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「いつまでサービス残業?」元会社員が描く“ニワトリ社員”の社畜あるある漫画に共感
毎日描くことを目標に、社畜ネタらしい“労力の少なさ”を求め誕生した人気キャラ
橋本ナオキさん遊びでは小さい頃から描いていました。前職はIT系の会社でシステムエンジニアとして勤務していましたが、昔からイラストを描くことが好きだったため、できるだけ若いうちに挑戦しようと思い退職しました。現在は、フリーランスの漫画家とイラストレーターとして活動しています。
――なぜメインキャラクターがニワトリとヒヨコなのですか。
会社員勤めの経験があるからこそ描ける、“社畜ネタ”で考えるきっかけを与えたい
橋本ナオキさん社畜ネタは、自分が会社員だったときの経験が活かせると思い、始めました。当時は働き方に疑問を持ち、昼休みや通勤時間など、少しでも空いている時間は働き方系の本を山ほど読んで、価値観を変えていきました。
――ご自身の経験をふまえたエピソードも多いのでしょうか。
橋本ナオキさん勤めていた企業では、“当たり前になっているけどなんでだろう?”と思うことが少なからずあったので、そういった経験は多少踏まえています。たとえば残業が多いことが評価につながっていたり、会議が多かったりといったことです。ですが、決して漫画内で描写しているようなブラック企業ではありませんでした。
橋本ナオキさん作中の大事なエピソードのひとつに、「本当の働き方改革は自分でするものなのかもしれませんね」というセリフがあります。働き方改革が叫ばれるようになって残業が制限されても根本ではあまり改善していないような気がするので、やはり個人で働き方や環境を変える決意をすることが一番効果があると思っています。もちろん漫画で言っていることが万人に受け入れられる正解だとは思っていませんが、何かを考えるきっかけのひとつになってもらえれば嬉しいです。
――これまででうれしかった反響を教えてください。
橋本ナオキさん「家族や友達に広めたらみんな好きになってくれました」というような反響は嬉しいです。僕自身が、本当に面白いと思ったものは他人に教えたくなるからです。他には、「作中のセリフに背中を押されて異動願を出しました」というように、行動するきっかけになれたときは嬉しかったです。