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(更新: ORICON NEWS

大きな胸元に「#広告募集」で続々とスポンサー YouTuber・くまクッキングの“正しい戦略”

 "普通のOLが作る簡単料理動画"を標榜するYouTubeチャンネル「くまクッキング」。その登録者数が、開設後からわずか4ヶ月足らずで8万人を超えている(12月13日現在)。何よりの特徴というのが、つい目が行ってしまう豊満な「胸」で、それを強調するように毎回料理のユニフォームはピタッとフィットしたTシャツだ。

防衛大臣・河野太郎のリツイートで拡散

 さらに最近はじめたユニークな取り組みが、胸元部分に「#広告募集」とスポンサーを募ったこと。すぐに結果は出始めて今や10社近くが出資。従来のYouTuber事務所に入って、事務所経由で企業とコラボをして……という既存の流れとは異なる動きに新しさを感じるが、はじめたきっかけなどを、くまクッキングさん本人に聞いた。

「単純に『こんなYouTuberがいたら面白そうだな』と思ったからです。自分自身に発信力が欲しかったのも一つの理由です。料理ジャンルを選んだのは、手軽に自宅で撮影ができて、動画を大量生産できるからですね」

 と手短に答えてくれたが、「胸を強調する」「顔を出さない」「サムネイルに『豊満』『デカい』といった引きのあるワードを配置する」といった要素を守ることで、「くまクッキング」のブランディングに寄与し、数多ある料理チャンネルとの差別化を図れている。

「正直、何が伸びるか分からないんです。自分が面白いと思ったことを全てやっていくようにしていたらここまで反響が大きくなりました」

 これまでで一番拡散したという動画は、現防衛大臣の河野太郎氏がリツイートしたもの。広告関係なくTシャツに「河野太郎」とプリントし料理していた内容が本人にも届いたらしい。フォロワー数の多い公人をチョイスすることからも、実はかなりの「策士」であることを感じさせる。

 動画の編集は基本的に自らが行っており、忙しいときは外注。YouTuberの多くが情報を詰め込む編集を主流としている中、テロップ少なく、どの動画も平均3分に収めているのも、視聴者からすれば「また見たくなる」効果があるのだろう。

広告を思いついたきっかけは「スポーツ選手のユニフォーム」

 話題を呼んだ「広告」についても聞いてみた。クライアントが指定した文字の入ったTシャツを着て、自らが広告塔になっている。露骨な宣伝は敬遠されがちだが、くまクッキングさんの場合、コメントでは「いやぁ〜、広告って本当に素晴らしいですね」「Tシャツ見てたら料理終わってた」など、歓迎の声が多数挙がっている。

「スポーツ選手のユニフォームを見ていてひらめきました。反響は見ての通り凄く良いです!」

 と、これまたシンプルな回答。肝心の収益の面だが、広告も入ったことで、OLをやめても大丈夫なくらい増えたのではないだろうか。

「それなりには入りますが、OLの仕事も楽しいのでやめないです。まだ会社の人にも疑われたこともないですね」

 最後に、今後目指す目標を「面白いこと、他人とは違った何かを生み出していきたいと思います」と語ってくれたくまクッキングさん。「胸」ばかりにフォーカスされがちだが、“正しい戦略”ならば、ここまで結果を出すことができるのだ。顔や職業など、取材をしても明かされることがなかった謎は今後動画でベールを脱ぐのだろうか。

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