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“リモート笑点”が話題 番組Pが語る「大いなるマンネリ」の大切さと新たな可能性
救急車のサイレン音もそのまま放映「師匠たち含めスタッフも逆にハプニングを楽しむつもり」
これがいつもの後楽園ホールであったら、赤ちゃんの泣き声が聞こえたり、何か大きな物音が鳴ってしまった場合、OAに入れることはほとんどないという。確かにこれまで『笑点』で、外部要因で放送に影響を与えることはほぼなかった。まさにリモート収録ならではの面白さが生まれた瞬間といえるだろう。
「大いなるマンネリを目指したい」営業時代に得た言葉を胸に
同時に、奇しくもコロナという大災害により「『笑点』にとって、このリモート収録は大きな変革期であったんじゃないかと感じています」とも。つまり視聴者が望む、望まないに関わらず、コロナのきっかけにより54年続いた『笑点』が大きな変動を迎えたわけだ。それが受け入れられたのも師匠たちの腕があったからこそと断言している。
『笑点』の醍醐味は“お客さんとの阿吽の呼吸”「やはり後楽園ホールでやることがベスト」
とはいえ師匠たちにとっても、テレビを観る人たちにとっても後楽園ホールでやることがベストだと断言する。「昇太さんや師匠たちにとってもお客さんの雰囲気を見て、阿吽の呼吸で商売をされている方たちなので、今の状態ではなかなか本領を発揮できないと思います。それでもリモート収録を楽しんでやっていただけているので、非常にありがたいなと。でも、お客さんの前で出来るのが一番なので、早くコロナがおさまることに願っております」(福田P)。
コロナという世界的な危機を前向きにとらえ、さらに多くのファンの心をつかんだ『笑点』。55年目に入った今、“大いなるマンネリ”と進化の道を同時に進んでいるようだ。