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“リモート笑点”が話題 番組Pが語る「大いなるマンネリ」の大切さと新たな可能性

 長寿バラエティー番組『笑点』(日本テレビ系)が2週連続、Twitterでトレンド入りを果たした。司会の春風亭昇太だけがスタジオ入りし、それ以外の師匠たち(林家木久扇、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、三遊亭円楽、林家たい平、林家三平)は自宅からのリモートシステムを使って参加。番組史上初となる“リモート笑点”は、SNSでも大きな反響を呼んだ。1966年にスタートし、番組55年目に突入する同番組だが、先週24日放送回では初の“リモート大喜利”にも挑戦。同番組プロデューサー・福田一寛氏に、その内情を聞いた。

リモート撮影にすぐには切り替えできず…健康第一を考えた「苦肉の策だった」

 現在、バラエティー番組は新型コロナウイルスの感染予防のため、リモート撮影による収録が多い。だが、『笑点』もすぐにリモート収録に切り替えたかというと、そうではないと福田一寛Pは語る。「後楽園ホールで無観客の収録に踏み切ってからも実は収録を何回か中止しました。そうすると(収録した)ストックはなくなっていくし、状況も悪くなるばかり。でも、師匠たちの健康を一番に考えなければなりません。そこでスタジオ収録に切り替えようとなったんです」

 結果、17日に放送したように春風亭昇太だけがスタジオに入り、ほかの師匠たちはリモート撮影となったわけだ。そのスタジオはというと、かなりシンプルな構成。「美術さんも技術さんもほとんど稼働させることが出来ません。(通常の)スタジオやサブコンも使わず、最低限のセットとシステムを用意して今回の撮影になったわけなんです。いわゆる苦肉の策だったんですよ(笑)」と福田Pは打ち明ける。ちなみに師匠たちの自宅にカメラをセッティングしたのは家族やマネージャーだとか。機材だけを渡し、各家庭に任せての収録となった。

『笑点』師匠たちは家からリモート参加 (C)日本テレビ

『笑点』師匠たちは家からリモート参加 (C)日本テレビ

『笑点』にこんな時代がくるとは…間を大切にする落語家に“リモートの障壁”

 その反響はというと言わずもがな。17日放送後のネットでは多くの人が好印象を持ったようで「面白い」の声が続出。一方、師匠たちの反応も好感触だったと福田Pは明かす。「師匠たちも喜んで参加して頂き、“『笑点』にこんな時代がくるとは思わなかった”とおっしゃってくださいました」

 もちろん、不安もあったという。「どうしてもリモートでやり取りを行うと2秒から2秒半ぐらいズレが発生してしまうんですよね。噺家さんたちは話す“間”を大事にされているので、そこが一番の問題でした。ただ師匠たちも苦労されたと思いますが、だんだんと慣れてきたようでとても面白い掛け合いをしていただけて。OA上は編集していますので、視聴者の方はそれほど違和感がないと思います」(福田P)。

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