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矢作穂香、体を張った熱演に「半沢並みの顔芸…」と反響 ドラマ『おしゃ家ソムリエ』Pが語る、テレビの行き過ぎた忖度とは
「ライバル多い世代」、いかに爪痕を残すか…
太田勇P男性に対してズバッと物申す役なのですが、美人がキレたほうが男性としてはグサッと来ますよね(笑)。また小柄な女の子が男をやり込めるのも絵的に面白いので、あまり背が高くない女優さんをイメージしていました。
──矢作さんで正解だったと思うところは?
太田Pお嬢さまモードに入ったときと、男にキレまくってるときの振れ幅の大きさ。それでいて、どちらも嫌味にならないのが、彼女の持ち味だと最初の本読みのときに確信しました。なので当初、とくに罵倒するときのセリフも、かなり強めに書いてたんです。ところが彼女から「毒舌にしても、守るべき線はあるのではないか」と提案がありまして。
──おしゃ子の罵倒には、深い知識に裏打ちされた説得力がありますよね。
太田Pはい。おしゃ子は想像を絶するほどの大金持ちで、超お嬢様。インテリアを“モテ”の道具に使う男にはキレますが、言葉遣いは正しいと思うので…、などと話し合って、セリフを変えたりしました。だから、罵倒セリフの言い回しもこうしたほうがいいんじゃないかなど、おしゃ子の「守るべき線と超えるべき線」を明確にしてくれましたね。
──「超えるべき線」といえば、矢作さんの“振り切った変顔”が話題です。
太田P彼女も、ここまではっちゃけた役は初めてだったので、当初はテレビでどこまで崩していいか、測りかねていたところがあったようです。だけど、デート中はとことんかわいく、怒っているときは感情むき出しに。そのギャップが大きいほど魅力的だと思ったので、こんな風に仕上がったんです。
──20代女優は激戦区。もはや可愛いだけでは勝負できないということでしょうか?
太田P矢作さんも「ライバルがたくさんいる世代」だとおっしゃってました。その中でいかに爪痕を残すかを意識されているからこそ、新しい引き出しがどんどん開いていっているのだと思います。