組というつもりはなく、バラエティ番組のひとつだと思って制作しています。サンドウィッチマンさんと芦田愛菜さんの組み合わせが、ほかでは観られない環境であり、そこに特別な知識と熱量を持った子どもが加わる。MC同士のかけあいや、MCと博士ちゃんのやりとりなど、その場で生まれるすべてが理想的な方向にむかって、おもしろくなっています」

 “笑ってタメになる”を打ち出す同番組だが、その大きな特徴は“毒”が一切ないことだ。かつての民放のゴールデンタイム枠といえば、“汚れ”や“毒”など刺激的な要素をこれでもかと盛り込んでNHKとの差別化を図りつつ視聴者を楽しませようとしてきたところがある。昨今では、SNSでの批判や厳しい自主規制があるなか、高学歴タレントや東大生などによるクイズ番組やアトラクション要素を取り入れた対決バラエティ番組などソフト路線が増えている。そんななかでも、毒を排除した清廉潔白な『博士ちゃん』は、とくに今の時代にマッチした番組のように感じる。

「たしかに世の中全体的にいま優しさが求められていて、そういうニーズはあると思います。ただ、『博士ちゃん』には“毒”を排除するという意識は特にありません。子どものまっすぐな姿勢や言葉がメインになる番組の性質上、人を傷つけようがない。“毒”がないのは結果です。もし、子どもとサンドウィッチマンさんとのかけあいで“毒”が生まれれば、それはそれでおもしろいと思います」

次へ

1/3

あわせて読みたい

あなたにおすすめの記事

ヒットが見える トレンド情報サイト