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『うまい棒』5年ぶり新味発売 相次ぐ駄菓子終売も、40年CMなしで年間7億本売り上げる理由とは

 1979年に誕生し、これまで60種類以上の味を発売してきた『うまい棒』。当初は主に駄菓子屋で人気商品となったが、今でもコンビニやスーパーで陳列される定番菓子として、年間出荷本数は7億本を超える。「なっとう味」や「シュガーラスク味」など、40年の間あらゆる新味を開発してきたが、長らく「コンポタ」、「チーズ」、「めんたい」の3トップの順位に変動はないという。時代の変化に飲まれることなく、同商品が愛される理由とは。一番人気から黒歴史メニューまで、販売元のやおきん・田中浩次さんに聞いた。

20年愛されてきた「チキンカレー味」終売の理由とは 定番「サラミ味」は“飲み屋”での思いつき?

――来月で「チキンカレー味」を終売されるそうですね。

田中さん実は来月、約5年ぶりにレギュラー新味の発売を予定しておりまして、それを受けて、チキンカレー味が終売することになりました。現在「うまい棒」のレギュラー味は14種あって、これ以上増えてくると生産の効率が悪くなってきてしまうんです。そのため、新味を発売する際は全体の味バランスを見て、どれかと入れ替えを行います。一番売り上げが悪かったから、とかいうわけではないんです。

――ということは、新味はスパイシー系なのでしょうか…?

田中さんスパイシーではないのですが、しょっぱい系ですね。通常の生地はとうもろこしで作っているのですが、新商品にはポテトのフレークを入れていて、今までは異なる食感で、生地の味も楽しんでもらえるかと思います。

――これまで作られた味の種類はいくつあるのでしょうか。

田中さん60種類以上になりますね。当初は会議とかではなくて、飲み屋でとても美味しいサラミが出てきて「サラミ味」のきっかけになったり、九州出張で明太子を食べて「めんたい味」の誕生につながったり、といった感じでラインナップが増えていきました。

――1982年に発売された「めんたい味」は、いまだに貴社の看板商品ですよね。

田中さん当時はまだ九州の明太子が今ほど全国的に有名ではなかったので、インパクトがあったのだと思います。ただ、「めんたい味」に明太子そのものは使われていないんです。味のバランスを吟味した結果、たらフレーバーにパプリカパウダーや香辛料で赤みや辛味を付けています。2014年に発売した「プレミアム明太子味」(20円)は明太子を使用しています。

なぜ『やさい味』を『やさいサラダ味』に変更?「どの味も今が一番おいしくなっているはず」

――その後、1992年に出た「コーンポタージュ味」が現在まで続く不動のトップとなりました。

田中さんそうですね。前述のように、うまい棒自体の原料がとうもろこしなので、コンポタ味は生地との相性が良いのだと思います。また、甘いだけでなく塩気も感じられて、世代問わず食べやすい味というのもあると思いますね。「めんたい味」は20〜40代男性に人気ですが、全体として幅広く受けているのが「コンポタ味」ですね。

――時代の流れの中で味の嗜好の変化もあると思いますが、人気の味が長年変わらないのはなぜだと思われますか。

田中さん味自体の完成度、バランス含めて、上位のものはよくできていると自社商品ながら思いますね。また、味によってパン粉を入れて食感を工夫してみたり、「チーズ味」なら仕上げだけでなく生地からチーズの粉を入れてみたり、常に研究を重ね、マイナーチェンジをしています。そのため、「コンポタ味」も発売から20年以上経っていますが、恐らく今が一番おいしくなっているはずです。

――1980年発売の「やさい味」が途中で「やさいサラダ味」に変更されたのはなぜでしょうか。

田中さん発売当初は野菜ジュースをそのまま飲んだような本格的な味にしていたのですが、もっと食べやすくしようということで、ガーリック風味を加えて「やさいサラダ」にドレッシングをかけるイメージで改良したためです。かつての「バーガー味」も「てりやきバーガー味」に、「ソース味」も「とんかつソース味」に途中で改良していて、よりイメージがしやすいように、ある程度味の特徴を付けることはこれまで結構してきていますね。

――つかぬことをお伺いしますが…、今までで一番売れなかった味は何でしょうか。

田中さん1982年発売の「マリンビーフ味」ですかね…。イカ焼きで肉の味を表現してみようと作られた味でしたが、1年を待たずして終売となっています。私が入社する前の話で、ほかの終売した味でも、誰かしらから「こんな味だった」という話が出てくるのですが、当商品に関しては誰もはっきりと味を覚えていないんです(笑)。いわゆる黒歴史でしょうか…。

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